乳がんサバイバー 鳥海山BCへ行く 〜③可能性を切り開くボルダリング
ゴールデンウィークに鳥海山に行った話。
のんびり書いていきます。
(長くなりそうな予感)
↓前回はこちら
(前回の話のあらすじ)
鳥海山に誘われた私。
乳がん手術、抗がん剤、ホルモン治療、そしてまた再発して手術後。
不安要素はいろいろある。
東洋医学、そしてボルダリングとの出会い。
今回はボルダリングの話。
ボルダリングのいいところ〜冷暖房完備の筋トレ
乳がんの治療を始めてから、ジョギングに行って、途中で倒れそうになったことがある。
それから走るのはやめた。
その代わり、室内でできるボルダリングの頻度が増えた。
ボルダリングは、室内の冷暖房完備の環境で、休み休みできる。
(冷暖房がないジムもあるが、もちろん快適な気温で過ごせる施設をホームジムとしている)
がん予防には筋トレが効果的だというではないか、
私のように、運動神経が良い訳ではないが、反復練習が好きなタイプにはうってつけのスポーツだった。
ボルダリングのいいところ〜友達が増える
80歳の方から5歳まで、いつも顔を合わせるメンバーとは自然と会話も増えていく。
頑張っている人は応援したくなるし、もちろん自分も応援される。
できた時にはお互い称え合う。
苦労を重ねた分だけ、完登できた時の達成感はひとしお、
大人になってこんなに嬉しいことがあっただろうか、と思うぐらい胸熱(ムネアツ)なのである。
キッズクライマーのママ達もいる。
ママ友として、子育ての相談をすることもしょっちゅうある。
話を聞いてもらえるオアシスだ。
登らずお喋りして過ごすこともある。
実際、手術後の休職中、ガシガシなんて登れないので、ほぼお喋りしに行っていた。
80歳近い大先輩クライマーに人生の助言をもらうこともある。
「いつ何をしたいと目標をちゃんと立てるんだ、そうしないとそこには辿り着けないよ。」
おっしゃる通りである。
そうして、負の気持ちを立て直し、自分はどうしていきたいのか?を再確認するのだ。
ボルダリングのいいところ〜自分と向き合う
このスポーツならでだと思うのだが、
[自分とどう向き合うか]が集約されている。
なかなか出来なくて嫌になることもある、
自分はなかなか出来ないのに、あっさりできてしまう人もいる。
悔しいを通り越して、嫉妬することもある。
そんな時、諦めるのか、頑張って何度も練習を繰り返すのか、
決めるのは自分。
人と優越を比べるのではなく、比較対象は過去の自分なのだ。
人より優れているからムネアツになるのではない。
過去のできなかった自分が、苦労の末に、できる自分になったことがムネアツなのだ。
不安を抱えていた自分が、どうやって乗り越えていけば良いのか。
このスポーツに出会ったからこそ、実現に向けて加速することができたように思う。
そのほかの体力作り
ボルダリングだけでは下半身の体力作りに不安があった。
昔、スキーで膝を痛めている。
2年ほど前の軽登山の時には、下山時、歩を進めるたびに電気が走るような痛みに襲われていた。
特にバックカントリーでは装備が少し多くなる。
荷重がかかって痛くなったらどうしようかと心配に思っていた。
自宅での自重筋トレに加えて、自宅から近場の軽登山へ2回ほど行くことにした。
ゆっくり、一歩一歩、止まらないように歩き続けることを心がける。
帰宅後ストレッチをして、翌日の筋肉痛を確かめる。
さほど筋肉痛にもならず、膝の不安定感もない。
実際の鳥海山では倍の時間歩くことになる。
この程度の筋疲労であれば大丈夫だろうと、安心材料をまた一つ増やしていった。
そのほかの不安要素
娘と猫は主人にお願いすることにした。
宿泊地を決めて予約をとる。
持ち物の準備して忘れ物がないように。
一つ一つ、不安要素を洗い出し、具体的にどうするのか決めていく。
ワクワクより、ドキドキする緊張感が強かった。
一番大切にしたこと
乳がんが発覚してから3年、色々なことに制限がかかり、体調も思わしくはなかった。
けれども、東洋医学とボルダリングのおかげて可能性が出てきた。
今まで躊躇していたことが、今回は進めるような気がした。
何より、自分の「行きたい」という気持ちを大事にすることが、
[今の私]が[次の私]に進むための「核心」だった。
※ボルダリングでは、壁に打たれたホールドと呼ばれる突起物に手を掛け足を掛け登ります。
下から上まで使用可能なホールドが決められており、そのコースを「課題」と言います。
一つの課題を完登するのに、1番難しい箇所を「核心」と言います。
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