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【朗読】大下宇陀児『偽悪病患者』2/5

ほぼ週一で青空文庫作品の朗読をしています。
大下宇陀児うだる『偽悪病患者』、2回目の朗読です。
全5回(目標)でお送りする予定です。


【登場人物】

兄: 喬子きょうこの兄。リウマチスで療養中
漆戸うるしど喬子きょうこ:
漆戸: 喬子の夫であり、喬子の兄とは同級生だった。療養中でかなり悪い
佐治さじ佐助: 喬子の兄と夫とは同級生だった美貌の男。様々な悪事を案出し悪ぶるクセがあり、兄は偽悪病患者と呼ぶ
最賀さいが: 無口でブッキラ棒な漆戸の事業上のパートナー。前年に奥さんを亡くした


【これまでの『偽悪病患者』】

近頃、兄と夫の同期生だった佐治佐助が喬子の夫を訪ねに来るらしい。
佐治は昔から多くの女たちを虜にしてきた美貌の男であり、変に悪党ぶる偽悪病患者でもある。
学生時代彼は様々な悪事を案出したが、実際に行動に移したことはない。
「人類の誰もが案出したことのないような悪事をたくらもうと思っている」という発言をしていて。。


【朗読】

stand.fm

【語彙】

大言壮語たいげんそうご: 出来もしないような大きなことを言うこと、またはその言葉
専一せんいつ:
 他を顧みず、そのことだけに集中して力を注ぐこと
感冒: 呼吸器系の風邪
瞞着まんちゃく: 真実を隠して欺くこと


【解説】

〇 スタンダールの『赤と黒』: 

フランスの小説家、評論家であるスタンダール(本名はMarie Henri Beyle / 1783-1842)による、実際に起きた事件を題材にした長編小説。

あらすじは作中でも出てくるんですが、ちょっと「ん?」と思いませんでした?
ここでも一応触れときます。

〈あらすじ〉
主人公は貧しいけれど、美しく聡明な青年ジュリアン。
彼はその才気を買われ町長の子供たちの家庭教師になりますが、奥さんと泥沼不倫。
神学校に逃げた後、やはりその才気から大貴族ラ・モール侯爵の秘書として働くことになります。
すると侯爵令嬢と激しい恋に落ち、令嬢は妊娠。
仕方ないので、かつてジュリアンが働いていたレーナル家に身元確認をする。
返って来たのが「ジュリアンは良家の妻や娘を誘惑して出世の踏み台にしている」という返事。
侯爵マジおこ。
侯爵令嬢との結婚が取りやめになったことで逆ギレしたジュリアンは、レーナル夫人殺害を目論むも失敗して捕えられ、死刑宣告を受ける。
侯爵令嬢もレーナル夫人も未だ彼を愛していることを知り、ジュリアンは刑を受け入れる。

***

ジュリアン最低だな😂
こんな小説読んだりしたら、確かにちょっと落ち着けなくなりますよね。


【あとがき】

喬子によれば、佐治さんは「昔の自分に戻るために、簡単に落ちない女が欲しい」と言ってたとか。
だから誰かを紹介してあげたいという喬子。
既に佐治に惹かれているのではと疑う兄。
惹かれ始めてるかもしれない自分を監視してもらうため、独り身となった夫のビジネスパートナーに同居を依頼。

確かにいろいろツッコみどころのある喬子の行動です。
兄が不審に思うのも分からなくはない。
それを追及されると、パッタリ手紙が来なくなる。

しっかりして喬子ーーー(´;ω;`)


というところで続きは次回。
また来週もお付き合いいただけたら嬉しいです✨


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