発達記録⑩|初めて支援学級を見学した日。私の中のイメージが変わった
以前私はこんな記事を書きました。
息子と夫と一緒に支援学級を見学した時のこと。
その時、息子自身が
「少ないほうがいい。」
と言ったことが私の心に強く残りました。
でも、その見学より前に私は一人で支援学級の見学へ行っていました。
今日は、その時のお話を書こうと思います。
就学が近づくにつれて私が毎日のように考えていたこと。
それは、小学校をどうするかということでした。
通常学級。
それとも支援学級。
どちらが息子に合っているのか。
答えが出ないまま私は毎日悩んでいました。
正直に言うと、当時の私は支援学級に少し抵抗がありました。
「支援学級」と聞くと、私の中には
特別な支援がたくさん必要な子が通う場所。
そんなイメージがあったからです。
だから
「本当にそこまで支援が必要なのかな。」
そんな気持ちがありました。
息子はASDと診断されています。
不安が強く、初めてのことが苦手。
手先もあまり器用ではありません。
でもその一方で、先生のお話を聞いて頑張る姿もある。
お友達と遊んで笑っている姿もある。
「通常学級でも頑張れるんじゃないかな。」
そう思う気持ちもありました。
就学について悩み、私はいろいろな人に相談しました。
保育園の先生に相談すると
「支援学級の方が安心して過ごせると思います。」
と言ってくださいました。
一方で、療育の先生は
「今の様子を見ていると、通常学級でも大丈夫だと思いますよ。」
と言いました。
どちらも息子のことをよく知っている先生です。
だからこそ
「じゃあ、どっちがいいの?」
私はますます分からなくなりました。
そんな中、一人で支援学級の見学へ行くことしました。
教頭先生が校内を案内してくださいました。
教室に入った瞬間、私が思い描いていた支援学級とは違う景色が広がっていました。
教室には穏やかな空気が流れていました。
子どもたちは、それぞれのペースで学習したり活動したりしています。
どの子も笑顔で過ごしていて楽しそうに先生と話している姿もありました。
先生方は一人ひとりの様子をよく見ながら、その子に合った声かけをしていました。
私はその様子を見ながら、
「支援学級って特別な場所じゃないんだ。」
そう感じました。
安心して学び、安心して過ごすための場所。
そんなふうに思えたのです。
そして、その日もう一つ嬉しい出来事がありました。
教室の中に見覚えのある顔がありました。
去年まで息子と同じ児童発達支援に通っていたお子さんです。
今は一年生になり支援学級で学校生活を送っていました。
その子は私に気づくと
「こんにちは!〇〇くんのお母さんだ!」
「〇〇くん元気?」
と笑顔で声をかけてくれました。
その姿を見た瞬間とても嬉しくなりました。
療育で一緒だった頃より、お兄さんらしくなっていて学校生活を楽しんでいる様子が伝わってきたからです。
「ああ、この子はここで安心して過ごせているんだ。」
そう思うと支援学級への不安が少しずつ小さくなっていきました。
もちろんこの見学だけで答えが出たわけではありません。
通常学級でも頑張れるかもしれない。
でも、安心できる環境で過ごすことも大切かもしれない。
どちらも間違いではないからこそ私はまだ迷っていました。
でも、この日を境に一つだけ変わったことがあります。
それは
「通常学級か、支援学級か。」
という考え方ではなく、
「息子が安心して、自分らしく過ごせる場所はどこだろう。」
そう考えられるようになったことです。
私が子どもの頃に抱いていた支援学級のイメージはもうありませんでした。
支援学級は、その子に合った環境で学び安心して成長するための選択肢の一つ。
初めての見学は、私の考え方を大きく変えてくれた一日になりました。
見学が終わる頃には「今度は息子本人にもこの教室を見てもらいたい。」という気持ちが大きくなっていました。
私一人で決めるのではなく、実際に息子自身にも見て感じてほしい。
そう思い、教頭先生に
「また後日、主人と息子も一緒に見学させていただいてもいいですか?」
とお願いしました。
すると教頭先生は
「もちろんですよ。」
と笑顔で快く受け入れてくださいました。
こうして後日、今度は家族3人で支援学級を見学することになります。
