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隠蔽はなぜ起こるのか


2026年8月6日(木)朝の6:00になりました。

今週は、なんだか長い。

どうも、高倉大希です。




問題が起こることそのものを、悪いことだと思っている。

そんな組織では、隠蔽が起こりやすいような気がします。


問題を起こすと、まわりの人に迷惑がかかってしまう。

だから自分ひとりの力で、なかったことにしなければ。


そんな責任感により、解決が先送りになって。

やっと表に出たころには、時すでに遅し状態になっているというわけです。


いつか「何の問題もない状態」に到達できるのではないかという幻想を抱いているからだ。その結果、目の前の具体的な問題ではなく、「問題がある」こと自体が問題であると感じられ、二重に苦しまなくてはならない。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


隠蔽は、人の悪意によって起こるものではありません。

むしろ、人の善意によって引き起こされます。


早期に着手できていれば、大したことではなかったのに。

着手が遅れれば遅れるほどに、問題は複雑になっていきます。


だからこそ、冒頭で述べたような組織は辛いよなと思います。

違う人間が集まる限り、問題は起こって然るべきです。


「トラブルが起こらない社会」を目指すのが「心の教育」で、「トラブルが起きたときに解決できる人材がたくさんいる社会」を目指すのが「行動の教育」であり、民主主義教育です。だから学びの機会を増やしてあげるためにも、トラブルは起きたほうがいいんです。

苫野一徳、工藤勇一(2022)「子どもたちに民主主義を教えよう」あさま社


隠したら、ダメだよ。

そんな注意喚起では、根本的な解決にはなりません。


隠蔽を、すこしでも減らしたいのなら。

人は隠したくなるものだ、という前提に立たねばなりません。


言い換えるなら、隠さない方が得をする環境を。

つくっていかなければならない、ということです。


たとえ相手が自分の希望通りに動いてくれなかったとしてもなお、信じることができるか。愛することができるか。アドラーの語る「愛のタスク」には、そこまでの問いかけが含まれています。

古賀史健(2013)「嫌われる勇気」ダイヤモンド社


隠した方が、まわりに迷惑がかかります。

隠した方が、未来の自分の首を絞めます。


問題が起こることそのものが、悪いわけではありません。

隠してしまう人間が、悪いわけでもありません。


そんな思い込みや責任感は、さっさと捨ててしまうべきです。

誰も、幸せになれません。






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