「ここにいていい」と思える場所|京都・桜満開のお花見で感じたこと
満開の桜の下で出会った、あたたかな心と心。違いを越えてつながる時間の中で、「ここにいていい!」と思える場所の大切さを、あらためて感じた一日でした。
満開の桜とともに始まった一日
3月29日(日)、Safe Space ほっこりの仲間たちとお花見をしました。場所は京都の春を代表する名所、京都府立植物園。
当日は雲ひとつない快晴。桜はちょうど満開で、まさに最高のお花見日和でした。

始まる前から心が弾み、少し早めに集合場所へ向かうと、運営メンバーのやまさこさんもすでに到着していました。
「めちゃいい天気やん」
「ねー、最高やね」
そんな何気ない会話を交わしながら、二人でワクワクを共有する時間もまた、かけがえのないひとときでした。
遠方や海外からも集まった仲間たち
やがて参加者の皆さんが集まり、今回のお花見の参加者は全部で8名に。
岐阜や滋賀といった遠方から来てくださった方に加え、フランス人やイラン人という外国人の参加者もいて、とても多様で豊かな顔ぶれとなりました。
満開の桜の下、輪になってお弁当を広げると、自然と会話が生まれます。
食事のあとは一人ひとりの自己紹介と交流の時間を持ちました。

言葉や文化が違っても、
「ここで誰かとつながりたい」
という気持ちは同じ。そんな空気が、やさしく場を包み込んでいました。
「心の安全基地」をつくりたい理由
私はいつものように、Safe Space ほっこりの活動を始めた理由をお話ししました。
22年前、統合失調症を発症した頃、私には「心の安全基地」がありませんでした。
孤独、不安、誰にも理解されない苦しさ、辛さ——その記憶は今も心に残っています。
だからこそ今、こうして温かな人たちとつながれることが、どれほどありがたくて幸せなことか。
そんな想いを、言葉にしてお伝えしました。
言葉を越えて伝わる優しさ
フランス人の方は、私のランゲージエクスチェンジのパートナー。郵便局で働いていた経験を持つ、とてもユーモアあふれる優しい方です。この日もジョークを交えながら、場を和ませてくださいました。
イラン人の参加者の方は、京都大学の大学院生。初対面とは思えないほど穏やかで、優しい雰囲気を持った方でした。
英語も交えながら、一生懸命日本語で自己紹介をしてくださる姿がとても印象的でした。
「もっと日本語が上手になりたいです」
という言葉に、やまさこさんがすかさず
「ぜひまたSafe Space ほっこりのイベントに来てくださいね。一緒に遊びましょう」
と声をかける場面には、思わず笑顔が広がりました(笑)
それぞれの「生きづらさ」と「強さ」
日本人の参加者の多くは、ADHDやASDといった特性を持つ方たち。
これまでの人生で感じてきた「生きづらさ」について、率直に語ってくださいました。
空気が読めないと言われたこと。
人との関係に悩み、友達ができなかったこと。
いじめを経験したこと。
それでも今、それぞれの場所で働き、懸命に生きておられます。
岐阜から来てくださった方は、SNSでADHDやASDのことを発信もされているインフルエンサー。温かく誠実なお人柄で、遠くから何度もイベントに参加してくださっています。
滋賀からの参加者の方は、
「診断を受けるまでは43年間友達ゼロ。でも今は毎日が楽しい」
と笑顔で語ってくださいました。その言葉には、人生が変わる瞬間の力強さが込められていました。
そして、運営メンバーとして支えてくれているMちゃん。努力家で誠実な彼女の存在に、私は何度も助けられてきました。
もう一人の参加者の方は、うつ病や社交不安を抱えておられます。とても温かくて、穏やかで優しい方です。いく度もSafe Space ほっこりのイベントに足を運んで下さっています。
涙があふれた瞬間
交流の中で、ある参加者の方がこう言ってくださいました。
「Safe Space ほっこりに出会えてよかった。本当に感謝しています」
その言葉を聞いた瞬間、やまさこさんの目に涙が浮かびました。
「涙腺がゆるいんです」と笑いながらも、その涙には確かな想いが込められていました。
私自身も胸がいっぱいになり、涙がこぼれそうになりました。
「続けてきてよかった」
「大変なこともあるけれど、続けてきてよかった」
心からそう思えた瞬間でした。
「違い」があるからこそ
外国人であること。
ADHDやASD、うつ病、統合失調症といった特性や経験。
いわゆる「普通」とは違うと言われることもある私たち。
でも、そもそも「普通」とは何なのでしょうか?
違っていることは、本当にいけないことなのでしょうか?
違っているからこそ見える世界がある。
違っているからこそ、人に優しくなれる。
そんな想いが、満開の桜の下で自然と、でも強く心に浮かびました。
あたたかな春の日の贈りもの
うららかな春の日差しの中、桜を眺めながら、笑い合い、語り合う時間。
そこには、安心していられる空気と、人と人とのやさしいつながりがありました。




そして何より、Safe Space ほっこりを大切に想ってくれる人たちがいるということ。
それが、やまさこさんと私にに大きな自信と勇気を与えてくれました。
本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
次回イベントのお知らせ
次回は4月19日、「アラブ音楽丸ごと体験」を開催予定です。

ただ音楽を聴くだけでなく、実際に楽器に触れたり、アラブについて学んだり、さらには本場のベリーダンスも楽しめる体験型イベントです。
きっとまた、新しい出会いと発見にあふれた時間になると思います。
お近くの方は、ぜひ気軽に足を運んでみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
