企業って本当に「学歴フィルター」で大学名だけを見て足切りするの?
「学歴フィルターって、あるんですか?」
就活の話になると、よく出てくるテーマです。
「MARCH未満はエントリーシートすら読まれない」
「この大学以下は説明会に参加できない」
そんな話も聞きます。
実は、私は以前、
新卒採用の面接をする側にいたことがあります。
その経験から言えば、
学歴による差は、あると思っています。
ただ、私が実際に採用側で感じたのは、
「この大学未満だから落とす」
という単純なものではありませんでした。
もっと曖昧で、人間臭いもの。
私が感じた学歴フィルターの実態を、お話しします。
【私ってこんな人】
教育業界で約10年働いてきました。勉強や仕事、子育てなどを通して、自分自身が考えたことや、失敗から学んだことを書いています。正解を伝えることよりも『一緒に考える』ことを大切にしています。
新卒採用の面接をしてました
新卒で入った中小企業で、
私は企画系のチームに所属していました。
教材を作ったり、それこそ大学と研究授業を作ったり、
少数精鋭の専門職寄りのチームでした。
え?面接したんなら人事じゃないの?
と思われるかもですが、
中小企業ってそんなにたくさん総務人材を抱えてないです。笑
ただ、そのおかげもあって、社長から
「結局、一緒に働くのは君たちだから」
ということで、
かなりの裁量権を持つ立場で面接に入っていました。
私と上司が「この人と働きたい」と判断すれば、
ぶっちゃけほぼ「採用」に近づく。
当時は、1次・2次面接に入り、
全部で20〜30人くらいの学生を見たと思います。
そんな中で、「学歴ふぃるたー」を考えるに当たって
印象に残っている応募者が何人かいます。
東大院生でも、普通に落とす
あるとき、東大の大学院生が応募してきました。
国内で言えば、最強の学歴です。
周囲からも「すごい子来たね…!」
という期待感ある反応も、もちろんあります。
もちろん私も上司も期待はします。
…ただ、エントリーシートを見るとちょっと引っかかります。
「研究内容すごいけど、なんでうちの会社なんだろう…?」
実際に面接してみると、
実際研究の話はしっかりしていました。
(確か海洋生物の生態調査みたいな話でした)
しかし、それ故に、より疑問は増えます。
「なんで、うちの会社なんだろう?」
「普通に研究系の仕事の方が向いてないか…?」
その人は、研究志向が強く、
いわゆる「研究肌」のような雰囲気がありました。
一方で、我々は「研究」というよりは、
トライアンドエラーのゴリゴリ実践の会社です。
エントリーシートを見た時の疑問は残ったままでした。
チームで一緒に働いているイメージが持てなかったんです。
結果として、私と上司は見送ることにしました。
社長からは、もちろん
「え?落とすの?いいの?マジ?」
と言われた記憶があります。
しかし、私がいた会社では、
「高学歴だから通す」
という採用にはなりませんでした。
学歴による「期待値の差」は当然ある
じゃあ、学歴なんて全く関係なかったのか。
そう聞かれると、それも違います。
あくまで私の体感ですが、
ESでも面接でも一定の相関はあります。
文字が読みやすい
内容が整理されている
会社の業務を意識した内容になっている
聞かれたことに対して筋道だって答えられる
つまり、
「自分が何を伝えたいか」だけではなく、
「相手は何を知りたいのか」まで考えている人がいる
ということでした。
そして、これもあくまで私が見た範囲での話ですが、
そういう人は、学歴が高い層の方が多かった印象があります。
そうなると、採用する側にも経験則が生まれます。
「これまで、このあたりの大学の人は、
書類もしっかりしていたし、
話してみても面白い人が多かったなぁ…」
そんな記憶が積み重なれば、
次にESを見るときの期待値も少し変わる。
採用担当も人間です。
一人ひとりを毎回完全なゼロベースで見るわけではありません。
例えば、行動で言えば、
読み込む時間が変わることは十分あり得ます。
(実際、私はそうでした)
だから、こうした期待値の差までを含めて
「学歴フィルター」と呼ぶのであれば、
私は学歴フィルターはあると思っています。
ただ、非常に大切なのは、それは必ずしも、
「MARCH未満だから落とす」
という0か1のフィルターではないということです。
その期待値は普通にひっくり返る
逆方向で、印象に残っている応募者もいます。
その人は、一度高校を卒業して就職したあと、
改めて大学に進学していました。
正直大学名は覚えていません。
少なくともMARCHレベルではなかったと思います。
でも、ESを見たとき、
大学名なんかよりよっぽど気になります。
「なんでこの経歴なんだろう?」
しかも、話を聞いてみたら、
なぜ高校卒業後に働いたのか
なぜ、そのあと大学へ進学したのか
何を意識して大学生活を送ったのか
何を学び、それを今後活かせそうか
率直に「面白いな」と感じました。
他にも、自分たちが作っている
コンテンツを事前にきちんと調べて、
「私はこんなことをしてみたいです」
「こういうところにも取り組めそうですよね」
と話してくれる人もいました。
こういう人は、ものすごく評価しやすい。
結局、採用する側が見たいのは、
「この人と一緒に働いたらどうなるんだろう?」
ということだからです。
学歴は、その想像をするための材料の一つ。
でも、書類や面接で本人の情報が増えていけば、
最初に持っていた期待値なんて普通に変わります。
学歴フィルターはある。でも、思っているほど単純じゃない
「学歴フィルターってあるんですか?」
正直、存在すると思います。
人間が人間を選考する以上、
学歴によって期待値の差が生まれることは
避けようがありません。
そして、それは残念でもなく、非常に自然なことです。
ただ、学歴を見ただけで、
「この大学だから通す」
「この大学じゃないから落とす」
とするほど、企業は適当に採用をやっているとも思いません。
絶対に「ガクチカ」は見ます。
そこで「おっ?」と思わせるものがあれば、
学歴なんてどうでも良いです。
就活が始まった時点で、
もう大学名を変えることはできません。
でも、
「この人と話してみたい」
「一緒に働いてみたい」
と思ってもらうために出せる情報は、
むしろ学歴以外のものの方が多いです。
「学歴フィルターがあるから、自分には無理」
そこで思考を止めてしまうのは、少し違うんじゃないか。
採用する側にいた私は、そんなふうに思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もし共感していただけたら、スキやコメントをいただけると嬉しいです。
皆さんは、就活で「学歴によって見られ方が違う」と感じた経験はありますか?
学歴についていくつか書きました。ご興味あれば。
最後に、ちょっとばかし宣伝を。
「一人で考えていると頭の中がぐるぐるする…」という方は、ココナラでもご相談をお受けしています。
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