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日記 8月17日 ~ 8月23日「友達が生まれるタイミング」


8月17日(月)

今か今かと待ち望んでいた夏休みもあっという間に終わり、自他共に日常に戻される月曜日。休みというものはどうして体が慣れて来た頃に終わってしまうのでしょうか。

溜まっているメールを眺めるが未だに気持ちは休みに取り残されているため、内容が頭に入ってこない。今日は夕方から大事な打ち合わせがあるので、午前中は捨てて午後から頑張ろう。そう決めた矢先、お客さんから電話が来た。

休み明けの午前中に来る電話なんてろくな内容ではない。つくづく電話というものは表情が見えなくてよかった。苦虫を嚙み潰したような顔で明るい声色を出すのも慣れたものだ。

電話の内容は打ち合わせまでに資料を追加で作成して欲しいというものだった。ほらね、ろくなもんじゃない。なるべく最小権限の内容になるよう交渉して作成に取り掛かる。

ああ、休みに置いてきた気持ちがたったこれだけのことで仕事に戻されてしまった。仕事に付けられた首輪がいつまでも取れなくて、取れなくて。


8月18日(火)

翌日に大きな仕事が控えているので、準備のため出社。
長期休暇(土日含めて4,5日程度の休みを長期休暇と呼ぶの、最近嫌になって来た)明けは会社にお土産が溢れるのでおやつに事欠かない。

私はハッピーターンのアソート、個包装で種類と個数があって日持ちもするしネームバリューもあって価格もお手頃なので非常に助かる。新卒の頃は会社へのお土産にセンスを出そうとして悩んだあげく失敗したこともあったが、個人ではなく「会社」に対してのお土産なら無難なものが適切だと分かってからは悩むことは無くなったな。

この状態になってお土産売り場を見ると、どのお土産が誰に向けての物なのかが分かるようになり、メタ的な視点でお土産を眺める事が出来るようになる。ただ、個包装大容量のお菓子を買って一人で食べるのも楽しいので、この視点が出来たからと言ってお土産の価値が失われることなど無いのだ。


8月19日(水)

今日は夜からの仕事だったので、昨夜は朝まで起きて夕方まで寝よう!意気込んで起き続けていたが、いつの間にか寝落ちしてて、結果的にいつもより少しだけ遅い時間に寝ていつもより少しだけ遅い時間に起きただけになってしまった。生活リズムってちょっとやそっとじゃ変わらないからリズムなんですよ。

夜までほぼ半日空いていたのでどこかに出かけようかとも思ったけど、数か月前から準備をしていた仕事だったので、出先で事故や事件に巻き込まれてしまう可能性が恐ろしかったので、家の近所をフラフラして時間を潰すことにする。心配性ですのでね…

夕方に早めの夕食。普段なら願掛けなどは特にしていないけど、今日は何かに寄りかかりたい気分だったのでとんかつを食べたくなったので、とんかつ和幸に行くことにした。

お茶が小さいやかんに入れられてやってきた。飲み前から「美味しい」を感じれてしまうビジュアル。実際に飲んでも美味しい。あんまりにも美味しいものだから、この小さいやかんが欲しくなったが、どうせ1,2回使っただけで飽きるのが目に見えてしまった。丁寧な生活は遠く彼方に。

今日はランチメニューの中で一番いいやつを頼もう。そう決めていたのでとんかつは2枚。頼んだ後に「ほどほど」の4文字が脳裏に浮かびちょっと後悔するも、とんかつを前にすると後悔などは吹っ飛んで行った。とんかつを食べるのだからこちらも当然全開でなくては。

揚げたてのとんかつを食べるのは久しぶり。揚げ物ってサクサクしているよな。ソースを付けたり、ソースとからしを付けたり、何も付けなかったり、この場で出来る全ての手段で食べ進める。あっという間に一枚分のとんかつとご飯とキャベツを食べ終わったので、おかわりついでにおろしポン酢を追加で注文した。こんなに美味しいのだからもっと多くの可能性を感じたい。

おろしポン酢でさっぱりすると、濃い味が欲しくなるのでソースに戻る。口内がソース一色になるとおろしポン酢でさっぱりさせたくなる。おろしポン酢とソース。互いが互いに食らいついて離れない。とんかつウロボロス。

余すことなくとんかつの全てを味わって、はち切れそうになっているお腹。
数時間後には仕事に向かう。とんかつがいなくなったことを察知した後悔がまた戻って来た。足取り重く家に帰り、少し仮眠をとり都心から郊外に向かう人の群れに逆らい、疲れた顔をした人達を見送りながら仕事に向かう。


8月20日(木)

日付が変わると同時に始まった仕事はトラブルが起こりそうで何も起こらず終了。平穏無事すぎて怖くなるほどだった。途中、数時間の待機時間があったので、「ヘレディタリー/継承」を見た。

とにかく評価が高い映画だったので、「さて、お手並み拝見」と試すような視点で見始めたのだが、あまりにも新鮮な恐怖に感動して鳥肌が立った。ホラー映画ってこういうことがやれる余地がまだあったんだね。という映像、演出だらけで、若干パターン化を感じていたホラー映画に対して見事にでっけぇ一石が投じられた。面白っ。

客先を出たら今日の仕事は終わりだったので、そのまま記憶汚染展に行くことにした。仕事の疲れと慣れない夜勤から来る眠気で良い感じに脳がふらついていたので、今なら気持ちよく記憶が汚染されてくれそう。

場所は恐怖心展と同じ渋谷BEAM 4F エレベーターのドアが開くとひんやりとした空気が流れ込み、別世界に迷い込んだような気持ちにさせてくれる。

受付で黒丸シールを受け取る。展示物には黒丸シールを張るよう指示がされうものがあるので、それ用なのだが指示の無い場所にも黒丸シールが貼られているので、意図的なものなのかそうでないのか見分けがつかなく、記憶だけでなく認識すらも汚染されている気分になった。


壁一面のベートーヴェンから本物を探す
ペンを持っていたような記憶があるがどんなペンだったのかまで思い出せなかった
一枚だけ紛れ込んでいた
読めるようで読めない習字
誰かが記憶していたであろうダルマ
実際に遊べる存在しないファミコンのソフト
何かのメモが張り付けられて開けられないおじいさんの冷蔵庫
の隅に使用済み湿布
恐怖心展にも似たような仕掛けがあったので拾い上げてみたけど、何もなかった。
ただ、ゴミにしては意図を感じる

なと思っていたら、匿名ラジオでこの湿布は”アイドルマスター”だったことが判明。詳細は聞いて確かめてください。


最後の方に驚くような展示が1つあり、それを「これってどうなっているんだ?」と舐めましていたら、同じように一人で来ていたであろう女性に「これってどうなっていると思います?」と話しかけられた。

「多分、実際は〇〇なんですけど、光の屈折とかで△△になっているんだと思います」と返答し、なぜかそのまま自然と最後まで一緒に見る流れになり、お互いグッズを買って出口まで行き別れた。

あれはもしかして友達が生まれるタイミングだったのでは?と帰りの電車の中で思うも時すでに遅し。

家に着く前にドロドロに溶けてしまいそうだったので、途中で見つけた甘味処でかき氷を食べながら小休止。

あずきたっぷり宇治抹茶。甘くて渋くてすっきり。
甘い物を食べると決めたのなら、とことん甘くしようよ。の練乳。
温かいほうじ茶が染みる。

今日2度目のひんやりによって何とか家に辿り付けた。
シャワーを浴びてドロドロしたものを洗い流してベッドに倒れ込む。

この仕事が無事に終わったので、しばらくは余裕が出来るはず。少しのんびりしたら、溜まってる積みゲーや積読を消化したいなー。


8月21日(金)

昨日の疲れが残っているのか眠気がうっすらと脳を覆っていた一日だった。
数か月準備していた仕事が終わった安堵感とあれだけ忙しくしていた仕事が終わった喪失感で、ボーっとする時間が多かった気がする。

残作業はまだ少しあるけど、急いでやる必要も無いのでしばらくのんびりサボらせてもらいましょう。

中途半端な夜勤に生活リズムを狂わされたのか、21時頃には強烈な眠気がやって来たので抗わずに眠りに体を預ける。


8月22日(土)

晩御飯を作るのが億劫だったので、近所のくら寿司に行くが普段ならガラガラなはずの21時台に店外に長蛇の列が出来ていたのを見て引き返す。ちいかわがあるだけでこうも人は普段とは違う行動が出来るのか。

もしかすると納税額が一定額以上の人に対して限定ちいかわグッズが贈呈されるようにしたら、国が豊かになってしまうんじゃないか。


8月23日(日)

夜中に緊急地震速報で目が覚め、震度と震源地を確認した後、再び眠った。
はずだと思うのだが、どうも地震速報が来る直前に目が覚めていた記憶がある。ふと目を覚ました真っ暗な部屋で体を起こしながら、何となく嫌なものを感じているとアラートが鳴り響き、予感が当たったことを確認してまた眠た。

昔から夜中に突然目が覚めると吐いたり、鼻血を出したりしていたから、夜中に目が覚める = 何か良くないことの前触れと認識しているのかもしれない。アラート直前に目を覚ましたのも、ただの記憶違いで実際にはアラートで起きたのかもしれない。

昼前に起きて何かしよう、しようと思っていたら夜になっていた。休日に何も出来なかったことに焦りと後悔を感じるも、カルディの栗アイスが美味しかったのでいい休日だったのではないでしょうか。


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