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まだ続きがあるようです

最近、

身体が静かである。

長年、
定期的にやってきたものが、

どうやら、
そろそろ店じまいに入ったらしい。

まだ完全閉店とは言えない。

こういうものは、

閉店セールを始めたくせに、

突然、

「本日営業します」

みたいな顔で戻ってくる。

なので、
油断はできない。

ただ、

私は期待している。

ついに、

毎月お世話になってきた
あれこれから、

解放されるのではないか。

長かった。

買って、
持ち歩いて、
替えて、
捨てて。

何十年、
この業界に貢いできたのだろう。

ようやく退会できる。

そう思っていた。

甘かった。

最近、

くしゃみや大笑いに、

少々の緊張感が
加わるようになった。

昔は、

くしゃみなんて
ただのくしゃみだった。

今は違う。

一瞬、

身体の某部署に
確認が走る。

大丈夫か。

いけるか。

……たぶん。

そして最近、

「念のため」

という新しいアイテムのCMが、

やけに自分に向かって
話しかけてくる。

そう。

また、
吸収するやつである。

思えば、

子どもを産んで
母乳をあげていた頃もそうだった。

毎月のやつがお休みになって、

やった。

しばらく自由だ。

と思ったら、

今度は胸に
母乳パッドが必要になった。

下が休んだら、

上が働いた。

身体という組織は、

どうしてもどこかに
吸収体を配置したいらしい。

そして今。

上は、
とっくに営業終了。

下も、
そろそろ閉店。

これでついに、

何も吸わせない人生へ。

と思ったら、

別部門から、

「次はこちらです」

と案内が来た。

女の人生、

思っていたより
吸水性が高い。

しかも最近、

インスタを開けば、

「将来の介護に備えてVIO脱毛を」

という広告まで出てくる。

まだ誰にも
介護されていないのに、

インスタだけが、

着々と私の老後の準備を
進めている。

身体からは、

吸収体。

インスタからは、

介護脱毛。

私はただ、

テレビやスマホを見ていただけである。

なのに、

あちこちから、

「次はこちらです」

と案内される。

余計なお世話である。

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