最近の質問箱の振り返り――深津CSO(最高戦略責任者)!俺です!ここです!
note株式会社の深津CSOが、『noteの企業戦略2026骨子』というタイトルの社内報を公開された。
そこで語られていた、今後のnoteのストラテジー(戦略)は次のようなものだ。
創作が生まれ、届き、報われ、また次の創作につながる循環を設計する。
そして、AIがコンテンツを無限に生み出す時代に、noteは「信頼できる創作」と「人と人の続く関係」が集まる場になる。
(中略)
創作をはじめる人を増やす。創作を続ける人を増やす。
創作が届き、関係が生まれ、収益や機会につながる状態を増やす。
この未来予想図が提示されたまさにその裏で、僕の質問箱はちょっと荒れていた。
質問箱に届いた言葉とそれへの応答は、一種の記録として記事にしておいた方が良い気がしている。今回のやり取りはかなりの長文になってしまったので、この記事の最後にすべて転記することにする。
ところで、みなさんは質問箱の回答上限が「5000文字」だという事実をご存知だっただろうか? 僕は今回、初めて知った。なぜなら、5000字を超える回答を用意したら、エラーとなったからだ。
「俺みたいな5000字を超える回答を作ってエラーを起こした腐れ野郎、他に、いますか? っていねーか、はは」
そんな風に、飛んでくるあらゆる言葉に対して真面目に全力で打ち返していたところ、ある読者の方から心配混じりの質問をいただいた。「なぜそこまで対話を諦めないのか、そのモチベーションはどこから来るのか」と。
動機の言語化か……
余り好きじゃないしな

「動機の言語化」を求められると、どうしても幻影旅団の団長が邪魔をしに来る。仕方なく僕も団長のように熟考したので、格好をつけた回答になってしまった。
本音を言えば「質問は全力で打ち返した方がエンタメとして面白い」という単純な動機もあるのだが、改めて真面目に掘り下げてみると、僕が求めているのは「安易な承認」や「フォロワーの数」ではなく、決定的な「信頼」の獲得なのだと気づいた。
ここで、冒頭の深津CSOの言葉がフラッシュバックする。
「noteは『信頼できる創作』と『人と人の続く関係』が集まる場になる」
それならば、「『信頼できる創作王』に、おれはなる(なりたい)」と思った。
この「信頼」というテーマは、組織論でよく語られる「心理的安全性」の本質とも地続きであるように思える。絶大な信頼関係が担保されているからこそ、言葉は正しく機能し、プロジェクトは前へ進む。
かつて、『エヴァンゲリオン』シリーズや『シン・ゴジラ』を手がけた庵野秀明監督は、松本人志氏との対談で「カットとオッケーさえ言えれば誰でも監督になれる」と語っていた。ただし、そこには「周りのみんなに監督だと認められている(信頼されている)必要がある」という重大な注釈がつく。
多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ
iPhoneがこの世に産み落とされる前、その具体的な姿をイメージできていた一般人がいなかったように、庵野監督もまた、最初から絶対的な正解の設計図を握っているわけではないのだろう。目の前に現れた「形」を見て、初めてそれが正解か否かを脳内で判定しているのだと思う。
そして、周囲のクリエイターたちがその過酷なプロセスに付き合っていられるのは、「庵野秀明がOK(またはリテイク)と言うのだから、絶対にそうなのだ」という、絶大な「信頼」があるからだ。
ひるがえって、ここ数日の僕の質問箱を見てみると、今回の質問者たちから、僕は全くと言っていいほど信頼されていなかった。
僕がどれだけ言葉を紡ぎ、ロジックを積み重ねても、それが彼らの耳にどう届いているのか、どこまで響いているのかはわからなかった。
もし僕が、彼らにとっての庵野秀明やスティーブ・ジョブズのような、彼らが絶対の信頼を置く誰かであったなら、少しは言葉がまっすぐに届いただろうか。
noteは「『人と人の続く関係』が集まる場王に、おれはなる」と言っている。
いつかこの場所が、単なる感情のぶつかり合いや印象論を超えて、強固な「信頼と関係の力学」によって、もっと高次元な合意形成や思考のアップデートが進む場所になることを願っている。
そして、他の場所でも何度も書いてきたが、一連のやり取りの「結果」をジャッジするのは僕でも質問者でもない。今この文章を読んでいる、読者であるあなただ。
前回の記事を公開した後に届いた「迷惑系」に関する質疑応答のログを、以下に集約しておく。おそらく2人の質問者とのラリーだと思うので、それぞれの質問者ごとに分けて転記する。
これでこの件が終わりなのか、まだ続くのかは僕にもわからない。
だが、どのような異論も、反論も、同意も、あらゆる言葉を僕は拒まない。何か言いたいことがある方は、いつでもコメント欄や質問箱へ言葉を放り込んでほしい。
前回記事:
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