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甲子園ベスト8。その後、私は大学を辞めた。

高校3年生の夏。

私は甲子園の舞台に立った。

結果はベスト8。

その後は国体にも出場し、準優勝という成績を残した。

当時の私は本気でプロ野球選手を目指していた。

もちろん順風満帆だったわけではない。

有名強豪校との試合では滅多打ちにされた。

テレビで見ていた選手たちとのレベルの差も痛感した。

それでも野球推薦で大学へ進学した。

ここまでは、よくある野球少年の話かもしれない。

でも私の人生はここから大きく変わる。


1. 甲子園の先に待っていた大学生活


大学に入れば、もっと野球に打ち込むと思っていた。

高校野球以上に成長できると思っていた。

プロ野球選手になるために必要な時間を過ごすものだと思っていた。

でも現実は違った。

高校時代に感じていた熱量が、自分の中から少しずつ消えていった。

もちろん大学野球を否定したいわけではない。

ただ、私自身の気持ちが変わってしまっていた。


2. 高校野球との温度差


高校時代は野球が人生のすべてだった。

朝から晩まで野球。

休日も野球。

頭の中も野球。

仲間との会話も野球。

勝つことだけを考えていた。

でも大学では違った。

自由だった。

自由すぎた。

練習が終われば好きなことができる。

監督や先生が常に見ているわけでもない。

今まで経験したことのない世界だった。


3. 野球より楽しいものを見つけてしまった


友人と遊ぶこと。

飲みに行くこと。

アルバイトをすること。

自由に使えるお金があること。

今まで知らなかった楽しさがたくさんあった。

そして私は少しずつ野球から離れていった。

気付けば練習より遊びの方が楽しくなっていた。

今振り返ると、完全に甘かったと思う。

もっと頑張れた。

もっとやれたことはあった。

でも当時の私は楽な方へ流れていった。


4. 野球部退部、大学中退


そして私は野球部を辞めた。

野球部を辞めた時点で、大学にいる理由もわからなくなった。

何となく授業を受ける。

何となく大学へ行く。

何となく毎日を過ごす。

そんな生活だった。

当然、長くは続かなかった。

私は大学を辞めた。

甲子園まで行ったのに。

野球推薦で大学へ進んだのに。

もったいない。

今でもそう言われることがある。

その通りだと思う。

当時の自分に会えるなら、きっと同じことを言う。


5. フリーターになった私


大学を辞めた後はフリーターになった。

アルバイトをしてお金を稼ぐ。

給料日に好きなものを買う。

友達と遊ぶ。

当時はそれが楽しかった。

不思議なことに将来への不安はあまりなかった。

若かったのだと思う。

いや、現実を見ていなかっただけかもしれない。

将来どうなりたいのか。

何をしたいのか。

そんなことを真剣に考えたこともなかった。

ただ、その日が楽しければよかった。

そんな毎日だった。


6. 今でも残る後悔


ただ一つだけ確かなことがある。

大学を辞めたこと自体は後悔していない。

後悔しているのは、何かに挑戦して辞めたことではなく、中途半端な状態で逃げたことだ。

本気でやり切った結果の失敗ではなかった。

やり切った上での選択でもなかった。

だから心のどこかに引っ掛かりが残った。

今でも思う。

あの時、もう少し頑張れていたら。

あの時、逃げずに向き合えていたら。

違う人生もあったのかもしれない。

でも、その経験があったからこそ今の自分がいるとも思う。


7. もう一度野球をやりたい


その引っ掛かりは数年経っても消えなかった。

社会人になっても。

営業の仕事を始めても。

野球への未練だけは消えなかった。

まだ終わっていない。

まだ諦めたくない。

まだ挑戦できるんじゃないか。

そんな思いが心のどこかにずっと残っていた。

そして私はある決断をする。

安定した仕事を辞め、もう一度プロ野球を目指すことになる。

周囲から見れば無謀な挑戦だったと思う。

それでも、あの時の私には挑戦しないという選択肢はなかった。

次回は、なぜ私が安定した仕事を辞めてまで独立リーグに挑戦したのかを書こうと思う。



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