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映画 『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』

死の天使って…印象に残る名ニックネームだな
アウシュヴィッツで、強制労働に回す者とガス室送りにする者を選別していた医師、メンゲレ。終戦後、南米で潜伏生活を続けたその姿を描く。主演はドイツのトップスター、アウグスト・ディール。

カラー化してみた。ハンサムメンゲレ

原題は『The Disappearance of Josef Mengele』。戦時中よりも、むしろ戦後の逃亡生活に焦点を当てた作品だ。途中、アウシュヴィッツでの所業がカラーで挿入されるが、それ以外は彩度を落としたモノクロ映像。その対比が、潜伏生活の閉塞感と緊張を際立たせる。

こういう嫌がらせもイヤだよね。

物語の中では、息子との対立や、潜伏先の女性との関係、晩年に家政婦と親しくなる様子なども描かれる。意外なほど“モテている”が、だから何だと言いたくなるほど、彼の人生は逃亡の連続だ。その息苦しさは確実に伝わってくる。

メンゲレと言えばコレなんだけど
『ブラジルから来た少年』

南米にナチスのネットワークがあったとはいえ、最後まで逃げ切った彼は勝者だったのか。映画が描くのは、外面的な成功ではなく、内面を蝕む焦燥と恐怖だ。逃亡中に一時「ホセ・メンゲレ」(映画にはない)と名乗り続けた姿は、隠遁の苦痛よりも、満たされなかった承認欲求の表れに見える。


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