『箱の中の羊』のキャスティングの謎が解けた
2026年5月31日(日)朝の6:00になりました。
映画は、社会を映す鏡。
どうも、高倉大希です。
主演は、綾瀬はるかと千鳥の大悟!?
情報解禁時から、何かと話題になっていたあの作品。
是枝裕和監督の最新作、『箱の中の羊』を。
公開初週に、さっそく映画館で観てきました。

キャスティングの謎は、観ればすぐにわかります。
この役は、綾瀬はるかと大悟じゃないとだめだったんだろうなと思います。
ガラスと木のように、まったく異なる素材を一つにするのは大変だけれど、だからこそ面白い——建築ってそういうものだと取材中に聞きましたが、夫婦も同じだと思うんです。
本編でも、何度か登場するのですが。
箱の中の羊と言えば、サン=テグジュペリの『星の王子さま』です。
飛行士が何度羊の絵を描いても、王子さまは納得しません。
最後に飛行士は、紙に箱の絵を描いて王子さまにこう言います。
「きみの羊は、この中にいるよ」
大事なものは目に見えない、この物語の主題です。
最初に書いたヒツジは「病気で弱っている」、次は「角が生えている」、三番目は「年を取りすぎている」となかなか受け取ってもらえない。面倒になって箱の絵を殴り描きし「この中にヒツジがいるよ」と言って渡すと、意外にも王子は顔を輝かせ、「こんなのが欲しかったんだ」と喜んだ。
亡くした息子にそっくりな、ヒューマノイドを家族として迎え入れる。
『箱の中の羊』は、そんな設定のお話です。
見た目は、息子にそっくりだけれど。
父と母では、違うものを見ています。
父と母は、ものすごく人間です。
ものすごく人間なキャストじゃなきゃ、だめだったのだろうなと思います。
結果的に、この作品は当初考えていたよりも、ずいぶん寓話的で、思索的なものになったと思います。夫婦の物語として始まったものが、いつの間にか人間そのものをめぐる話へと広がっていった。
個性とは、心ではなく身体だ。
養老先生の、言葉です。
個人のデータを完璧に学習してはいるが、身体は別のものである。
はたしてこれは、その個人だと言えるかどうか。
映画は、社会を映す鏡。
いやはやまったく、よく言ったものだなと思います。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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