🕊️ AIが読みに来る時代に、私はもっと「人間の文章」を書きたい。|kotoriが最近想うこと #36
最近、AIと話している時間がずいぶん増えました。
分からないことを調べてもらったり、
自分ではうまく説明できないことを言葉にしてもらったり。
「これ、どう思う?」
と聞いてみたり。
すると、ときどき驚くほどきれいに、私の頭の中を整理してくれます。
今日もそんなふうにAIと話をしていました。
その途中で、ある言葉が妙に気になりました。
「AIから紹介され、その先を読みに行きたくなる場所」
もともとは、これからのネット検索について書かれていた文章の中にあった言葉です。
検索順位だけではなく、AIが情報を探して答えるようになった時代には、AIに紹介されて、その先まで読みに行きたくなる場所が強くなる。
そんな話でした。
なるほど。
たしかにそうなのかもしれない。
でも私は、なぜかその先で手が止まりました。
検索とか、SEOとか。
そういう話とは少し違うところが気になったのです。
AIがなんでも答えてくれるようになった世界で、私は何を書けばいいんだろう。
そんなことを考えました。
答えなら、もうAIが教えてくれる
少し前まで、何か分からないことがあればGoogleで検索していました。
いくつかの記事を開いて、
「これは違うな」
「こっちのほうが詳しいな」
と行ったり来たりしながら答えを探していました。
でも今は、AIに聞けばかなりのところまで教えてくれます。
AとBの違い。
メリットとデメリット。
口コミで多い意見。
初めて使う人が気をつけること。
場合によっては、
「結局、私にはどっちが合う?」
まで一緒に考えてくれる。
便利です。
私も毎日のように使っています。
だからこそ、ふと思うのです。
じゃあ、人が書いた文章をわざわざ読みに行く理由って、これから何になるんだろう。
私は「正しい答え」だけを読みに行っていなかった
考えてみると、私がnoteで好きな文章って、必ずしも何かを教えてくれる文章ではありません。
今日あった、ちょっとした出来事。
家族に言われて腹が立った一言。
買って失敗したもの。
誰にも言うほどではないけれど、ずっと気になっていたこと。
50代になって、昔とは少し違って見えるようになったこと。
そんな文章を、なぜか最後まで読んでしまうことがあります。
役に立つ情報を探していたわけでもない。
答えが欲しかったわけでもない。
ただ、
「この人は、どう思ったんだろう」
が知りたかった。
考えてみれば、不思議です。
正しい答えを知るだけなら、もっと効率のいい方法があるのに。
それでも私たちは、ときどき誰かの文章を読みに行く。
もしかすると、逆なのかもしれない
AIがたくさんの文章を読み、そこから答えを作るようになる。
そう聞くと、
「じゃあ、AIに分かりやすい文章を書いたほうがいいのかな」
なんて考えてしまいます。
きれいに整理して。
抜けがないようにして。
誰が読んでも分かるようにして。
でも今日、ふと思いました。
もしかすると、逆なのかもしれない。
AIが本当に欲しいのは、AIが上手に作れる文章ではなく、
AIが自分では経験できないことなのかもしれない。
私は実際にそれを見て、どう思ったのか。
使ってみたら、想像とどこが違ったのか。
みんなが褒めているのに、私はなぜか好きになれなかった。
逆に、最初は怪しいと思っていたのに、使ったらちょっと悔しいくらい良かった。
家族に見せたら、予想もしなかったことを言われた。
失敗した。
笑った。
ちょっと腹が立った。
恥ずかしかった。
「これって私だけなのかな」と思った。
そういうものです。
検索しても出てこない。
どこかから集めてきた情報でもない。
その人がそこにいたから生まれた言葉。
それなら、書く意味があるのかもしれません。
AIに読まれるなら、もっと人間を書けばいい
ここまで考えて、なんだか少しおかしくなりました。
AIの時代になったから、人間はAIみたいに上手に書かなければいけない。
私はどこかで、そんなふうに思っていたのかもしれません。
でも逆でした。
AIが情報を整理してくれるなら、整理は手伝ってもらえばいい。
分からないことは調べてもらえばいい。
文章がぐちゃぐちゃなら、一緒に考えてもらえばいい。
その代わり、
「私はどう思ったのか」だけは、私が持っていればいい。
そこはAIに渡さなくていい。
というより、渡せない。
AIは私の代わりに50代になることはできないし、
私の家の朝の空気も知らない。
家族に言われた一言に、
「え、そこ?」
と思った瞬間も知らない。
何かを買って箱を開けたときの、
「思ってたのと違う……」
も経験できない。
それはたぶん、すごく小さなことです。
でもネットの中に同じような情報が何千、何万と並ぶようになったとき、
最後に残るのは、案外そういう小さなものなのかもしれません。
「この人の続きを読んでみたい」
AIが誰かの質問に答える。
その中に、どこかの誰かが書いた小さな体験が混ざる。
そして、
「へえ、そんなふうに感じた人がいるんだ」
と思った誰かが、その文章を読みに来る。
私は今日見つけた、
「AIから紹介され、その先を読みに行きたくなる場所」
という言葉を、そんなふうに受け取りました。
AIに選んでもらうために文章を書く、ということではなくて。
AIが要約しても、まだ残るものを書く。
「結論は分かった。
でも、この人の話はもう少し読んでみたい」
そう思ってもらえる何かを残す。
それって結局、
ものすごく人間らしい文章なのかもしれません。
次の1年は、「私がそこにいる文章」を
noteを始めてから、たくさん文章を書きました。
役に立つものを書こう。
分かりやすく書こう。
読んだ人が迷わないようにしよう。
そんなことを考えてきました。
もちろん、それはこれからも大切にしたいと思っています。
でも次の1年は、それにもうひとつ足してみたい。
「私はどう思った?」
これを、ちゃんと書くこと。
うまくまとまっていなくてもいい。
ちょっと格好悪くてもいい。
ほかの人と違っていてもいい。
もしかしたら、誰の役にも立たないかもしれない。
それでも、
私がそこにいたから書けた一行を残したい。
AIが読みに来る時代だから、AIに好かれる文章を書く。
たぶん、そうじゃない。
AIが読みに来る時代だからこそ、
私はもっと、人間の文章を書いてみたい。
そしていつか、AIの向こう側にいる誰かが、
「この人の話、もう少し読んでみようかな」
と思ってくれたら。
それはなんだか、
検索順位がひとつ上がることより、
ずっとうれしいことのような気がしています。
🕊️ kotori noteを、もう少し覗いてみませんか?
美容、暮らし、子育て、占い、エッセイ。
気づけば、50代から始めたnoteに1,300本を超える記事が並んでいました。
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🕊️ 1,300本書いたので、「入口」を作りました。|kotori note 総合案内所
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたのお買い物の参考になればうれしいです。
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