どうして新人が辞める? 「仕事ができる上司」が見落としやすい、たった一つのこと




「また新人が辞めた…」

もうどうしたらいいのか分からない!!



新人が続かない。


間違ったことは言っていない。
仕事もちゃんと教えている。
出来たら褒めるようにしている。

なのに、なぜか人がついてこない。


そんなあなたは、もしかするとこんなタイプではないでしょうか。

⚫︎頭の回転が速い
⚫︎自分の意見をハッキリと人に伝えられる
⚫︎これまでの仕事ぶりを高く評価された経験がある
⚫︎コミュニケーション能力は高いと思う
⚫︎人をまとめる役になることが多い
⚫︎要領の悪い人を見るとイライラする
⚫︎「なぜこんな簡単なことができないの?」と思うことがある
⚫︎責任感が強い

どれも、仕事ができる人の要素ですよね。


だからこそ、不思議なんです。

「私はちゃんと仕事を教えているのに、なぜ人がついてこないんだろう?」

実はここには、

「仕事ができる人」と「人を育てられる人」は、同じではない


という落とし穴があります。

今回は、この謎について掘り下げてみようと思います。


「自分も厳しくされてきた」という気持ち


新人がすぐ辞めてしまうとき、教える側はこんなことを思うことがあります。

「自分が若い頃は、厳しい先輩に鍛えられた」

「昔は怒られて覚えるのが当たり前だった」

「仕事なんだから、厳しく指導して当然」

正直に言うと、私もありました。

「嫌な思いをしながら頑張ってきた結果、今の私がある」

「大体、仕事をしてお金をもらうって、そんなに甘い話じゃないでしょ」

「叱られたくないけど、お金は稼ぎたいって、そんな都合のいい話ある?」

「私の指導なんて、優しい方!」


……って思ったこと、ありますよね?
たぶん、あります。


だってあなたは、真面目に仕事をしてきた人だから。


嫌なことがあっても我慢した。
厳しいことを言われても耐えた。
できないことは、できるようになるまで頑張った。


そうやって積み重ねて、今の自分を作ってきた。

だから、

「自分がこれだけ頑張ってきたんだから、あなたも頑張ってよ」

と思ってしまう。


これは、決して意地悪な気持ちではありません。


むしろ、

「仕事ができるようになってほしい」
「この人にも成長してほしい」

という思いがあるからこそ、厳しくなることもある。


でも、ここに大きなズレが生まれることがあります。

「自分が乗り越えてきた苦労」と「相手に必要な苦労」は、同じではない。



ここを理解しないまま、
「私たちの時代はもっと厳しかった」
「これくらいできて当然」
「仕事なんだから甘えるな」


と思いながら指導してしまうと、相手はどうなるでしょうか。


「この人に質問しても大丈夫かな」
「また嫌な顔されないかな」
「こんなこともできないと思われたらどうしよう」
「失敗したら一体何を言われるんだろう」


そんな気持ちが少しずつ積み重なっていきます。



そして、ある日突然、


「辞めます」


となる。

ある意味、教える側の気持ちはちゃんと伝わっているんですよね。

でも、教える側からすると

「え?こんなにちゃんと教えていたのに?」

となります。

でも、辞める側からすると、


「仕事が嫌だった」というより、


「この人の前で仕事をすることが怖かった」


ということもあるんです。


ここで大切なのが、

「正しい指導」と「受け取れる指導」は違う
ということ。


どれだけ正しいことを言っていても、相手が安心していなければ、その言葉は届きません。


反対に、どれだけ言葉が優しくても、安心出来ない空気はしっかり届きます。


仕事ができる人ほど、

「私は正しいことを言っている」

というところに自信があります。


だからこそ、
「正しいことを伝える」だけでは、人は育たない。

ここに気づく必要があります。


人がついてくる上司に必要なのは、厳しさを捨てることではないんです。


厳しいことを伝えることも、ときには必要です。

ただ、その前に必要なのが、


「この人の前なら、失敗しても大丈夫」


と思ってもらうこと。

つまり、
「安心」です。

安心があるから、質問できる。
安心があるから、失敗できる。
安心があるから、注意されたことを受け止められる。
安心があるから、「もう一度やってみよう」と思える。



人を育てるうえで本当に必要なのは、
厳しさを弱めることではなく、厳しいことを言っても受け止めてもらえる関係をつくること。


仕事ができる上司から、
「人が育つ上司」へ。


そのために必要なのは、あなたの仕事の能力をさらに上げることではありません。



「この人についていっても大丈夫」と思ってもらえる安心をつくること。


私は実体験から、
これが人が辞めないチームをつくる最初の一歩だと思っています。


あなたの職場は「安心できる空気」が流れていますか?

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