MV『靴音を鳴らせ』
『靴音を鳴らせ』
穴のあいた靴を鳴らして
朝焼け前の街を出る
昨日を詰めた鞄なら
橋の真ん中で捨ててきた
東へ行けば花の道
西へ行けば金の城
誰かが描いた地図を見て
ないものばかり指で追う
「夢の国などありゃしない」
故郷の皆は笑うけど
夢も見られぬこの国に
残っていたって仕方ない
Long-din Long-din
わき目もふらず
空っぽの地図を握りしめ
Long-din Long-din
口笛吹いて
幸せそうに歩いてく
虹のふもとにゃ何もない
そんなことなら知っている
それでも向こうへ行くんだよ
この靴音を鳴らすんだ
森の梢が帽子をさらい
雨には名前を流されて
宿屋の窓に映る顔
知らない男に笑いかけた
「どちらへ行く」と聞かれれば
「夢の国まで」と答えるさ
歩く意味に名前を付けて
答えのない道を踏みしめる
転がり戻る岩を横目に
「ごきげんいかが」と月に問う
昼も夜も知るお前でも
やっぱり何も言わないな
Long-din Long-din
わき目もふらず
破れた旗を振りながら
Long-din Long-din
声を張り上げ
泣き声さえ音色に変える
門もなければ王もいない
迎える人もいやしない
それでも歌って行くんだよ
声が枯れても足は止めるな
月よ、そんなに照らすなよ
影が後ろに伸びてゆく
置いてきたはずの悲しみが
黙ってついて来るじゃないか
一緒に来たいならまあいいさ
涙も傷も恥じた日も
互いに分かり合えずとも
旅の仲間にゃなれるだろう
Long-din Long-din
わき目もふらず
夜明けの向こうを目指してく
Long-din Long-din
足音だけが
世界の果てまで響いてる
夢の国などありゃしない
最後の最後も知っている
それでも笑って行くんだよ
逃げた道でも道は道
Long-din Long-din
帽子を掲げ
空っぽの空に手を振った
Long-din Long-din
誰もいなくても
靴音を共に響かせろ
Long-din Long-din
朝日が昇る
Long-din Long-din
男は進む
たどり着くためじゃないんだよ
立ち止まらないために行く







