「フィードバックをもらえてありがたい」って思ってる?
「たくさんフィードバックをもらえてありがたい」
「細かく直してもらえて勉強になった」
SNSでは、このような投稿をよく見ます。
自分では気づかなかったミスを教えてもらえるのはありがたいですよ。
ただ、フィードバックされた内容を全部「正しい文章」として覚えるのは違うと思っています。
ぶっちゃけ、担当者が変われば修正内容なんて180度変わります。
フィードバックは文章講座ではない

クライアントや担当者が原稿を直す目的は、あなたに文章を教えることより、その媒体で出したい形に仕上げることです。
ここを勘違いすると、修正された文章をすべて正解だと思ってしまいます。
たとえば、僕は「もっと具体的に書いてください」と言われる案件もあれば、反対に説明しすぎず、ある程度ぼかして読者にイメージさせる文章を求められるケースもあります。
「最初に結論を書いてください」という担当者もいるし、最初から答えを出すと面白くないから流れを作ってほしいと言う人もいます。
どちらかが間違っているわけではありません。
欲しい文章が違います。
赤字が多いほど勉強になるとは限らない

初心者のころは、修正が20カ所あれば20個勉強できたように感じるかもしれません。
実際には、その中に担当者の好みもかなり入っています。
語尾を短くしたがる人。少し硬めの文章が好きな人。口語を多めにしたい人。具体例を大量に入れたい人。
PREPをきっちり使いたい担当者もいれば、型が見えすぎる文章を嫌う担当者もいます。
これを全部吸収していたら、案件が変わるたびに「前に教わった書き方と違う」となります。
僕も、以前の担当者に直された形で書いたものを、別の担当者から逆方向に直された経験は何度もあります。
フィードバックが多いことと、自分の文章力がそれだけ伸びることは同じではありません。
覚えたほうがいい指摘はちゃんとある

担当者が変わっても直されるものは覚えたほうがいいです。
誤字脱字、主語と述語のねじれ、意味が通らない文章、説明不足、見出しと本文のズレ。
前の案件でも言われた。今回も同じところを言われた。
それなら、担当者の好みではなく自分の弱点でしょう。
僕はフィードバックを見るとき、「この担当者だから直されたのか」「誰が読んでも直したほうがいいのか」を分けて考えています。
仕事では合わせる。でも全部は覚えなくていい
担当者の好みだからといって、修正を拒否する話ではありません。
お金をもらって書いている以上、その案件では合わせます。
ただ、納品した文章と一緒に、その担当者の好みまで自分の文章術へ保存する必要はありません。
フィードバックをもらったら、「ありがたい」で終わらせず、中身を見ます。
これは自分のミスなのか。それとも、この案件ではこう書いてほしいという話なのか。
仕事では相手に合わせる。でも、自分の文章の正解まで担当者ごとに変える必要はありません。
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