見出し画像

映画 『箱の中の羊』

ノイズから逃げよう!
亡き息子の姿をしたAIヒューマノイドを迎えた夫婦の葛藤を描く、少し先の未来の家族の物語。

この画がもっともSFだったかもしれない。

綾瀬はるかと大悟(千鳥)が、鎌倉か湘南あたりに暮らす夫婦を演じている。近未来のAIロボットを家族に迎える話は、スピルバーグの『A.I.』にも通じるが、こちらは日本的な情緒に満ちた作品になっている。その空気を作るための大悟の起用だったのかもしれない。監督の狙いは当たっていて、異物に対する普通のニッポンのおじさんの感情を、かなり的確に代弁しているように見える。

 大悟がロボットになれや!(ノブ)

途中までは、喪失をAIロボットで埋められるのか、という思考実験にも見えたが、最後は「この終わり方しかないな」と思える着地で良かった。ただ、ノイズのない環境こそがAIロボットにとっての理想郷、という解釈でいいのだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集