喜びを隠さない妻、戸惑いを隠せない夫。
(作品の内容のねたばれを含みます!)
昨日、市内の映画館にて
『箱の中の羊』観てまいりました〜。
是枝裕和監督の作品の鑑賞は
『怪物』(脚本:坂元裕二さん)以来なのですが、
是枝さんの新作映画が公開される、と思うと
どんな映画なのかなあ?! って、
わくわくしてくるような気がするのは、
ぼくはやっぱり、是枝さんの作品の
ファンなのだと思われる。ぼく自身は、
映画について詳しくなくって、なので
映画監督は誰が好きか? というのも
あんまりないと思っていたけれど、たとえば、
宮﨑駿さん、三谷幸喜さん、大根仁さん、
及び、リアルタイムでは鑑賞しておらず
好きと言うほどには語れないですが、
伊丹十三さんの作品が好きなのでして。
そして、今回『箱の中の羊』を観てあらためて
是枝さんの作品、好きだなあ! と存じました!
『箱の中の羊』という映画作品について、
事前情報としては予告編で流れていた
「子どもを亡くしたある夫婦のもとに
息子の姿をしたヒューマノイドがやって来る」
ということのみで、その後には
どんなふうな物語になってゆくか、
みたいなことも全然想像もつかなかったけど、
映画を観ながらすごい場所へと連れられた、
という感覚が強くて、素晴らしかったなあ。
とは言えども、その感想は
ことばではうまく言えない。
でも、なんだか、映画を観た直後に
想っていたのはね、ぼく自身が
このごろのブログで考えていたこと、たとえば、
「生成AI」のこと、
「子どもの権利条約」と
「子どもの意見表明権」のこと、及び、
「自然」と「電気」のこと、
というような、それらのすべてが
入っているかのようにも思えて感激しました。
そして、今、あらためて
映画のホームページを見てみると、、
息子を亡くして2年、建築家の音々と工務店の二代目社長を務める健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。
彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。
少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。
ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。
夫婦とは? 家族とは? 彼らは大きな決断に迫られる。
そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める──。
息子・翔そっくりのヒューマノイドが到着した日、
彼に対して、「おかえり」と駆け寄り
喜びを隠さない音々(綾瀬はるかさん演)と、
戸惑いを隠せない硬い表情の健介(千鳥・大悟さん演)、
という、夫婦の両者における
「喜びを『隠さない』妻」と
「戸惑いを『隠せない』夫」という対比が
ことばによる説明としても面白いし、
映画のシーンでも印象的だったなあ。
それは、いわば、その場面を観ながら
どちら側に対しても違和感を憶える、的な。
この感覚って、ぼくはあんまり
感じたことない種類のものだなあとも思えた。
はたまた、映画のタイトルである
【箱の中の羊】とは、サン=テグジュペリの
『星の王子さま』の一節によるもの、とのことで、
映画の場面でも登場していたですが。
ぼくは、この『星の王子さま』を
読んだことなくはないと思うけれども、
内容はあんまり憶えてなくって、
【箱の中の羊】のこともぴんと来てなかったので、
あらためて『星の王子さま』も読み返したいです〜。
令和8年6月7日
