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写真が映す、電信柱の不思議な魅力

「写真で好きな被写体は何?」
そう聞かれたら、私はきっとこう答えるだろう。空や季節の草花、街並みや風景、と。

そのなかでも特に心惹かれるのは「電信柱と空の景色」だ。
数年前から撮り始め、今となっては何度もシャッターを切ってしまう存在になっている。

カメラを通して見る、電信柱の魅力

電信柱は、自宅を一歩出ればすぐ目に飛び込んでくる、ごくありふれた存在だ。誰もが見慣れていて、普段は意識することもあまりないと思う。
だけど、カメラを通して見つめると、同じ場所でもまったく違う表情を見せてくれる不思議な存在。角度や構図を少し変えるだけで、そこにしかない景色が生まれるのが、とても面白い。

とくに魅力を感じるのは、空との組み合わせ。
晴れた青空、オレンジ色に染まる夕暮れなど、時間帯や天気、季節によって刻々と変わる空の表情に、そこへ無機質な電信柱が加わることで、写真がぐっと深みを帯びる。

朝焼け
夕暮れ時
快晴

電線と電線が重なり合う姿は、まるで空いっぱいに広がる楽譜のよう。
そこに鳥がちょこんと止まっていると、それだけで美しい絵画のように感じられる。

・・・実は最初から電信柱を好んで撮っていたわけではなく、以前は空だけを大きく撮っていた。でもどう切り取っても、「構図がありふれている」「どこか物足りない」と思ってしまって。そんな時に、ふと近くの電信柱を一緒に写し込んでみたら、不思議と一枚が生き生きとして見えた。

その瞬間から、私は電信柱の魅力にすっかり夢中になり、気が付けば撮った写真はどんどん増えていった。

電信柱は、日本の原風景のひとつ

あるとき、SNSにアップした写真にこんな感想をいただいた。

「(電信柱は)人によっては景観を損ねると思う人もいるかもしれないけど、私はそうは思わない。エヴァンゲリオンの風景に出てくる電線や電信柱は、日本らしい魅力のひとつだと思う。」

その言葉にハッとした。私自身も、テレビや劇場で長くエヴァンゲリオンを観てきたからこそ分かる。
作中に登場する電信柱や鉄塔は、物語の舞台をよりリアルにそして象徴的にしており、その存在がどこか懐かしい日本の原風景にも感じられて、世界観を引き立てていた。(最近のアニメ『ダンダダン2期』のオープニングにも、ほんの一瞬だけど電線や鉄塔が描かれてる)

あまり意識していなかったけれど、電信柱って日本の風景を象徴する大切な存在なんだな、と気付かされた。

心を動かすものは、意外と身近な場所にある

当たり前すぎて見過ごしてしまうものほど、実は心を動かす魅力を秘めているのかもしれない。

電信柱を見上げるとき、私はただ写真を撮っているだけではなく、その場に流れる時間や空気まで一緒に切り取っているような気がする。

だからこれからも、私は電信柱と空を追いかけ続ける。
同じように見えても、毎日が少しずつ違う。
そのささやかな違いに出会えるたび、写真を撮ることの喜びを改めて感じる。

▼「電信柱×空」インスタグラムで公開中
https://www.instagram.com/guriko3_blog/


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