2027年度:東京大学編入学試験不不合格体験記(前編)
hinahと申します。
東大の編入試験を受験し,奇跡的に突破することができたので,勢いでこの体験記を書きました。
1次試験直後の絶望感から,当初は「不合格体験記」として書き進めていた本作ですが,一体どんな結末を迎えるのか。
前編・後編合わせて5万字を超える超大作となってしまいましたが,ノンフィクションノベルとでも思って,お暇なときに付き合っていただけると幸いです。
追記)点数開示来たので追加しました(8/6)。
追記)感想・反省を追加しました。そのせいで前編2.6万字になりました。(8/10首)
1.はじめに
この記事について
過去の東大編入体験記を見ると,
3年生から勉強開始
4年前期から毎日コツコツ
数検1級持ち
みたいな人ばかりです。そんな記事を見て,
「4年後半ナリ。人生終わったナリ…」
と思っているそこのあなたへ。
私は4年11月にようやく本格的な受験勉強を始めました。それまでは,
フィリピン留学(4年8月)
高専祭の準備で大量の作業に追われる(4年10月)
バイト(5年4月にやっと休職)
ルービックキューブ(受験直前期にドハマり)
など,普通の東大受験生なら勉強している時期に受験勉強しないゴミみたいな生活をしていました。しかも受験科目は英語・数学・物理の3科目です。
それでも,結果として東大・阪大・電通大に合格できました。
超遅いタイミングで勉強を始めた私が,
何を考えたのか
何を勉強したのか
何を切り捨てたのか
何に時間を使ったのか
を,できるだけ正直に,そして具体的に書いた記録です。なので,
「こういう頭おかしい受験生もいたんだな。」
くらいの気持ちで読んでください。
ちなみに,この前編だけで約2.6万字あります。 ほぼ小説レベルのボリュームなので,通学中や暇な時間に少しずつ読み進めることを推奨します。
「そんな長文を読んでる暇はねえ! 手っ取り早く使った教材や勉強法だけを教えろ!」というせっかちな受験生の方は,以下の【後編:教材・対策まとめ】にすべてを凝縮していますので,こちらから先に読んでみてください。
誰が読むべきか
この体験記は要領で勉強するタイプ向けです。
私は勉強開始は東大受験生としてはかなり遅いですが,それまでの成績や英語力などの貯金はありました。
そのため,「誰でもこのスケジュールで受かる」とは全く思っていません。使えそうなところだけを上手く盗んで参考にしてください。
ただ,東大志望ではない人や,他の大学の編入を目指している人にも一読しておくことを推奨します。
理由は2つあります。
1つ目は,編入試験におけるトップ(東大)の合格者がどんな割り切り方をして,どんなスケジュールで動いていたのかを知ることは,自分の志望校向けの勉強法や計画をブラッシュアップする上でプラスになる可能性があるからです。
2つ目は,「東大受験生としては絶望的に遅い私の勉強開始時期」が,地方国公立や他の旧帝大などを目指す人にとっては「ちょうど平均か,やや早いくらいの標準的な開始時期」に該当するからです。そのため,東大特有の超早期スタートの体験記よりも,リアルな時間配分の感覚としてむしろ参考にしやすい部分が多いのではないかと思います。
「東大だから関係ない」と切り捨てるのではなく,効率的なエッセンスを取り入れるツールとして活用してもらえると幸いです。
2.筆者について
岐阜高専 電気情報工学科(2022年度入学)
岐阜高専の偏差値は66で,全高専57校のうちTOP10内にいるっぽいです。
同じ学科からは8年前に1人,別の学科を含めれば2年前に2人東大合格者が出ています。
親は日本人で私は純ジャパで日本育ち
2.1 成績
1年 1位 / 43人中 (平均評定9.8くらい)
2年 3位 / 45人中 (平均評定9.8くらい)
3年 1位 / 45人中 (平均評定9.9くらい)
4年 1位 / 40人くらい (平均評定9.95くらい)
5年 ゴミ(平均評定9くらいを目指す)
2.2 資格
TOEIC905(L445 R460)(3年生9月)
TOEIC970(L480 R490)(4年生9月)
他は特に目立つものなし
3.志望校
2027年度(2026年実施)
最大6校受験する予定でした。
試験日 志望校
①6月17日(水)岐阜高専専攻科
→ 💮合格(6月25日(木)発表)
②6月25日(木)電気通信大学(経営社会情報学プログラム)
→ 💮合格(7月10日(金)発表)
③6月27日(土)東京大学 1次試験
(第1志望:システム創生学科,第2志望:電子情報工学科)
→ 💮合格(7月6日(月)発表)
7月10日(金)2次試験
→ 💮合格(7月24日(金)発表)
④7月4日(土)~5日(日)大阪大学基礎工学部情報科学科ソフトウェア科学コース
→ 💮合格(7月9日(木)発表)
⑤8月20日(木)~21(金)名古屋大学情報学部コンピュータ科学科
→ 未受験(8月27日(木)発表)
⑥8月26日(水)~27(木)東京科学大学情報理工学院情報工学系
→ 未受験(9月8日(火)発表)
第1志望 東京大学
第2志望 東京科学大学(未受験)
第3志望 大阪大学基礎工学部
第4志望 名古屋大学(未受験)
第5志望 電気通信大学
第6志望 岐阜高専専攻科
4.何したか
1年生(2022年4月~2023年3月)
周りの目を気にしないクソガキだった私は,寮生活を始めたものの,コロナ禍で他人の部屋への行き来が禁じられ,当初は1日10時間以上スマホを眺めるような自堕落な生活を送っていました。
しかし,1年生の頃は留年への恐怖が人一倍強かったため,定期テストの2週間前には必ず対策を始めて好成績を維持していました。授業中はゲームをしたり寝たりしており,勉強自体はそこまで好きではなかったため、進学ではなく就職をぼんやりと希望していた時期です。
そんな中,この年の夏休みに大きな転機がありました。それまでScratchしか触ったことがなかったのですが,初めてテキストベースのプログラミング言語でWebサイトを作ったことで,ものづくりの圧倒的なおもしろさに目覚めました。
また,冬休みには初めて5日間の短期アルバイトを経験し,お金を稼ぐことの苦労と社会の厳しさを知る良い機会になりました。
編入勉強は皆無です。
2年生(2023年4月~2024年3月)
漠然と留学がしたいと思っていましたが,いかんせん金がありません。
そこで4月から某飲食店で週3~4回のバイトを始めました。1年生の無益でゴミみたいな時間を金に換えることができ,おまけに実務スキルも得られるためやってよかったです。
バイト先には,超仕事ができるのに超威圧感のある女子大学生がおり,最初は本気でビビっていました。それでも次々と襲い掛かる客の波に負けじと食らいつき,激混みの時間帯を何度も経験したおかげで,大抵の過密スケジュールには耐性がつきました。
精神的にもこの頃にかなり成長したと思いますし,感情ではなく「論理的に考えて有益なことを優先する」という現在の思考が身についたのもこの経験のおかげです。
その割り切った論理思考が極まった結果,16日間ある冬休みに15連勤するという暴挙に出ました。
普通の人はこんな働き方はしませんが,「冬休みに実家でダラダラ過ごす時間は,果たして有益なのか?」と天秤にかけたとき,少なくとも私にとっては無価値だと判断したためです。バイトに全振りする方が論理的に正しいと思えたからこそ,迷わず実行できました。
また,この辺りから専門科目の授業解説を作成し,クラスメイトに無料で公開する活動を始めました。 私はクラスでの席次が高く,専門科目で「難しい」と頭を抱えた経験がほとんどありませんでした。であれば,この自分のリソースを周囲に役立つ形で還元するのが最も有意義であり,クラス全体の生存戦略としても公平だと思ったからです。 結果として,「他人に教えるために言語化する」ことで自分自身の理解も根底から深まり,これがのちの編入試験の基礎体力作りにめちゃくちゃ活きることになります。
学校の授業,レポート,そしてバイト。これらを全力でこなしてもまだ余る時間があったため,将来役立つ資格を取ろうと考えました。 プログラミングに関しては「知識の座学をするくらいなら,実際にシステムを作ったほうが圧倒的に楽しいし身につく」という思想だったため,ここでは将来最もコスパよく武器になるであろう「英語」を伸ばすことに決めました。
2月頃から銀のフレーズを回し始め,貯まったバイト代でTOEIC対策アプリSanta ALCに1年間課金しました。このアプリは普段はアホみたいに高いのですが,当時たまたま1年プランが1万円くらいまで割引されていたため,その神タイミングを狙って購入しました(毎年やっているキャンペーンではなさそうです)。
なお,TOEICは始めましたが,この頃もいわゆる「編入数学」「編入物理」といったダイレクトな編入勉強は皆無です。
3年生(2024年4月~2025年3月)
部活は8月前半で高専大会以外の試合がなくなるので,これを機にとりあえずTOEICを受けてみるかと思い,9月末の試験を受験することにしました。
英語自体にはそこそこ自信がありましたが,圧倒的に単語力が足りない自覚があったため,勉強は単語暗記をメインに据え,それ以外は課金したSanta ALCで対策しました。本番2週間前くらいになって,ようやく公式問題集に手を出した記憶があります。
TOEICは,私にとって初めて自分の英語力を客観的に数値化される試験でした。そのため,もし思ったより点数が低かったらどうしようと,当日は普通に緊張していたのを覚えています。
Santa ALCの予想スコアは920点でんなわけねえだろと思っていましたが結果は905点で,かなり満足しました。この時点で,一旦英語の勉強は終了しました。
その後,アプリ開発に挑戦しようとバイト代を使ってMacBook(17万円)を購入したものの,驚くほどほぼ使いませんでした。
そこからは再びバイト,部活,ゲーム,Webサイト制作,寮の忘年会の企画など,受験とは完全に無縁の生活に逆戻りしました。楽しかったのは間違いないですが,当時の私は「常に有意義な時間を過ごさなければならない」という強迫観念に囚われすぎてしまい,勝手に切羽詰まって精神的に少し病んでいました。
この辺でChatGPTが有名になり,英会話したいと思っていたので,ChatGPTを使って英会話をしていました。また,英語をかっこよく話したいと思ってBoldVoiceに課金し発音矯正していました。これは非常に楽しく,ゲーム感覚で発音を矯正していました。また,Santa ALCのサブスクが切れたのでabceedに1年課金して他の英単語勉強を続けようとしてました(やってるとは言ってない)。
私はもともと物欲がなくお金を使わないタイプだったため,バイトを1年も続けると留学費用が貯まりました。
5年生の夏休みは就活か編入で忙しくなるだろうと考え,留学は4年生の夏休みに行くことにしました。留学はしたいけど留年は絶対したくなかったので,期間は1か月に決めました。留学エージェントはStudyInを利用し,一緒に留学計画を立ててもらいました。
春休みには,友人S(以下さしすせそうよ)と東京へ行く機会があり,東京科学大学(旧東工大)で過去問をもらいました。キャンパスは広いし就職実績もいいしで意外と編入ありだなと思い,ここで初めて進学を現実的な選択肢として意識し始めます。もし進学するなら東京科学大学を第1志望としようと考え,メルカリで化学の教材を買いました(これは結局一度も使わなかった)。
脱線しますが,私の記事はかなり偏っています。まともな体験記を読みたい方は,さしすせそうよの記事もぜひ読んでみてください。勉強法も考え方も結構違うので,比較すると面白いと思います。↓
なお,相変わらず定期テストは直前1週間前の対策のみで乗り切り,この1年間もダイレクトな編入勉強は皆無のままでした。
4年生(2025年4月~2026年3月)
4年生になると,いよいよ周りも就職か進学かを本格的に決める時期になります。 しかし,当時の私はどちらにするか全く決めておらず,相変わらず普通にバイトと部活に明け暮れていました。さらに,オープンキャンパス用の制作実習がめちゃくちゃ忙しく,机に向かって勉強する時間すらほとんど取れていない状況でした。
そんな中,ふと「うちの学科は例年半分くらいが進学する」という事実をどこかで知り,とりあえず私も進学するかと,ここでようやく進学への決断を下します。
私はテスト勉強中,ゾーンに入るために音楽を聴くときと,逆に無音で集中するときがあります。ただ,聴くときは何時間も流しっぱなしにするため,当時使っていたAnkerの「Soundcore Liberty 4」では,バッテリー持ちの面でどうしても物足りなさを感じていました。 そこで,貯まったバイト代を投入してAirPods Maxを思い切って購入しました。ノイキャンがエグいほど強く,バッテリー持ちも驚くほど良く,音質もクソ素晴らしいので,予算に余裕があるなら受験生には本気でおすすめしたい神ガジェットです。ただし,夏には蒸れるし暑くなるので,エアコンガンガン効いたところで使うか冬によく使うことになると思います。
あとスマホ(iPhone)をどれだけ制限しても結局自分で解除したりブラウザからYouTubeとか見てしまっていました。それなら物理的に制限してしまおうと考えて次のやつを買いましたが,結論から言うと,言うほど使う機会はありませんでした。やはり物理的な箱に頼るだけでは人間の欲望には勝てないようです。
あと,この時期に車の免許も無事に取得しました。
フィリピン留学(8月)
夏休みはフィリピンへ1か月の語学留学に行きました。語学学校ではスピーキング強化コースを選択しました。
コースはセミスパルタとスパルタの2種類です。私は遊びに行ったわけではないので,迷わずスパルタを選びました。10代でこのガチコースを選ぶ人はほぼおらず,普通に浮いていました。
生活はかなりハードです。
7:00~7:20 単語クラス
8:00~17:00 マンツーマンレッスン10コマ(うち1コマはネイティブ)
※昼飯(40分)含む,1コマ45分で5分休憩19:00~19:30 センテンスクラス
20:00~22:00 義務学習
1コマ45分とはいえ,ずっと英語を話し続けるので普通に疲れます。でも,めちゃくちゃ楽しかったです。
ただ,ルームメイトははずれでした。
私は4人部屋で,1週間単位でルームメイトが変わることがあるのですが,別の国籍の人は親切だったのに対し,1か月間同じ部屋だった日本人学生がクソでした。
信じられない騒音を立てるわ,エアコンの温度を超低くして強風にしやがるわ,挙句の果てには泥酔して床でいびきをかいて寝始める始末でした。同じ国籍とは思えない民度の低さに呆れ果てました。
費用は1ヶ月で70万円弱。すべて自分のバイト代で賄いました。高専にも海外派遣プログラムはありますが,多くはせいぜい1〜2週間で,中身も日本人まみれでの企業訪問や観光がメインです。それでは全く英語が上達しないのは明らかなので,本気でスピーキングを伸ばしたいなら,私のようにStudyInを利用して個人で語学留学に行くことを強くお勧めします。1ヶ月という短期間でしたが,大金を払って大真面目に取り組んだおかげで,スピーキング能力は劇的に上達しました。
もちろん,勉強ばかりだったわけではありません。休日はジンベエザメと一緒に泳いだり,観光に出かけたりと,普通に満喫していました。

現地で友達もたくさんできました。
全員日本人でした。ガチでバカすぎます。夏休みのフィリピンの語学学校は日本人が多すぎるから環境が悪いせいだということにしておきます。
世界中から留学生は来ていますが,授業以外は結局日本人といる時間が一番長かったです。
中国人の学生も多く,文化の違いを感じる場面もありました。特に印象に残っているのが,中国人のガキが台湾人の学生に向かって "Hong Kong is China." と言い放ち,現場に一瞬でピリついた危うい空気が流れたことです。国際問題のリアルを間近で見ました。
フィリピン人の先生方は本当に明るく,私のような陰キャ相手でも,素の笑顔で楽しそうに会話してくれます。休み時間になると先生同士で突然ノリノリで踊り始めることもあり,マジかよこいつらと衝撃を受けながら眺めていました。日本ではなかなか経験できないポジティブな空気を味わえました。
そして,人生で初めて編入の勉強を始めたのも,実はこの留学中でした。
ただ,結論から言うと,この時期の編入勉強は全く力にならず,完全な大失敗に終わりました。
20時からの義務学習の時間を使い,授業で買わされた『数学/徹底演習』(後編で紹介)を解いていました。今振り返ると,完全に教材選びをミスっています。基礎も固まっていない状態で演習書に手を出したので,1分考えて分からなければ解答を見る(しかも定着してない),というゴミみたいな勉強を繰り返していました。
案の定,積分以外は全く力がつかなかった(その積分すらかなり怪しいレベル)ので,絶対に真似しないでください。編入数学をやり始めたものの,冗談抜きで本当に定着していなかったので,この時期の編入勉強はなかったものとして扱っています。
合間にはabceedのTOEICのPart5をひたすら周回していました。難易度を「難しい」にして5問連続正解を何度も達成するまで繰り返しました。Part5~Part7は最終的にすべてS評価までやっています。
語学学校卒業後は,友達と高級リゾートホテルで遊びました。
なぜかゲイ5人くらいと一緒にビーチバレーをすることになりました。めちゃくちゃ面白かったです。彼らは自分らしさに誇りを持っていて,終始ポジティブでした。日本では絶対に経験できない,本当に良い出会いだったと思います。
帰国後,9月末に2回目のTOEICを受験しました。
寮の友達と一緒に受験したのですが,たまたま超優秀で超人気の女子学生と一緒に会場へ向かう機会にも恵まれました。普通なら絶好のイベントですが,当時の私は留学までしたのにTOEIC下がったらカスというプレッシャーで頭がいっぱいだったので,会話もそこそこにTOEICのことばかり考えており余裕はなかったです。
交流する機会を犠牲にした結果,TOEICは970点(L480,R490)でした。リスニング,リーディングともに前回よりかなり伸びており,めちゃくちゃうれしかったです。リスニングは間違いなくフィリピン留学,リーディングはabceedの周回のおかげだと思います。
その後,編入勉強を始めるかと思いきや,高専祭とかいうクソイベのせいでできる奴扱いされた私に余儀なく大量の作業が降りかかりました。
まぁ私の能力が正しく使われているのでそんな悪い気しなかったですが,とにかく大変でした。
高専祭が完全に終わったのが11月初めで,その後ベトナムへ1週間くらい研修旅行に行きました。ベトナムでは猫を撫でていただけで編入勉強はやってません。
帰国後,私の本格的な編入勉強は,ようやくここからスタートします。
志望校は東京科学大学を第1志望としていましたが,受験日が遅いうえ化学もあり,メンタル持たなそうと思って東京大学にしました。東京大学なら人生安泰だろうと思った軽い気持ちです。
しかし,いざ腹を括ってネット上の合格体験記を漁り始めると,一気に絶望が襲ってきます。 過去の東大合格者たちは,早ければ3年生,遅くても4年の前期にはガチ勉強を始めています。おまけに中身を見てみれば「帰国子女」だの「数検1級保持者」だの,バケモノのようなスペックの人間ばかり。
一方,当時の私は
編入勉強開始:4年の11月(ゴミ)
数検:準2級(クソザコ)
帰国子女:なわけ
日常的な勉強:しているわけがない
東大受験生としては普通に終わっています。ただ,逆にここまで手遅れだと落ちても言い訳ができるという謎に前向きなメンタルで勉強を始めました。
そして,この辺から生活習慣を改めようと考え,AIと相談して次のようなルーティーンで過ごしてました。
8:00 起床
9:00~ 授業中はほぼ勉強
~17:00 授業が終わったら図書館で勉強
17:00 飯
~18:00 ゲーム
~19:30 図書館で勉強
その後帰ってやる気があれば勉強私は一人でいることが好きなので結構私には合っているスケジュールだったと思います。
また,私は勉強するとき,紙とペンを使うのは書き間違えるたびに消しゴムで消すという作業が面倒すぎたのでパソコンで勉強していました。
しかし,暗記系はともかく,数学などの数式を書かなければいけない分野は圧倒的に手書きの方が早いため,そこだけは仕方なく紙とペンを使っていました。
ここで,歴代の編入体験記で散々おすすめされていたiPadをバイト代で購入しました。マジで1年生から買っとけばよかったと思うくらい効率的に学習が進みました。
さらに,集中力を極限まで高めるために大容量のカフェインタブレットを買いました。これはお手軽に覚醒できる一方で,使い方を誤ると一瞬で体調と生活リズムが崩壊する諸刃の剣です。
・睡眠不足のときには使用しない
・午後3時以降には使用しない
・週4日以上は使用しない
個人差はあると思いますが,このルールさえ守れば,依存症になることもなく最高のブーストアイテムになってくれたので個人的にめちゃくちゃオススメです。
まず授業に応用数学(複素関数)があったので複素関数に取り組み,根本から理解するために複素関数専門の教科書を使って勉強することに決めました。教育系の有名人で知っていたのがヨビノリくらいだったのでヨビノリ複素関数でググったら出てきた教材を使いました(後編で紹介)。厳密で良かったです。
多分これが終わったのが12月くらいで,期末テストが終わってからマセマシリーズを冬休みのうちに何個かやりました(後編で紹介)。
2月に入り数学学習のブレイクスルーと言っても過言ではない神サービスを知りました。これは過去のどの編入体験記においても言及されていない神サービスです。
それがDaily Integralというウェブサイトで,積分・微分・極限などを勉強するなら本当におすすめです。当時はまだ種類が少なかったのですが現在は微分方程式,物理(力学,電磁気,量子力学)が実装されており神です。
ガチで神サービスなので志望校に関わらず全員やるべき。
春休み
毎日頑張って市の図書館か学校の図書館に通い,9:00~17:00までやってました。昼飯は250円未満で済ませるという限界生活を送っていました。
17:00以降はやる気が出ずYouTubeを見ることが多かったです。
物理は授業で少し触れたくらいのノー勉でしたが,ようやく弱点克服大学生の初等力学みたいなやつ(後編で紹介)をやりました。
電磁気は春休み後半から始めました。
また,2020年度の数学だけ2時間測って解いたところ,部分点を付けまくってギリギリ6割でした。普通にゴミです。
実はこの春休みで,血迷って少しだけ化学の勉強に手を出していました。過去の編入体験記で「物理2問・化学1問を選択した人が,物理が大外ししなくて点数が安定する」と言及していたのを見たからです。「よし,俺もその戦略で行こう!」と当時は本気で思っていました。
5年生(2026年4月~)
4月の初めに進学ガイダンスがありましたがほぼ聞いておらず,とりあえず学力試験は出願開始2週間前までに学生課に出願書類の依頼をしろと言われていたので,大体それくらいに出願しようと思って東京大学の募集要項を参照したところ,学力試験なのに校長推薦が必要とかいてあり,この場合3週間前から申請しろと言われていたのでこれ詰んだわと思いました。でも私は悪びれることなく学生課にお願いしに行き,何とかなりました。
5年生になると卒業研究の時間がありますが,過去の東大合格者の体験記を読むと「内職を許してくれそうな研究室を選び,ずっと編入勉強をしていた」という記述が多く見られました。
しかし私の場合,同じ研究室の150kgベンチプレスゴリラや積分マニア(Daily IntegralでHardそこそこ解ける人)と雑談かDaily Integralばかりしてました。ちなみに私の研究室メンバーはこいつら以外にもう一人いて合計4人で,4人のTOEICの平均は約860でクソ高いつよつよメンバーです。
特に積分マニアは長岡技科大を受験していますが,数学・英語ともに150kgベンチプレスゴリラを圧倒する力を持ち,様々な資格を保持し,私に難解なオリジナル問題をホイホイ投げてくる天才です。
なお,彼らも体験記を書いているので,ここで併せて紹介しておきます。
ゴールデンウィークに入ると寮生の都立志望の友人S(以下背負い投げ)と1日10時間くらい勉強する習慣に入りました。
東大はなぜか出願書類を提出するのがとても早く,出願開始はゴールデンウィーク明けで2日間しかなかったです。2次試験で大体志望理由書のことを聞かれるというのは体験記で見ていたので,4年生の基礎研究の内容をパパっと書き提出しました。このときStudyplusの東大志望の人で出願書類出し忘れてライバル減ることを願ってました(ゴミ)。
ゴールデンウィーク後には血迷って寮生の友人M(以下イッヌ)とルービックキューブにハマってしまい,5000円のルービックキューブを買いました。
当時はサボりたいなと思ったらルービックキューブをやり,運動したいなと思ったらイッヌと背負い投げとゆかいな仲間たちとブーメランを投げるという謎の生活を送っていました。
マジでアホですが,イッヌと夜10時から朝6時くらいまでぶっ続けでルービックキューブする日が受験までに3日くらいありました。
ちなみにハマる前までは1分ちょいで揃えてましたが,結構やったので30秒切れるくらいになりました。すごいでしょ。
さらに私の趣味である便利ツール開発にも没頭してしまい,LMSの拡張機能を作成してたりしました。
そんなこんなでついに試験がある6月になってしまいました。
この時期のクソエピソードとして,イッヌの部屋に背負い投げと3人で集まり,ギターやルービックキューブをして遊ぶことがよくありました。
ちなみにルービックキューブに関しては,当初は私とイッヌの2人しか揃えることができなかったのですが,私たちが周りのみんなに「やろうぜ!」と熱心に勧めた結果,なぜか受験直前期のこのタイミングで,ルービックキューブを揃えられる友達が4人も増えました。 受験生として確実に時間の使い方の方向性を間違えています。
極めつけは,受験1か月前の深夜だというのに,なぜか私とイッヌと背負い投げ全員でイッテQのお祭り男(ロッキーのテーマ)のイントロを必死に練習していたことです。今思っても本当に意味が分かりません。
そんな最高の現実逃避を経て,当時の私のステータスは過去の東大編入体験記の常識ではあり得ない大ピンチの状況に仕上がっており,
過去問は3月に解いた2020年度数学以外は一切解いていない
物理の対策は力学,電磁気,熱力学のみしかやってない
編入のための英語はほぼノー勉(英単語は完全に0)
物理2問・化学1問で受けるつもりなのに,大学化学はおろか高校化学すら全く勉強できておらず,1ミリもわからない状態
でした。
こんなんでよく絶望せずにやってられるなと思うような惨状ですが,私はどうせ受からんと思っていたので,不思議なほど全く焦っていませんでした。
過去問は先輩が残してくれた30年分(1996~2025)を解けば力つくやろと思い,毎日1年分とき,さらに残りの時間で鉄壁の英単語を全部やろうという計画を立てました。そして,化学はもう諦めることに決め,物理3問で解くことにしました。
もちろん予定通り進むはずもなく,ルービックキューブや,あるいはルービックキューブなどでサボっていたので,結局1週間前にはあと15年分くらい残っておりゴミでした。しかも古い順からやっていたため,試験までには直近5年分の過去問(2021~2025)のうち2年分しかやらないという暴挙に出ました。また鉄壁英単語もまともに進まず,section 20くらいしかいってなくてカスです。
とはいえ過去問を解いてGeminiに採点してもらっていたところ,重大な誤訳,解釈ミスがない限りは6~8割は取れてました。
これは私がTOEICのリーディングのPart7が大得意(2回の受験とも97%)なことや,留学経験が生きて早く英語で理解し,早く日本語への変換ができるからなせる業だと思います。
とはいえ,頼みの綱であるその英語すら6〜8割を行ったり来たりしている状態で,決して完璧に合格圏内で安定していると言えるレベルではありませんでした。
直近の傾向を掴むために最も重要であるはずの直近5年分の過去問をあまり手をつけず,『鉄壁』の英単語帳も半分以上を残したままであり,手元に完璧な成果として残ったのは,30秒切りできるようになったルービックキューブの技術と,深夜に男3人で必死に練習したお祭り男のイントロだけという,およそ東大受験生とは思えない仕上がりでした。
本来なら絶望してパニックになってもおかしくない惨状ですが,「どうせ受からん」と開き直っていた当時の私は,謎の無敵メンタルを維持したままついに本郷の地へと向かうことになります。
先輩たちが築き上げてきた過去の合格セオリーをこれでもかとフル無視した状態で,いよいよ運命の試験当日を迎えます。
5.受験当日
試験内容はネタバレになるので詳しくは書きません。
時系列順に示してあります。ホテルは近さではなく安さで選んでいます。
6月17日(水)岐阜高専専攻科
今年から募集人数が少なくなって難化するだろうと思っていたら難化しましたが,クソみたいな難化の仕方で問題作成者のセンスがなさすぎることに絶望しながら解きました。他の人は解くのに精いっぱいだったそうですが,私は3回見直しをして大丈夫だったので余裕で満点あると思います。
予想:100%
6月25日(木)電気通信大学
志望学科は経営社会情報学プログラムです。
当時の私はとにかく交通費や飯代をケチることに命をかけていました。 交通費を浮かせたい受験生は,絶対に学校で「学割証」を発行して乗車券を2割引きにする手続きを真っ先にすべきです。
しかし,当時の私はその学割だけでは満足せず,さらなる限界節約を目指し,東京での食費を浮かすために素麺(乾麺)を持参しようというトチ狂ったライフハックを思いつき友達に話したらドン引きされました。なんで?
その後,市からの給付金が入っていたことを思い出し,飯代くらいなら困らんやんけと気づいたため,結局素麺は寮に置いていきました。
体験記で「受験には自分の枕を持参するといい」というのをどっかで見たのでわざわざ持っていきましたが,私はどこでも寝れるタイプなので絶対にいりませんでした。荷物が増えただけです。
ちなみに,岐阜から東京への移動は完全な私服にサンダルという超ラフスタイルでした。受験後にこの事実を話したら,案の定友人たちに再びドン引きされました。なんで???
ホテルはここを取りました。駅から近く何も悪いことなかったのでオススメです。前日の夜には背負い投げと通話しリラックスしました。
友人には悪いですが正直に言うと電気通信大学は舐めてました。
いつか忘れましたが(多分2か月前くらい)適当に過去問の数学を解いたところ1時間切ってあっさりと満点を取れてしまったからです。
そのため,数か月前に学んだ線形写像(ImとかKerとか),2変数マクローリン展開の内容を復習したのは,試験日当日,朝起きてからです。今思うとなかなか狂っています。
試験会場のイスと机は,自分のイスが後ろの人の机とつながっているというクソ構造だったので,後ろの人が消しゴム使いまくるたびに振動してうざかったです。
・数学
まぁ余裕でした。しかしある集合の共通する基底を求める美しい方法はないかと模索していたら時間が来たのでそこだけ間違えました。他の微積の問題はDaily Integralをやっていれば超余裕です。
予想:95%
・物理
明らかに例年と比べ難化してました。問題数が多すぎる。
私は過去問や参考書をやりこむタイプではなかったため,素早く解くことができず,全て書き切ることはできましたが自信はないです。熱力学は少し怪しいですが,他は満点だと思います。
予想:90%
・英語
過去問一切解かずにやりましたが,要約が日本語の助詞を強制的に固定されていたので,日本語弱者の私にはかなりむずかったです。
英作文は東大対策してたので別にむずくなかったですが,具体例を出すのをずっと考えてました。
予想:知らん
6月25日(木)岐阜高専専攻科 合格発表
電通大の受験終わりにさしすせそうよと確認したところ彼は受かっており,私は受験番号を覚えていなかったので受かっているかは不明でした。番号はクラスで連番だったので友達に受かってることを教えてもらいました。
煽っているつもりはないですが私がさしすせそうよに言った一言がクソ畜生だったらしく,あいつからしたらかなり衝撃的だったそうです。
6月27日(土)東京大学 1次試験
志望学科は第1志望:システム創生学科,第2志望:電子情報工学科です。
ホテルはここを取りました。ヤニ臭くてキマりました。
ロビーには詳解演習本をドーンと机の上に広げた東大編入受験者らしき人が複数人たむろしており,話しかけられてるのが怖かったため気づかないフリをしてそそくさと自分の部屋へ避難しました。
前日の夜には,背負い投げと通話をしていつも通りリラックスして過ごしました。
さらに,前日の夜にはイッヌから一本の動画が届きました。なんと,わざわざお祭り男をギターで弾いてくれた動画で,私を激励してくれたのです。受験直前の張り詰めた空気の中,男の友情が心に染み渡りました。

今年は電通大と東大が近い日付だったので,電通大が終わった後に東京に連日でホテルを取って勉強しました。直前期に勉強できることなんてたかが知れてるので,結構YouTubeとか見てリラックスしました。
やったことと言えば今年の英語のテーマ当てくらいです。AI,宇宙,戦争,エネルギーに関するコロケーションをChatGPTを使って学んでました。
実際の会話内容が次です。
ちなみに,この直前対策が後にかなり生きることになります。
当日受けた人ならわかりますが,6月26日(金)の22:30くらいに寝ようと思い横になり,5分くらいたってもうすぐ寝れるというところで,緊急地震速報が鳴り,6階だったのでめっちゃ揺れました。
知り合いで東大受験する人もおらずボッチだったのでめちゃくちゃ動揺しました。落ち着けるかわからなかったのでどうしようと考えたとき,「地震関連の英単語ワンチャン出るんじゃね?」と意味不明な思考にたどり着き,地震関連の英単語を30個くらい見たら落ち着いて寝れました。
当日
今年の受験者数は確か58人で例年よりちょい少なめでした。会場にボッチで行ったら留学生がいて,得意な英語で戦えないことを今気づきました。あと横長机に2人,1人座るパターンがあったのですが私は2人パターンだったので電通みたいに振動くるやんだると思って萎えました。
・英語
対策してた英作文テーマのうちのエネルギーが出題されて勝ちを確信しました。最適なコロケーションを書きまくれて気持ち良かったです。
~を避けるをavoidではなくescape fromとしてしまう凡ミスがありましたが,かなり自信をもって解答できたと思います。
長文も面白かったです。見直しは英訳のところのみやりました。
予想:80%
・数学
超難化していると言われていた2026年度(2025年実施)の過去問を解いた時,微分方程式とか普通に解けたし線形代数とかも私の自作問題の弱体化問題だったりして,あれ?みんなこんなんも解けねぇのかよと思って楽観的でした。
第1志望がシステム創生学科(2科目受験)だったのもあり数学で合否が決まるなと確信していました。そしてボコボコにされました。体感過去30年で一番むずいです。
第1問 微分方程式
計算量が多い。最適手法があるかもしれませんがゴリ押して全部解きました。○○型とかじゃなく微分方程式をどう応用するかという問題にシフトしている気がします。グラフを描く問題とかもあって普通にわかりませんでした。
予想:60%
第2問 確率
問題文では確か4つの球があるみたいな内容だったのに3つの球として計算を進め,あとから気づいた時に絶望しました。すべて消してから解き直したせいで時間が吸われました。あと漸化式の解き方がわからず普通に詰み。
予想:50%
第3問 複素関数
こんなんで差つくんかっていう内容の2問と,計算量が多すぎてどうやればいいかわからんの1問だったと思います。2変数の実数が使われていたせいで場合分けがきもくなり全く分からなかった記憶がありますが,試験後に解法を思いついたので解ける人は解けたと思います。
予想:60%
第4問 線形代数
東大編入の過去問で全く分からない線形代数の問題はなかったし,かなり高得点の自信があったのに,(2)でn乗を求めさせる問題で数列の傾向がつかめず,それ以降の問題は(2)がわかれば全部わかるみたいな問題だったため死にました。試験後に解法を思いつき,休憩のときには「線形代数は行けたと思う」という会話が聞こえ,落ちたなと確信しました。
予想:50%
総合の予想:55%
・物理
去年の数学はめっちゃ難化し物理で救われた人が多かったので,今年もそうだろうと思い気持ちを切り替えて挑みました。
第1問 力学
慣性モーメントまみれで,10問くらいあったと思います。多すぎるて。
詳解力学演習やっていたので解き方は全部わかりましたが,問題数が多すぎるので35分くらいかかってしまいました。
予想:90%(減点されることを考慮して)
第2問 電磁気学
基本的な内容でしたが,近似できるという条件が書いておらず,近似しない状態で解く方法が全く分かりませんでした。そのため解答欄には「近似できるとすると」で書きました。
また,単位長さあたりのエネルギーを求める問題で,謎に自己インダクタンスを求め,それを使わず残して書いたため,「問題文に書かれていないことを書いたら不可とする」みたいな条件があったのでこれは落ちたなと思いました。
あと問題数が多すぎる。全く分からん問題も2問くらいありました。
予想:60%
第3問 熱力学
波動(光)は捨て(ノー勉),連続体などもすべて捨てていましたが唯一わかる熱力学が出てよっしゃと思いました。
しかし,10問くらいあるせいでかなり焦ってあまり解けず,記述系を適当に埋め,ほぼ書いてないやつもあり,撃沈しました。
全く分からん問題が3問くらいはあったと思います。
予想:60%
総合の予想:70%
私は他の東大受験者とは違って常に単独行動をしていたため,壊滅的すぎた試験の言い訳を背負い投げや150kgベンチプレスゴリラにLINEで吐露しながら帰路につきました。
7月4日(土)~5日(日)大阪大学基礎工学部
過去問は東大の受験が終わってから始めて解きましたが余裕だということに気づいたため過去問以外の対策は一切していません。過去問は去年は持ってなかったので解かず,5年分くらいやり,ルービックキューブをしました。
志望学科は情報科学科ソフトウェア科学コースです。
ホテルはここを取りました。直近までミスってラブホを予約していたのでクソ焦りました。受験日前日になって慌ててキャンセルし,ここを予約したのですが,一人部屋でも広くてソファーもあってトイレとシャワー別になっていて安くて私はここが一番好きでした。
前日は全く緊張せず就寝。
1日目
・数学
ちょっと難化してたと思います。Daily Integralをやっているのであれば余裕の第1問,クソ簡単な線形代数の第2問(私にとっては),ミスったら死ぬ確率の第3問です。確率はちょっと自信ないですが結構できてます。
予想:低くて90%
・物理(力学,電磁気学,熱力学から2問選択)
力学では,例年は円板とかの剛体でしたが今年は鎖を落とす問題で死んだ人が多かったと思います。私も解き方があっているか心配になりながら解き進めていったら証明の問題があり,題意と私の回答が一致したので合ってると確信できました。
電磁気学は余裕です。問題文をよく読まなかったせいでちょっと計算をやり直す必要がありましたが,全部あってると思います。
熱力学は解いてないので知りませんが,試験終了後のトイレで他の学生がむずかったと言っていました。
予想:100%
試験後は面接対策をするつもりでしたが,友達と深夜2時までゲームしました。面接が12:00からだったので舐めてたということです。面接対策は過去の編入体験記にあった情報科学科ソフトウェア科学コースの口頭試問リストをPerplexityを使って作成し,ChatGPTを使って練習しました。
2日目
面接ではわからなかったらわからないと言ってくださいねと言われました。これを真に受けすぎたせいで,少し考えれば答えられた問題まで「分かりません」と答えてしまいました。勿体なかったです。
面接官は3人いました。和やかであるというより,淡々としているみたいな感じです。
口頭試問(先)
①選択ソートの動作について教えて
追加)その最悪計算量はどうなる?また,なぜ?
②XORの動作について教えて
追加)3変数の場合は?→わかりません(考えたらすぐわかるのに)
③自己双対関数って何かわかる?→わかりません
④ニューラルネットワークの重みについて教えて→わかりません
これくらいしか覚えてないです。わからないもの結構ありましたが,どうせ受かってると思ってたので全然緊張してません。
面接(後)
①大学院いきたい?
②併願校は?
③その順位は?
以上。ほぼ覚えてない。
岐阜に帰る途中にお気に入りの折りたたみ傘を無くしました。クソが。
7月6日(月)東京大学 1次試験 合格発表
今日が合格発表かー見たくねぇけど見ないと先進まねぇなと思っていました。
既に落ちたと思っていたので,第2志望である東京科学大学の化学の勉強計画を練りつつ,洗濯物を干しながらスマホで結果を確認しました。
…すると,自分の番号があり,受かっていました。
気が付けばダッシュで学校に向かい研究室にいた積分マニアに報告しました。お世話になったバイトの店長にも報告し,我がことのように一緒に喜んでもらえました。
あまりにも非現実的な大逆転劇すぎて,正直この時点でも自分が東大の1次に合格したという実感が全く湧いてないです。

実は,1次試験が終わった直後の手応えがあまりにも最悪だったため,私はこの時点で早くも東大の体験記を書き始めていました。もちろん,確実に落ちたと思っていたので,最初は『不合格体験記』として絶望に満ちた文章を書き進めていたのです。
しかし,まさかの合格(びっくらぽん)。
そこで,すでに書いていたタイトルに「不」をもう一つ付け足して無理やり打ち消すことにしました。これが,このnoteのタイトルが『2027年度:東京大学編入学試験不不合格体験記(前編)』という何とも奇妙な形になっている理由です。
7月9日(木)大阪大学基礎工学部 合格発表
東大の1次試験を突破していたため,メンタル的には全く緊張していませんでした。10:00に授業中に見ましたが,そら受かってるでしょうねと思いました(無事に合格)。阪大志望の方には申し訳ないですが,手応え的にも合格は確信していました。
ちなみに私が受験した情報科学科ソフトウェア科学コースは13人中6人が合格しており,例年より多いようです。
7月10日(金)電気通信大学 合格発表
東大2次試験前にホテルで見ました。こちらも画面を見た瞬間,でしょうねと思い合格発表ページを閉じました(無事に合格)。
ただ,自分の合格に関してはそれくらい淡々としたものでしたが,さしすせそうよがこの電通大を第一志望としていたため,彼の合格を確認できたときの方が,自分の合格の何倍も嬉しかったです。
ちなみに私が受験したⅠ類は,全体で11人が合格しました。例年は受験者数が50人程度いるらしいので,なかなかの狭き門だったようです。
7月10日(金)東京大学 2次試験
東大1次試験合格発表が7月6日(月)にあり,その4日後の7月10日(金)に2次試験がありました。
過去の体験記では「面接対策は早めにやるべき」という意見が多かったのですが,私は正直あまりやる気が出ませんでした。というのも,私が1次試験を突破できたのはおそらく物理が他の人よりもできたからだろうと考えていたためです。
私は第1志望の学科しか入りたくなかったため,第2志望に受かったら東大には進学するけど残念な気持ちになるだろうななどと考えていたことも,熱が入らなかった原因です。
とはいえ完全なノー勉で挑むわけにもいかないので,過去の体験記を参考に,主に志望理由書の内容から深掘りされるという前提で対策をスタートしました。ChatGPTを使って想定質問を作成し,特に私の卒業研究で使用する手法について深掘りされても答えられるよう準備しました。
ホテルは今回はいつものところを取ってみました(この日は安かった)が,近い以外には魅力は特になかったです。
当日は再びこの本郷キャンパスに足を踏み入れる機会が訪れたことに感動しつつ,面接会場へと足を運びました。会場周辺にはいかにも1次試験合格者っぽい人が集まっていたので,避けながら人気の少なそうな道沿いの地面に座って番が来るまで外で待っていました。
その間ある1人の1次試験合格者っぽい人に「都市工学科志望の方ですか?」と聞かれましたが陰キャだったのでまともに会話できませんでした。ごめん。
私の受験番号は108番で,案内には「13:00~13:10に集合」と書かれていました。そのためクソ真面目に時間まで外の炎天下で待っていました。時間になり会場に入ったところ,私より3つくらい後ろの受験番号の人がとっくにエアコンの効いた快適な控え室で優雅に待機していました。こんなことならケチケチせず,さっさと中に入って涼んでおけばよかったです。
また,この集合時間のグループ分けが志望学科の第1志望なのか,第2志望なのか,それとも合格する見込みのある学科なのか不明だったので,心配でした。

私の面接の際は面接官は7人ほどずらりと並んでいました。ただ,先生方もカジュアルな服装をされており,終始こちらの話を前向きな姿勢で聞いてくれたため,緊張感は全くありませんでした。
以下実際の質問内容です。確実なもののみ掲載していますが,他にも質問があった可能性があります。
①東京大学の志望理由と,第1志望のシステム創生学科の志望理由(進行役の先生)
私)1年生から作ってきた英単語アプリの話と卒研の内容と動機を話す
②情報理論に興味があるとのことだが,エントロピーは英単語とどう関係があるのか(別の先生)
私)不確実性を表すエントロピーは,わかる,わからないの間にある微妙にわかる状態,つまりエントロピーが大きい単語を優先的に学習し,理解力につなげる試みを行っている。今後はそれが統計的に優位であるかを研究する予定。
質問した先生)あ~なるほど!斬新で面白いですね。
③自分で作った英単語学習アプリは使っているの?
私)私の英単語アプリはある英単語帳特化で,その英単語帳を監修した先生が岐阜高専にいらっしゃり,その先生の授業で使っていた。
④TOEIC970ですごいですね。英語は得意?
私)はい,得意です(留学の話くらいはすればよかったかも)。
⑤しかも成績が全て「優」ですね。でも,理論を勉強をするよりは実装が好きなの?
私)もちろん数学や物理といった理論は大好きだし重要だと思っているが,私はシステムを作り,ユーザーからのフィードバックを受けながらシステムを改善して,社会実装まで持っていくことのほうが興味深いと考えている。
⑥大学院に行く予定は?
私)修士まで行く予定ではあるが,博士まで行くのはまだ考えておらず,その時の研究欲によると思う。
先生)時間となりましたので,面接は以上となります。
5分くらいしかありませんでした。先生方は私の話に対しても終始ウンウンと相槌を打ちながら真剣に聞いてくれて,これこそが和やかな雰囲気だと感じました。
さらに,私の中で超嬉しかったのは第2志望に関することを一切聞かれなかったことです。そのためこの時点で第1志望のシステム創生学科に受かるとわかりテンション上がりました。
面接を終えた帰りには生協へ寄り,実家に東大合格の証拠を突きつけるため,東大磁石などのお土産をしっかり買い込んで帰路につきました。
7月24日(金)東京大学 2次試験 合格発表
図書館で前期期末テストの対策を淡々と進めながら,ネットで合格発表を確認しました。画面を開くと,予想通り第1希望の学科に自分の番号があり,無事に合格していました。
合格の瞬間はドラマのような大騒ぎもなく,あまりにもあっけないものでしたが,すぐに部活の先輩や家族へ報告をしました。報告を重ねるうちに「本当に受かったんだ」という実感が湧いてきて,胸がいっぱいになりました。また,合格者一覧を見るとシステム創成学科の合格者が自分を含めて4人もいたので,これから一緒に学べるのがとても楽しみになりました。
受験対策の過程では,思うようにいかず辛いことや苦しいこともたくさんありましたが,諦めずに重ねてきた自分の努力がこうして最高の形で報われて,本当に良かったです。

余談ですが,2次試験の面接グループ分けと実際の合格学科をまとめたのが以下の図です。
1次試験(筆記)の際,受験番号145番あたりからの受験生が一斉に数学終了後に退室したことから,前半(午前の部)が2科目受験生,後半(午後の部)が3科目受験生(または専門科目が必要な学科)という形で試験や面接の順番が分けられていそうです。
また,私自身は第2希望に電子・情報系を選択していたため,集合時間もそれに合わせたグループ配置になっていたと考えられます。

また,参考として 2020 年からの各学科の合格者数の推移をまとめた表を以下に掲載しておきます(2020〜2025 年のデータは「なしゃ」さんの2025年度 東京大学工学部編入 計数工学科 合格体験記を参考にさせていただきました。ありがとうございます)。
こうして見ると,今年は機械系の合格者が 5 名と多めだった一方で,計数工学科の合格者が 1 名のみと,例年に比べても少々珍しい結果だったようです。

8月6日(木)東京大学 1次試験 点数開示
合格発表から約2週間後に点数開示が届きました。意外と早い!

開示結果と,事前予想の対比は以下の通りです。
科目 予想した点数 実際の点数
英語 240点(80%) 177点(59%) ←嘘やん
数学 220点(55%) 215点(53.75%) ←予想通り
理科 210点(70%) 221点(73.67%) ←予想通り
総合(2科目) 460点(65.71%) 392点(56%)
総合(3科目) 670点(67%) 613点(61.3%)
英語…エグい。マジでエグい。予想から大きく反して終わっています。多分重大な誤訳ミスがあったか的外れな記述を書いたのかもしれません。日本語で具体例を書く問題は自信あったんですけどね…
というか今思い出したけど「この単語思い出せんから後で解こう〜」って後回しにしてそのまま完全にすっぽかして解いてなかったかもしれん。
あと4週間で6割弱取れてれば十分じゃんと思うかもしれませんが,東大編入に受かるレベルでTOEIC高得点(900点台〜)を持っている層の英語の開示点数と比べたら,この数値は圧倒的に低いと思います。
結局,留学1ヶ月経験してTOEIC 970点持ってようが,たった4週間の対策じゃ6割弱に叩き落とされるのが厳しい現実でした。やはりTOEICと東大英語は別物。絶対に早めから対策しておいた方がいいです。
また,受験期にGeminiで英作文等を採点してもらっていた感覚から言うと:
重大な誤訳がない場合:Gemini判定 70〜80%
重大な誤訳がある場合:Gemini判定 40〜50%
という推移だったので,「Geminiの採点結果から−15%した値」を客観的な実力値として見積もっておくのが無難な気がします。東大生として恥じないよう,英語力はこれからしっかり鍛え直します。にしても萎える。
数学と理科は概ね想定通りの正答率でした。
数学は得点調整が入っている可能性もあり,実際の素点はもう少し低いかもしれません。
理科は想定より高かったので,おそらく適当に書いた記述部分が部分点として拾われたのだと思います。
これを見ると「部分点を狙ってとにかく記述を書きまくろう!」と思うかもしれませんが,本番ではそんな余裕はないです。私は普段から記述を細かく書きませんが,それでも全く時間が間に合いませんでした。理科も結果としてびっしり書き込めたわけではありません。
この結果から考えるに,解く方針が的を得ているかどうかが得点の分かれ目なのだと思います。過去の体験記でよく言われる「関連することを書きまくる」だけでは弱いと思うので,「その問題に対して正しい方針が示せているか」が評価されているのではないでしょうか。
感想・反省
受かるまでの勉強時間は詳しくは記録していませんが,大体以下のようなスケジュールで進めていました。
2025年12月 〜 2026年2月: 1日 5時間程度
2026年3月 〜 2026年4月: 1日 7〜9時間程度
2026年5月 〜 2026年6月: 1日 10時間程度
12月から受験までの合計時間を計算してみると,おおよそ1,550時間前後でした。3科目受験者でこの勉強時間は過去の体験記と比べても類を見ないほど短く,それで合格できたのでコスパとしてはめちゃくちゃ良かったです。…にしても,我ながら合格の仕方が不安定すぎますが。
直前期の5〜6月は1日10時間ほどやっていましたが,どれだけ時間をかけて対策しても「受験には運や相性が大きく絡む」というのを痛感しています。
例えば,過去最難関と言われている2026年度(2025年実施)の数学ですが,私個人としては特に引っかかることもなく普通に解けました(多分Gemini採点で7~8割はあったと思う)。問題傾向と自分の適性,当日の噛み合いなど,最後は相性の要素もかなり大きいです。
また,今回の反省点としてゴリ押しの重要性があります。私は今年の線形代数では「対角化すれば解けるのは分かっているけれど,もっと本質を突いた美しい解き方はないか?」と探ってしまい,結局解けませんでした(ちなみに,対角化せずとも一瞬で解ける方法を受験後に思いつきました)。
試験の本番において解法の美しさも大事ではありますが,運が絡みます。そのため,泥臭くても愚直に解ききって点数を取ることも大事だと改めて学びました。
また,メンタル面に関しても大きな学びがありました。
私は東大受験に関しては「どうせ受からん」と強く思っていましたし,電通大・阪大受験に関しては過去の合格者の得点率から「自分の実力なら確実に受かる」と確信していました。こんな風に事前に合否を予想し,それを強く信じ切っていたため,どの学校の受験でも前日に眠れなくなるようなことは一切なく,緊張というものが全くありませんでした。
さらに言えば,メンタルが揺らぐ原因となる「他の東大受験志望者との交流」を一切断っていました(変に情報交換すると緊張につながるので)。
そのせいで,東大の数学で思うように解けなかった時も「ヤバい,どうしよう!」と焦るのではなく,「あ,終わったわ」と冷めたメンタルになってしまいました。プレッシャーを感じずに平常心でいられるのは強みでもありますが,土壇場で粘るためには「ある程度の緊張感」も必要なのだと痛感しました。
ちなみに,受験生同士の交流を一切断ち切っていたツケとして,現在東大関連の知り合いが0人です。これから少しずつ友達や知り合いを増やしていけたらなー…と思ってはいます。
他の東大合格者の開示情報を見てみると,
英語は170点・190点・220点あたり
数学は240点・260点・280点・300点あたり
理科は180点・200点あたり
が多く見受けられました。開示を出していない人もいるため一概には言えませんが,私の数学215点はネットや体験記で見かけた合格者の中ではおそらく最低ラインに近く,逆に理科221点は結構高めだと思います。
この点数分布を見るに,採点側はある程度同じような出来の解答をグループ分けして部分点をつけ,ランク付けしているのかなと推測しています(そう考えると採点自体は割と大雑把・適当なのかもしれません)。
最後に,2科目受験の学科に合格するためには「2科目の総合点」で見ているのか,「3科目の総合点」で見ているのかは不明です。もし仮に英数のみ(2科目)で判定されていた場合,私の得点率は56%となり,さすがにこれで受かるのは低すぎる気がします。
もし志望学科に関わらず総合得点だけで上位19~20名を選抜しているのであれば,「2科目受験の学科志望で英語が苦手な人は,あえて3科目受験を選んで理科でカバーする」というのも戦略としてありなのかもしれません。(※これに関しては本当に根拠のないただの予想です)
6.おわりに
東大2次試験の手応え通り,最終的な結果は無事に「合格」でした。
こうして私の編入受験は幕を閉じましたが,一連の経験を通じて,これから受験を検討している高専生の皆さんに「個人的に知っておくと役立つかもしれない前提」がいくつか見えてきました。
詳しい解説や具体的な勉強法,おすすめの教材などは後編の記事にまとめましたが,ここでは受験を終えた一当事者の視点から,メンタル面や戦略についてのリアルな所感を少し残しておこうと思います。
1.受験はメンタル勝負,だからこそ「習慣」で勝つ
よく「編入はメンタルとの勝負」と言われますが,私はメンタル面でそこまで苦労しませんでした。
その理由は,AIと相談して作った「日々のルーティーン」をただ淡々とこなしていたからです。やる気や感情に左右されず,行動をパターン化してしまえば,精神的にブレることはなくなります。
2.定期テスト「ほぼ100点・評定10」が最強のアドバンテージになる
全国の高専の上位層が集まる試験において,自分の実力がどれほどのものかは受けるまで未知数です。
しかし,「定期テスト(特に数学・物理)で常にほぼ100点を取り,評定10を維持するレベルで対策してきたこと」は,基礎体力として信じられないほど大きなアドバンテージになっていました。学校の勉強を極めることは,そのまま編入の最強の土台になります。
ただし,逆に学校の授業に「電磁気学」や「熱力学」などがない高専・学科の場合は,他校の受験生より大幅に遅れをとっている可能性があるため,早めに独学で勉強を開始する必要があります。
3.周りの受験生は,意外と「圧倒的な対策」をしていない
電通大や阪大の試験内容の難易度,そして受験者数と合格者数のバランスを見ていて気づいたことがあります。それは,「他の受験生も,そこまで完璧に対策し尽くしているわけではない」ということです。
合格体験記を見ると化け物ばかりに見えますが,過剰に恐れる必要はありません。
4.情報系志望こそ「物理」も視野に入れるべきという戦略
情報系の学科を志望する場合,多くの人が「TOEIC+数学+専門(プログラミング・アルゴリズムなど)」の3科目で受験戦術を組みがちです。しかし,この組み合わせは全国の猛者たちが集中するため,倍率も競争率も信じられないほど激しくなります。例えば,筑波大学情報学群であれば,少なくとも6倍はあります。
だからこそ,私はあえて試験科目に「物理」が含まれる大学や学科を視野に入れておく戦略をお勧めします。
「情報系なのに物理?」と思うかもしれませんが,物理を持っておくだけで受験できる上位国公立大の選択肢(受験校の幅)が格段に広がります。合格体験記だけを見ていると超難関ばかりに見えるかもしれませんが,実際のデータを見れば,大阪大学基礎工学部といった優秀な学校ですら,情報系のコースで倍率が3倍にすら満たない年があるのが現実です。
情報系受験生の中には物理を最初から避ける人が多いため,科目の中に物理を組み込んでおくだけで,こうした優良な選択肢へ挑戦する機会が手に入ります。
5.TOEICと数物の「時期」の罠,そして科目の相乗効果
TOEICは早めに始めてアドバンテージを作るべきですが,英語に囚われすぎて,数学や物理の勉強を遅れて始めるのは良くないと感じています。
また,編入勉強で学ぶ分野は,学校の定期テストの範囲とあえて被せるように時期を合わせると,相乗効果が生まれて圧倒的に効率が良くなります。このあたりの「効果的な科目の進め方」についても後編で詳しく触れています。
続きは後編へ!
ここまで,私のクソザコなスタートから合格までの軌跡をお読みいただきありがとうございました。
次の後編の記事では, 「じゃあ具体的にどんなスケジュールで動けばいいのか?」 「ゴミみたいな勉強法から私を救ってくれた神教材・神サービスは何だったのか?」 について,余すことなくすべて公開しています。
ぜひ合わせて参考にしてみてください!
2027年度 同期の東大編入体験記
同じく2027年度の東大工学部編入試験を戦い抜いた同期の方々の体験記です。学科ごとの対策や別のアプローチも非常に参考になります!
※各体験記の見どころは私が読み込んで「ここが面白い!」と感じたポイントを勝手にピックアップしたため,多少の誇張が含まれている可能性があります
※TOEIC勉強期間は含めていません(TOEICスコア提出は任意のため)
(※掲載に差し支えがある場合は,お手数ですがご連絡いただけますと幸いです)
2027年度:東大編入体験記─キミの人生はキミ次第。
(αβさん / 社会基盤学科)
受験区分: 2科目受験(数学・英語)
編入勉強開始時期: 3年11月くらい
見どころ:
低席次から努力で掴み取る逆転劇
「そこまでやる!?」驚愕の圧倒的な英語の徹底攻略法
当日の問題構成や試験の所感をまとめた詳細な記録
2027年度東京大学編入体験記
(やかんさん / 都市工学科)
受験区分:2科目受験(数学・英語)
編入勉強開始時期:おそらく4年5月くらい
見どころ:
使用した全教材のメリット・デメリットを徹底比較
地方・遠方受験組必見!移動手段や当日のリアルな遠征ノウハウ
質問内容から準備まで網羅した2次試験(面接)の詳しい対策法
【東京大学 編入体験記】イカれた人間になまじ中途半端な学力を与えた結果
(はとむぎさん / 計数工学科)
受験区分:3科目受験(数学・英語・物理)
編入勉強開始時期:4年12~1月くらい(私と同じで非常に遅い!)
見どころ:
アニメに狂わされた驚愕の志望動機
文章下手くそ公認,感情ダダ漏れ受験記
遊びまくってもなぜか受かった,脱線だらけの勉強記録
【2027年度】まじめ?に東大編入【体験記】
(いちょうさん / 機械系学科)
受験区分:3科目受験(数学・英語・物理)
編入勉強開始時期:3年冬くらい
見どころ:
本音で語る「編入模試」受験の是非
圧倒的な教材リストと徹底された詳細スケジュール
膨大な勉強記録の山に鎮座する,東大編入必携のルービックキューブ
2027年度 東京大学編入体験記【バカしんどかった】
(七味さん / 物理工学科)
受験区分:3科目受験(数学・英語・物理)
編入勉強開始時期:多分4年1月くらい←えっ
見どころ:
化学系から物理工学への転向!?使用した参考書・教材一覧
4年1月スタートという圧倒的遅れからの逆転合格プロセス
当日の会場の雰囲気や各科目の手応え
2027年度 東大 編入試験 合格体験記
(博士太郎さん / 物理工学科)
受験区分:3科目受験(数学・英語・物理)
編入勉強開始時期:多分3年3月くらい
見どころ:
時系列順で一覧化!膨大な参考書レビューと★評価・難易度
YouTubeを活用した視覚化・概念理解重視の独学法
名工大・阪大基礎工・東大の3校網羅!当日の試験・面接の所見
