【第二十六弾】「努力」について;学校生活では頑張り,社会生活では変化
~評価され,頑張りが報われる人は “ 何を変えたか ” で話す~
評価される人は「どれだけ頑張ったか」を話さない。
代わりに「何を変えたか」だけを話す。
この認証欲求と変化の提案の違いが,
同じ努力でも結果を分けることになるのです。
① はじめに
「努力」は,学校生活と社会生活で
意味が大きく変わる概念です。
学生の頃は,努力とは “ どれだけ頑張ったか ”
で評価されていました。
しかし社会に出ると,努力は “ 何を変えたか ”
で評価されるようになる。
この違いを理解している人ほど,
頑張りが報われやすくなります。
② 学校生活:努力は「頑張った量」
学校では,努力は量で測られます。
どれだけ時間をかけたか
どれだけ丁寧にやったか
どれだけ真面目に取り組んだか
評価基準は “ どれだけ頑張ったか ” に近く,
結果よりも 過程の誠実さ が重視されることもあります。
だから「頑張っているのに評価されない」
という状況は,学校ではほとんど起きません。
提出物や取り組み方なども評価対象。
テストの結果が出なくても,
先生がその他の頑張りを認めてくれます。
③ 社会生活:努力は「生み出した変化」
社会では,努力の基準が一変します。
何が前に進んだか
どんな改善が起きたか
相手にどんな影響を与えたか
つまり,評価されるのは “ 変化量 ” です。
あなたの考えが,新しい物を生み出し,
その結果で何がより良くなるのか,です。
自分の考えで,今までにない提案をして実験し,
その結果を検証し,改善していく。
どれだけ頑張ったかは,
この変化が生まれなければ評価につながりません。
④ 評価される人は「努力の定義」が違う
頑張りが報われる人は,努力をこう捉えています。
(努力)=(変化を生むための行動)
だから
「何を変えたか」,「どんな影響を与えたか」
を中心に話します。
矢印の矛先が自分以外に向いています。
一方で評価されにくい人は
「どれだけ頑張ったか」,「どれだけ大変だったか」
を中心に話してしまいます。
矢印の矛先が,すべて自分に向いています。
この “ 努力の定義のズレ ” が,結果の差を生み出します。
⑤ 変化を生む人がやっている3つのこと
評価される人は,次の3つを徹底しています。
A 最初に「変化のゴール」を決める
・何が改善されるべきか
・どんな状態にしたいのか
努力の方向性を最初に決めます。
B 変化に直結する行動だけを選ぶ
・時間をかけることより
影響が大きい部分を優先する
頑張るのではなく,変えるための行動を選びます。
C 結果を「変化」で伝える
・「資料を作りました」ではなく
「判断が3分でできるようになりました」
相手にとっての変化 で語るのがポイントです。
⑥ 具体例:同じ努力でも評価が変わる
・評価されにくい努力
「丁寧に作業しました」
「時間をかけて準備しました」
・評価される努力
「この作業でミスが半分になりました」
「この準備で会議が10分短縮されました」
同じ行動でも,“ 変化として語れるかどうか ” で
評価が変わります。
その変化を,理を解するまで相手に伝えきれるか,
その言葉選びも重要です。
つまり,相手に理を解するまで伝えられるか。
そして,その発した言葉が,自分の知らないところまで
飛んでいくことを知っていて,話しているか。
⑦ 小さな変化で十分
ここで大事なのは, 大きな変化を出す必要はない
ということです。
1つ早く終わった
1つ分かりやすくなった
1つミスが減った
こうした小さな変化の積み重ねが,
最も安定して評価される努力です。
一時だけ大きく変化させても,
その人の人間性として受け取ってくれません。
やり続けて,やり抜くことで技を磨いていく。
自分の可能性を信じて,やり続けることに意味がある。
(いつも生徒に伝えつつ,自分を戒める為でもある)
⑧ まとめ
学校生活:(努力)=(頑張りの量)
社会生活:(努力)=(生み出した変化)
そして, 評価される人は「変化を生む努力」をしている。
新しい知識をインプットし,考え,それをアウトプットして
世に出す。思考しているのです。
もし今「頑張っているのに報われない」と感じているなら,
頑張りが足りないのではなく,
変化として見せられていないだけかもしれません。
努力の基準を変化に切り替えるだけで,
同じ行動でも結果は大きく変わります。
努力の本質は,
変化を恐れず自分を更新し続けることにあるのかもしれません。
努力を,忍耐から適応へシフトしてみませんか。
