中国ドラマ「テレサ・テン 歌姫を愛した人々」 (但愿人长久)
主演:ミシェル・チェン(陈妍希)、ピーター・ホー(何润东)、ジアン・シャン(江珊)、ポン・グアンイン(彭冠英)、ホウ・ヨン(侯勇)、リュー・イー(吕一)、ニー・ホンジエ(倪虹洁)
2024年 全48話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=百度百科より)
長かった。。。
タイトルに「長」とか「久」が入っているが、このドラマは永遠に続くのかと思った。。。
(2026年6月30日 こちらの記事のリンク追加)
ドラマのタイトルと同名の歌があったのはリサーチ不足で知らなかった💦こちらの記事で勉強させていただきました!
いやいや、でもテレサ・テンは永遠。42歳の若さで亡くなったとはいえ、彼女の歩んだ道のりは2時間の映画や、10話や24話のドラマでは表しきれないのだろう。
私が観始めた2025年の1月には、まだ日本で出ていなかったので、最初の14話は中国語字幕のみでなんとか視聴。すると途中からBS11で出たため、TVerのおかげで完走することができた。
一週間に1話ずつ、ずーっと観た皆様、お疲れ様でした!

テレサ・テンの一生を描いた物語
テレサ・テンの家族らが初めてテレサ・テンの伝記的物語の撮影を許可した作品。テレサ・テンの伝説的な人生を誕生から描く。彼女がいかにして歌の道に踏み出し、いかにして一代で女王となったか、そしてその過程でいかにして苦悩と困難を乗り越えたか、その物語が披露される。
ミシェル・チェン演じるドン・リージュン(邓丽君)は、中国大陸から台湾に移住してきた両親のもとに、長女として誕生。すでに兄が三人いる家庭で、初めての女の子として大切に育てられる。


小学校時代からすでに歌うことが好きだとわかり、リージュンは中学時代にラジオ局の歌唱大会で優勝。最初は娘には普通に学校を卒業してもらいたいと思っていた両親だったが、勉学と歌のキャリアを両立させることをリージュンに約束させ、家族で彼女の歌のキャリアを応援していくことになる。
地元のみならず、台湾、そして香港で人気が出ると、「テレサ・テン」という名前でアメリカ、ついには日本でもデビュー。
3人の男性との恋を通して、歌に捧げたアジアの歌姫の短い一生が描かれる。

ヒット曲は知っていたけれど、彼女のことはよく知らなかった
テレサ・テンのことをリアタイで知っているのは、昭和生まれの私の世代ぐらいまでではないだろうか。下にもリンクを貼った『時の流れに身をまかせ』がヒットしたのが高校時代で、前の晩にテレビで流れた翌日には、よくクラスでみんなで合唱していたっけ。
今でもこの曲は歌詞を覚えていて、毎回ドラマのオープニングでは中国語で歌うテレサに合わせて、日本語で歌ってしまった(笑)。
彼女が台湾人で、日本で流行った歌は知っていたが、それ以外のことは正直、あまりよく知らなかった。そして彼女がタイで亡くなったことがニュースになったときに、改めてアジアでも大人気だった歌手だと知ったぐらいであった。
なので、本作のストーリーはある意味、とても興味深かった。
香港は当時、やはり中華圏では最もオープンな、大きい市場だったのだろう。そこから日本への道が開かれていくのであるが、台湾や香港の中華圏と、日本の音楽ビジネスのあり方の違いなども描かれていて、なかなか面白かった。メインの日本人役の数名は日本人俳優が演じており、この辺はきちんとしていて良かったが、まあ、数人の日本人社員役は中国人俳優が演じており、日本語には違和感があったものの、よしとしよう。
日本と中華圏のビジネスの仕方の違いは、他のドラマでもよく感じるが、今回もまさに売り出し方、スキャンダルへの対応、スピード感やその他の考え方の違いが浮き彫りになっており、テレサも最初は戸惑うものの、なるほど〜と思いながら見ていた。
歌姫を愛した3人の男性
テレサのキャリアに沿い、3人の男性との出会い、そして別れも描かれる。
まずは台湾で知り合ったポン・グアンイン演じる、アメリカ育ちのジョウ・タイション(周台生)。ドワン・ニンの英語教師であったが、テレサに英語の歌などを教えるようになり、お互いに惹かれ合うようになる。
しかし、彼の家族が反対だった上、ドワン・ニンは彼のことが大好きだったため、テレサに彼と別れるように迫る。

父親の病気などもあり、テレサと別れたものの、未練たらたらで、割と最後までストーカー的な存在(笑)。
彼らの恋は、どちらかというと周りの状況から別れざるを得なかったものだったと言える。
その後、テレサが知り合うのがピーター・ホー演じる、インドネシアの華僑でビジネスマンのワン・ジョンウェン(汪仲文)。

すでにテレサは有名になっており、彼との婚約発表も行われるが、古風で保守的なワン家の祖母より、結婚にはテレサが音楽のキャリアを捨て、主婦として家庭に入ることが条件だと言われてしまう。
うーん、ジョンウェンにはテレサとの結婚のために粘って欲しかったが、どうしても華僑の古くからのしきたりには逆らうことはできなかったのだろう。ジョンウェンは彼女との結婚を諦める。
しかし、彼女が彼と結婚していたら、『時の流れに身をまかせ』も生まれなかったかもしれないので、もしかしたらこれはこれで良かったのかもしれない。
そして最後の数年を一緒に過ごしたのが、アンドリュー・チョウ(周厚安)演じる絵描きのマーク。

第1話目と、最後の2話だけの登場だが、せめて彼女が彼と過ごした時間が、一番穏やかで幸せだったと信じたい。
こうしてみると、まだ時代の影響もあるのだろうか。タイションとジョンウェンとは、いくらお互いに好きであっても、テレサとは家柄や格が違う、ましてや芸能人ということで、彼らの家族にはどうしても受け入れてもらえなかった。
まだまだ、由緒ある家系ではそれなりの習慣が重んじられているのも浮き彫りになっていた。
恋仲になったのはこの3人であるが、個人的には香港の音楽プロデューサー役のエディ・リー(李雨阳)演じるビルや、日本の音楽プロデューサー役の清水友範演じる舟木稔の二人が果たした役割はとても大きかったと思う。
テレサの家族はもちろんだが、彼らこそが、彼女の歌から彼女の全てを理解し、愛していた人たちだったと言える。
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どのキャストもとても良かったが、キャラとしてとても気に入ったのが、ドワン・ニンの母親のジョウミン(周敏)。

最初は中国・上海出身ということで、他の人よりお高くとまっているが、夫に愛人ができて捨てられると、彼女の人生も一変してしまった。周りの台湾人たちからは「飛行機に乗ってきた人」といけすかない人物で通っていたが、次第に彼女も自分で生活していかなければならないため、変わっていく。
脇役の一人なのに、けっこう彼女のストーリーも劇的で、彼女のだけでもドラマ一本できるぐらい、なかなか面白いものがあった。
このドラマはテレサ・テンのことをあまり知らないと、興味が湧かないかもしれない。本作は各楽曲の放送権などが絡んでくると思うので、色々な配信サイトに出るかどうかは不明だが、今後、どこかで出たら、昭和時代に彼女の歌を聞いたことのある人なら、楽しめると思うので、ぜひオススメしたい。ミシェル・チェンの演技も見どころである。
リンク曲はもちろんこれ🎵💕
