早期退職なんて考えてもいなかった。すべては「ご縁とタイミング」の積み重ね
現在、私たち夫婦は「早期退職して海外ロングステイをする」という目標に向かって日々を過ごしている。しかし、最初からそんな生き方を目指していたわけではない。
夫が最初に「仕事を辞めたい」と言い出したのは、会社から2度目の海外駐在を言い渡された時のことだった。
「〇〇の代わりに行ってくれ」という打診
東京から地方都市に転勤して2ヶ月ほど経ったある日、夫は上司から「〇〇の代わりに行ってくれ」と、海外転勤を指示されたらしい。今となってはそのマネジメントが下手くそな上司に感謝すらしているが、当時は本当にありえないと憤慨した。人の人生、家族の人生にまで多大な影響を与える海外転勤を、そんな簡単に指示しないでほしい、と。
夫は悩んだ末に、その駐在をきっぱりと断った。その後、社内転職(部署異動)を希望し、今に至っている。
不思議なもので、もしその上司が有能で信頼できる人だったなら、夫は恩義を感じて駐在を引き受けていたかもしれない。そう思うと、ある意味怖い。あの「マネジメント下手な上司」こそが、私たちの人生の軌道を大きく変えるキーパーソンだったのかもしれない。
オーガニックスーパーに通ったあの頃
実はその一件があるまで、私たちは「早期退職」など考えたことがなかった。夫は自分の仕事にやりがいを感じていたし、ハードな海外出張も楽しんでいたように思う。当時の私は無職だったため、夫の休暇に合わせて一緒によく海外旅行へ出かけていた。
一度目の東京転勤の時などは、「せっかくだから〇〇区に住んでみたいよね」という欲求だけで引越し先を選んだ。今の私たちの感覚からすれば絶対に選ばないような、広くて家賃も高い部屋。当時の私はそこで、オーガニックスーパーで買い物をし、高級なパン屋に通ってみたりしていた。今となっては「イキリすぎでしょ(笑)」と我が家の笑いのネタになっている。
すべてはご縁とタイミングの積み重ね
夫が駐在を断り、それをきっかけに「早期退職」を意識し始めたのは、2022年ごろの話か?
パンデミックで海外旅行にも行けなくなり、手元に残るお金が増えた。さらに、少しずつ始めていた投資のお金も育ちつつあった。今の私たちがこうして「早期退職」を現実的な選択肢として捉えられているのは、あの時の上司の言葉、コロナ禍という環境の変化、そういったすべてのご縁とタイミングの積み重ねだったのだと思う。
もちろん、それに加えて夫婦で「ミニマリズム」を実践し、身軽な暮らしへと舵を切ってきたことも、間違いなく大きな追い風になっている。
思い返していたら、ご縁やタイミングって本当にあるんだなと。感謝の気持ちでいっぱいになった。
