トラウマストーリーを握りしめるのは、エゴのやってること
常々思うことがある。スピリチュアル系の人たちって「インナーチャイルド」推しが多い気がする。
🔴インナーチャイルドとは?
子供の頃の未消化の体験や記憶のこと。
🔴インナーチャイルドセラピー、ケアとは?
大人になった立場でインナーチャイルドを理解しケアすること。
インナーチャイルドセラピーは、底なし沼
「今、こんなに苦しいのは、幼少期のトラウマが原因です」
「だからインナーチャイルドケアをしましょう」
「昔のあの時の自分を癒すことで、今の苦しさが取れます」
スピリチュアルコミュニティでは、この説明がよく出てきます。
そして、人々はそこに飛び込みます。私もやったことはある。
昔のトラウマを掘り起こして、それを癒す。「あの時の自分を、今、大人になった自分が抱きしめる」みたいなワークを繰り返す。
でも、本当にそれで終わりますか?
癒しきった途端、また別の傷が出てくる。また別の時期の苦しさが浮上する。「実は、もっと深い傷があったんだ」と気づく。
またセラピーに戻る。また掘り起こす。また癒す。
底なし沼です。
**なぜなら、過去は変えられないから。**
過去起きたことは変えることはできない
ここが冷徹な事実です。
私の場合を例にすると、14歳で交通事故にあったことは、変えられない。幼少期に親から充分にケアされなかったことも、変えられない。その環境に生まれたことも、運命的に決められていることです。
「三つ子の霊百まで」という言葉があるように、子ども時代の基盤は、その後の人生に影響を与える。それは認めます。
でも、そこからずっと「あの時が原因だ」と探索し続けるのは、実は**今を生きていない**んじゃないでしょうか。
なぜなら、その探索は「過去を変えたい」という、叶わない願いの上に成り立っているから。
時間は、あるようでない
時間は、過去から未来へ一直線に流れているように見えます。
でも実は、今この瞬間の連続でしかない。
「あの時のトラウマが、今に影響を与えている」というのは、その物語を「今、握り続けているから」に過ぎません。
昨日の身体と今日の身体は、もう違う。細胞は毎日入れ替わっている。
なのに、「あの時から、ずっとこの身体は傷ついている」という同じストーリーを投影し続けるのは、生きている身体を、固定化された「被害者のイメージ」に縛り付けているんです。
身体は、日々変化している
だからこそ、重要なのは「原因は何か」ではなく「今、この瞬間、この身体はどう在るのか」です。
痛みはあるかもしれない。緊張感が取れないこともあるかもしれない。
でも、それらは「過去の原因の結果」ではなく、「今ここの現実」なんです。
その現実を、否定することもなく、肯定することもなく、ただ観察する。
「今日のこの脚は、昨日と違う。この身体は、毎瞬、新しくなっている」
その感覚を持つこと。それが、実は一番の解放になるんです。
誰だって、辛い経験はしている
そして、もう一つ。
誰もが何らかのトラウマを持っています。誰もが不十分な環境で育った側面がある。
でも、そこに「私だけが特別に苦しい」「私のトラウマは他の人より深刻だ」という物語を重ねるのは、実は**エゴのやってること**です。
自分の「苦しい自分」というセルフイメージを守りたいから。「私はこんなに傷ついた存在なんだ」という特別性に縋りたいから。
その特別性に縋ることで、アイデンティティが形成される。だからそれを手放すのが怖い。
でも、その縋り方は、実は自分の命を縮めているんです。
エゴのトラウマに負けない聡明さ

本当の自由は「トラウマを手放す」ことではなく、**トラウマに支配されない聡明さを持つ**ことです。
トラウマという現象が起きている。それは事実。
でも、その事実が「今の私」を全部決めるわけじゃない。
その現象を観察する側に立つ。その観察者視点こそが、あなたの本体。
最後に
インナーチャイルドセラピーを全否定するつもりはありません。
でも、原因探索の無限ループから抜け出す時、初めて本当のスピリチュアリティが始まるんじゃないでしょうか。
「何が原因か」ではなく「今、どう在るか」に立ち戻る聡明さ。
エゴのトラウマストーリーに支配されない、その静かな強さ。
それが、私たちが本当に欲しい自由なんだと思うんです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
また、書くので待っててね😚💞
Haruki🌿
