『VIVANT』第4話(第14話)感想、4つの答えを出されたので全部疑うことにした
※本記事には『VIVANT』第2シーズン第4話(通算第14話)の内容・ネタバレを含みます。
VIVANTの感想は、もう書かないつもりだった。
第3話(第13話)まで書いたし、ここから毎週やるのもなぁと思っていた。
……のだが、第14話を見たらやっぱり書きたくなった。
面白いんだから仕方がない。
今回も、いかにもVIVANTらしい回だった。分かりやすすぎるところもあるし、露骨に怪しいところもある。
「これは後で何かありますよね?」という場面もある。
そして、野崎について劇中で4つも可能性を提示してきた。
4択である。
だったら私は、その4つを全部疑うことにした。
VIVANTなので。
新庄、生きてる気しかしない
まず新庄である。
第14話では現地警察に撃たれて死亡した。あっさりと、しかも非常に分かりやすく死んだ。
だから私は、逆に生きている気しかしなかった。
そもそも乃木が、やたら新庄を生かしたい方向で動いているように見えた。
日本で日の目を見れなくなるより利用したい、そんな空気が漂っていた。
さらに、その後に日本へ空輸された遺体は腐敗が進んでいて、日本では司法解剖をしないとなったが。
……いや、怪しい。
そんなにすぐに痛むだろうか。
もう「死んだことにして別のところへ送るための準備では?」という匂いがプンプンする。
私には、新庄をこのままどこかへ移して、別の役割で再利用するようにしか見えなかった。
バルカへ送るとか、別班側で使うとか、そんな展開がありそうな気がしている。
もちろん、本当に死んでいる可能性もある。
ただ、ここまで丁寧に「死にました」を積み重ねられると、かえって疑いたくなる。
あと、東条も面白かった。
監視カメラの位置を把握済みとかNシステムも下向いてとか。
そんな感じで逃亡したのでしばらく逃げ回るのかと思っていたら、わりとあっさり居場所を突き止められていた。
しかも背後には乃木がニヤニヤしながら立っている。
怖いけど、あれはちょっと笑った。
「逃げ切った」と思わせる暇すらない。乃木、仕事が早い。
なんとなく、トンネルに入って乃木と司令の通信が切れた場面が少し気になった。
単なる通信トラブルなのか、それとも後で何かにつながるフラグなのか。
今のところは分からない。ただ、あそこまで分かりやすく通信を切った以上、何かあるんじゃないかとは思っている。
そして今回、少しずつ怪しく見えてきたのがドラムである。
これまでは、野崎についていく忠実な人物という印象だった。
でも野崎がこんな状況になった今、分かりやすく落ち込んでたけども、ドラムがこのまま最後まで素直な味方で終わるのだろうか。
なんとなく嫌な感じがする。
特に気になるのが、乃木にとって大事な人の存在である。
薫だ。
もし乃木本人を直接どうこうするのが難しいなら、薫を狙う方がはるかに効く。
そして、その役をドラムがやるんじゃないか。
そんなフラグにも見えてきた。
ドラムは乃木や薫の近くへ自然に入れる。
警戒もされにくい。もし敵側へ回ったら、相当厄介である。
実はドラムが薫を拉致する。
そのくらいの展開が来ても、私はもう驚かない。
むしろ少しずつ、その方向へ寄せているようにも見える。
外れたら外れたで、それはそれでいい。
考察なんて外してなんぼである。
そして拉致された別班員たち。
あまりに酷い目に遭わされすぎていて、普通にかわいそうだった。
十字架にくくられるわ、黒須はボコボコだわ。
そこまでやる?
とは思った。
ただ、VIVANTを見ていると、これすらどこまで本物なのか疑いたくなる。
あの拷問自体が本気なのか。誰かに見せるための演出なのか。何か別の目的があるのか。
さすがに全部フェイクだったらやりすぎな気もするが、完全には捨てきれない。
4つも答えを出されたら、5つ目を考えたくなる
そして今回、一番気になったのが野崎である。
劇中では、乃木の別人格Fが野崎について4つの可能性を挙げていた。
1つ目。佐野と野崎が他国の諜報機関と通じている。
2つ目。ほかにも協力者がいる。
3つ目。公安部外事第4課そのものが、他国の諜報機関に汚染されている。
4つ目。野崎の裏切り自体が、何らかの任務である。
なるほど。丁寧である。丁寧すぎる。
こうやって劇中から4つも選択肢を出されると、私は逆にどれも選びたくなくなる。
VIVANTだからである。
このドラマは、こちらに考察させているようで、妙に親切に材料を配ってくる。
そして「なるほど、これが答えか」と思った頃に、欄外から別のカードを出してきそうな気がする。
なので私は、勝手に5つ目を作ることにした。
実は野崎も別班なんじゃないか。
第3話(第13話)の感想でも、半分冗談でそんなことを書いていた。
野崎が裏切ったと思ったら、実は裏切っていない。
さらに実は野崎も別班だった。
そこまでやってくれた方が私は好きだ。
……くらいの話だった。
ところが第14話を見たら、少しだけ現実味が出てきた。
野崎は別班について「国のためならどんな犠牲を払ってでも」というような形で強く評価していた。
さらに、拘束された別班員たちがどこへ送られたのかもやたら気にしていた。
もちろん、公安として気にしていただけと言われればそれまでである。
ただ、Xinxi側へ入ったように見える状況まで来ると、
「これ、本当にそのまま受け取っていいのか?」
と思ってしまう。
劇中の4番目にある、
野崎の裏切りそのものが任務である
という線。
これはもうドラマ側から出されている。
だったら、そのさらに先を考えたくなる。
その任務は公安の任務なのか。
佐野と組んだ作戦なのか。
それとも、もっと別の立場から動いているのか。
そして一番VIVANTっぽいのは、
公安にいる野崎が、実は別班側でもある。
というマトリョーシカ構造ではないか。
公安の中に他国のスパイがいる。
そのスパイを炙り出すために野崎が他国側へ潜る。
でも実は野崎も別班。
スパイのスパイのスパイである。
もう何を言っているのか分からない。
でもVIVANTならありそうなのが困る。
さらに気になるのが、Xinxiとテントの孤児院である。
樊林杏が、テントの孤児院に妙に反応していた。あれは引っかかった。
私はなんとなく、
Xinxiの中に、テントの孤児院出身者が結構いるんじゃないか。
そんな気がしている。
テントが救った孤児たち。その一部が成長して別の組織へ流れていったのかもしれないし、Xinxiの中にテントと深く関係している人間が複数いるのかもしれない。
そういう関係なら、あの反応も少し分かる。
テントが残したものが、別の形で現在の諜報組織につながっている。
そんな話まで広がる可能性もあるんじゃないかと思っている。
もちろん、今のところ完全な妄想である。
ただ、わざわざあれだけ孤児院に反応させた以上、何もないとも思いにくい。
そういえば、イスラエルで樊林杏と野崎が話しているバックで、ミサイル迎撃している様子が出てたんだけども。
世界情勢を使うにしても、あそこまで現実を連想させる演出にしなくてもよかったんじゃないかなぁ…とは思ってしまった。
というのは蛇足だけども。
こうして考えていくと、今回は野崎の裏切り回に見えて、いろいろなものを撒いていた。
新庄は本当に死んだのかとか、東条はこれからどうなるのかとか。
ドラムは本当に最後まで味方なのか。
薫は狙われないのか。
Xinxiとテントの孤児院は繋がっているのか。
そして野崎は、本当に裏切ったのか。
劇中では4つも答え候補を出してくれた。
でも私は、5つ目を考える。
今回も制作側の手のひらの上で踊っているだけなのだと思う。
それでも面白いから困る。
VIVANTの感想は、もう書かないつもりだったが、第14話も書いてしまった。
次回こそ書かない。
……たぶん。
シリーズ一覧
いいなと思ったら応援しよう!
20年積層型テキストサイトの維持費になり更新継続率があがります。よろしくお願いします。
