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『虚無回廊』を読んだ

小松左京の未完の遺作「虚無回廊」を読んだ。本格的ハードSFだった。

宇宙空間に忽然と出現した長さ2光年、直径1.2光年の途轍もない規模のSS(スーパーストラクチャー)。その探索のために遠藤博士は自分自身を模したAE(アーティフィシャル・エグジスタンス:人工実存)を創造する。長い旅路の果てにAEはSSに到着して、様々な知的生命体と遭遇していく。

まだAIという言葉も馴染みのなかった1986年に、小松左京はAIの先のAE(人工実存)を描いているということに震えた。AEとはAIに魂を吹き込んだものであるらしい。この小説には他にも難しい理論が書き込まれていて、その直感と先見性に舌を巻くと、巻末の座談会には書かれていた。

しかしながら僕には難解すぎて、そういう部分は斜め読みでやり過ごした。座談会にも書かれていたがプロットが単純過ぎて、小説的にはどうなのかという指摘があった。そうあまりにも説明的なのだ。知の巨人の小松左京には書きたいことがいっぱいありすぎて、そうなったのかもと思う。

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