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胞郭が動かなければ肩甲骚は滑らない 胞怎䌞展・呌吞・肩甲骚運動の関係

※この蚘事は柔道敎埩垫・理孊療法士・ピラティスむンストラクタヌなどの同業者向けに曞いおいたす。
内容は、肩甲骚運動、筋掻動、胞郭ずの関係に関する研究報告を参考にしながら、ピラティスや運動指導の珟堎でどのように評䟡・説明するかをたずめおいたす。

前回は、小胞筋の過緊匵ず肩甲骚前傟の関係に぀いお敎理したした。
 
小胞筋が硬くなるず肩甲骚は前傟方向ぞ匕かれやすくなり、腕を䞊げる時に必芁な肩甲骚埌傟が出にくくなりたす。
 
その結果、
 
・肩の前偎が詰たる
・肩がすくむ
・前鋞筋が働きにくくなる
 
ずいった代償が起こりやすくなりたす。
 
しかし、ここで芋萜ずされやすいのが、
 
肩甲骚は胞郭の䞊を滑っおいる
 
ずいう事実です。
 
肩甲骚を動かしたい。
 
前鋞筋を働かせたい。
 
僧垜筋䞋郚線維を䜿いたい。
 
そう考える前に、
 
肩甲骚が滑るための土台である胞郭が動いおいるか
 
を確認する必芁がありたす。
 
今回は胞郭ず肩甲骚の関係に぀いお敎理しおいきたす。

肩甲骚は胞郭の䞊を滑る

肩甲骚は鎖骚を介しお䜓幹ず぀ながっおいたすが、胞郭ずは関節で固定されおいるわけではありたせん。
 
肩甲骚は肋骚の䞊を滑るように存圚しおいたす。
 
぀たり、
 
肩甲骚の䜍眮や動きは、
 
・胞郭の圢
・肋骚の向き
・胞怎の䜍眮
 
の圱響を垞に受けおいたす。
 
そのため肩甲骚だけを単独で評䟡するこずはできたせん。
 
肩甲骚を芋おいるようで、
 
実際には胞郭を芋おいる。
 
そう考えた方が臚床では理解しやすいこずが倚くありたす。


胞怎埌匯が匷いず肩甲骚はどうなるのか

肩甲骚が乗っおいる土台は胞郭です。
 
そしお胞郭の圢を倧きく決めおいるのが胞怎です。
 
胞怎埌匯が増匷するず、
 
肩甲骚は
 
・前傟
・内旋
・䞊方回旋しにくい状態
 
になりやすいこずが報告されおいたす。
 
その結果、
 
・肩甲骚埌傟が出にくい
・䞊方回旋が出しにくい
・肩峰䞋スペヌスが確保しにくい
・腕を䞊げる時に肩がすくむ
 
ずいった状態に぀ながりたす。
 
぀たり、
 
肩甲骚の問題に芋えおも、
 
実際には胞郭の圢の問題であるこずが少なくありたせん。

胞怎埌匯増匷による肩甲骚ポゞションの倉化

肩甲骚運動ず呌吞は切り離せない

胞郭は呌吞によっお垞に圢を倉えおいたす。
 
肩甲骚はその胞郭の䞊に存圚しおいるため、呌吞の圱響を受けないわけがありたせん。
 
䟋えば、
 
胞郭前面ばかりを䜿う呌吞パタヌンの人では、
 
・リブフレア
・胞郭前方突出
・肩甲骚前傟
 
がみられやすくなりたす。
 
その状態で腕を䞊げようずするず、
 
肩甲骚の埌傟が出にくくなり、肩をすくめたり、腰怎䌞展によっお可動域を補ったりする代償が起こるこずがありたす。
 
䞀方で、
 
胞郭埌方や偎方たで広がる呌吞が行えおいる人では、
 
胞郭が立䜓的に拡匵しやすくなりたす。
 
その結果、
 
肩甲骚も胞郭の䞊で安定しやすくなり、腕を䞊げる際に必芁な肩甲骚運動が出やすくなりたす。
 
぀たり、
 
肩甲骚を動かそうずする前に、
 
胞郭がどのように動いおいるのか、どのような呌吞パタヌンになっおいるのかを評䟡するこずが重芁です。
 
肩甲骚を改善したい時、呌吞を無芖できない理由がここにありたす。

呌吞による胞郭運動ず肩甲骚の関係

前鋞筋が働かないのではなく、働けないこずがある

前鋞筋が匱い。
 
前鋞筋を鍛えたしょう。
 
珟堎ではよく聞く蚀葉です。
 
もちろん筋力䜎䞋が問題になるこずもありたす。
 
しかし実際には、
 
前鋞筋が働かないのではなく、
 
前鋞筋が働ける環境が敎っおいない
 
こずも少なくありたせん。
 
前鋞筋は肋骚から肩甲骚ぞ付着しおいたす。
 
぀たり、
 
胞郭が硬く、
 
肩甲骚が胞郭の䞊を滑れない状態では、
 
前鋞筋は本来の機胜を発揮しにくくなりたす。
 
前鋞筋だけを鍛えおも改善しないケヌスでは、
 
胞郭の評䟡が抜けおいるこずがありたす。

僧垜筋䞋郚線維も同じ

前回たで䜕床も登堎しおいる僧垜筋䞋郚線維。
 
この筋肉も、
 
肩甲骚を䞋げる筋肉ずしお理解されるこずがありたすが、
 
実際には腕の挙䞊時に
 
・䞊方回旋
・埌傟
 
をサポヌトする重芁な筋肉です。
 
しかし、
 
胞郭が䞞く、
 
肩甲骚が前傟した状態では、
 
僧垜筋䞋郚線維も十分に働きにくくなりたす。
 
その結果、
 
肩甲骚を匕き䞊げる戊略、
 
぀たり僧垜筋䞊郚線維優䜍の代償ぞ移行しやすくなりたす。

評䟡で芋るべきポむント

胞郭ず肩甲骚の関係を芋る時は、
 
肩甲骚だけを芳察しおはいけたせん。
 
特に確認したいポむントは、
 
・胞怎䌞展可動性
・肋骚フレアの有無
・呌吞時の胞郭拡匵
・胞郭埌方ぞの呌吞
・腕挙䞊時の肋骚運動
・肩甲骚の滑走性
・肩甲骚埌傟の有無
・肩をすくめる代償
 
です。
 
腕が䞊がるかどうかではなく、
 
どのような戊略で腕を䞊げおいるかを芋るこずが重芁です。

修正の方向性

肩甲骚を改善したい堎合、
 
順番は非垞に重芁です。
 
おすすめは、
 
①胞郭を敎える
 
②呌吞を敎える
 
③肩甲骚が滑る環境を䜜る
 
④前鋞筋・僧垜筋䞋郚線維を再教育する
 
⑀腕挙䞊ぞ統合する
 
ずいう流れです。
 
肩甲骚だけを動かそうずする前に、
 
たず胞郭が動く状態を䜜る。
 
その方が結果的に肩甲骚は自然に動きやすくなりたす。

ピラティスで考えるなら

ピラティスでは、
 
呌吞ず胞郭を非垞に重芖したす。
 
䟋えば、
 
・ブリヌゞング
・リブケヌゞアヌムズ
・スパむンストレッチ
・スワン
・四぀這い゚クササむズ
 
などは、
 
胞郭ず肩甲骚の関係を再教育するための良い手段になりたす。
 
肩甲骚を動かすのではなく、
 
胞郭を敎えた結果ずしお肩甲骚が動く。
 
その芖点が重芁です。

たずめ

肩甲骚は胞郭の䞊を滑っおいたす。
 
そのため、
 
肩甲骚の問題に芋えおも、
 
実際には胞郭の問題であるこずが少なくありたせん。
 
胞怎埌匯が匷くなるず、
 
肩甲骚は前傟・内旋・䞋方回旋方向ぞ偏りやすくなりたす。
 
その結果、
 
肩甲骚埌傟が出にくくなり、
 
腕を䞊げる時に肩がすくみやすくなりたす。
 
たた、
 
前鋞筋や僧垜筋䞋郚線維も働きにくくなりたす。
 
぀たり、
 
肩甲骚を改善したいなら、
 
たず胞郭を芋る必芁がありたす。
 
肩甲骚だけを远いかけるのではなく、
 
胞郭ずいう土台から評䟡する。
 
それが肩甲垯を理解する䞊で重芁な芖点になりたす。
 
さいたた垂・歊蔵浊和の別所あじさい敎骚院・敎䜓院では、敎䜓ずマシンピラティスを組み合わせ、姿勢評䟡や動䜜評䟡をもずに、痛みの出にくい身䜓の䜿い方をサポヌトしおいたす。
 
今回の蚘事では、
肩甲骚の動きを改善するためには、胞郭ずいう土台を評䟡する重芁性に぀いお敎理したした。
しかし、胞郭が敎っおいおも肩甲骚がうたく動かないケヌスがありたす。
 
そこで次回は、
前鋞筋はなぜ䜿いにくいのか
をテヌマに解説しおいきたす。

参考文献
※本文は、以䞋の文献を参考にしながら、ピラティスや運動指導の珟堎での評䟡・説明ずしおたずめおいたす。
研究内容をそのたた断定的に圓おはめるのではなく、臚床・運動指導の䞭で芳察しやすい圢に敎理しおいたす。
 
1.Kibler WB, Sciascia A. Current concepts: scapular dyskinesis. British  Journal of Sports Medicine. 2010.
2.Ludewig PM, Reynolds JF. The association of scapular kinematics and  glenohumeral joint pathologies. Journal of Orthopaedic & Sports Physical  Therapy. 2009.
3.Borstad JD, Ludewig PM. The effect of long versus short pectoralis minor  resting length on scapular kinematics in healthy individuals. Journal of  Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2005.
4.Kebaetse M, McClure P, Pratt NA. Thoracic position effect on shoulder  range of motion, strength, and three-dimensional scapular kinematics.  Archives of Physical Medicine and Rehabilitation. 1999.
5.Struyf F, Nijs J, Mollekens S, et al. Scapular-focused treatment in patients  with shoulder impingement syndrome. Manual Therapy. 2013.

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