見出し画像

【仕事】ワーママ受入れ側はつらいよ

人のフォローばかりしている方へ…

まだ子供がいなかった頃の話です。

自分の事務チームに欠員が出て、育休から復帰したばかりの佐々木さん(仮名)が来ることになりました。

私も結婚して間もない頃で、「いつか自分も同じ立場になるかもな」と思い、できるだけサポートしようと意識していました。佐々木さんとは元々同じ部署でしたが、一緒に仕事をするのは初めてでした。


初日に言い放ったひとこと

初日に一通り仕事を説明すると、佐々木さんは笑いながらこう言いました。

「ひぴさん、なんだか仕事みた〜い」

……うん。仕事ですよ。

休憩中の雑談でも、「とりあえず正社員になりた〜い」なんて軽い調子で話す佐々木さん。あれ、この人ってこんな人だっけ? 同じ部署にいた頃の印象と、なんだか違う気がする。そんな違和感を覚えつつも、私は淡々と仕事を教え続けました。
佐々木さんが処理できる量だけ渡して、時短の終了時間前に声かけて帰りやすいように促す。

佐々木さんが来ることによって、人員が増えたからと追加された業務はすべて1人で処理。残業時間は前と変わりません。
文句は言えない。だって自分もいつか誰かに迷惑かけるから…

※当時ひぴの職場は、まず契約社員としてスタートし、一定期間を経て正社員登用を目指す仕組みがありました。

面談では、まったく違う顔

佐々木さんが復帰して一ヶ月ほどだった頃、上司との定期面談の時期が来ました。

「仕事が辛い」と泣きながら訴えていたそう。上司が仕事量を減らそうかと提案すると、「正社員目指してます、頑張らせてください!!」と。
上司からフィードバックを受けながら、やはり私も仕事を減らしたほうが…と伝えましたが「マミートラック」というワードを聞き、本人がやりがいや居場所を失わないよう当面見守ることに。

面談後も業務態度は「なんか難しそうですね〜」という他人事スタンス。面談で語られる「辛さ」「頑張りたい」の差に板挟みになり、佐々木さんにどう接すればいいのか分からなくなりました。
だって仕事中は頑張りたくないオーラが漂っていたから。たぶん正社員の道のりが果てしなく遠く見えてたんだろうな。

それから数ヶ月

その後、佐々木さんはいわゆる「ぶら下がり社員」のような働き方になっていきました。仕事はダラダラと進み、傍から見ても覇気がない。そしてある日メンタルを崩し「在宅で半日勤務」という、申し出がありました。

結局それから間もなく、佐々木さんは退職していきました。最初に「仕事みた〜い」と笑っていたときから、1年も経っていなかったと思います。

誰も佐々木さんのことも、私のことも責めませんでした。その間もほぼ一人で仕事を回していた私のほうは、周りから「引きが悪かったね」と言われる始末で。欠員補充ももう少し待ってねと……あれ、頑張った側が労われないの、これ?(私だけ??)

今度は私がワーママに

それから数年後、私自身が育休から復帰する番になりました。

配属されたのは、立ち上げたばかりの新しい部署。そこには休息という言葉は存在せず、かなり過労気味に。何度も辞めたいと思い転職活動したこともありましたが、周りの支えがあってなんとか続けてこれました。

神経すり減らしながら「マミートラック」を伴走していたのに、トラックどころか高すぎるハードルしかなかった。自分が正反対の立場から思い出すことになるとは皮肉なものでした。

周りは、思っているより見ている

この二つの経験から気づいたのは、ワーママの職場での過ごし方は、自分が思っている以上に周りから見られているということです。

職場によって働きやすい環境が整っているかはさておき、いろんな関係性の人がいます。

  • 見守ってくれる人

  • チームでサポートしてくれる人

  • 同じワーママの立場で声をかけてくれる人

  • よく思ってない人

  • 何も思ってない人

言葉にする「辛さ」と、実際の働きぶりが一致しているか。求めていることと、行動が矛盾していると、悪気がなくてもそのギャップは周りにじわじわと伝わってしまう。逆に言えば、多くを語らなくても、日々の姿勢はちゃんと見ている人には見ているものだとも思います。

正解はひとつではないし、人によってキャパは様々。働き方を責めたいわけでもありません。ただ、フォローに回っていた側が「引きが悪かったね」の一言で片付けられるのは、正直モヤモヤも残ります。だってしんどかったもん!笑

誰かの穴を黙って埋めていた人ほど、労われずに終わる。ワーママに限らずどこの職場でもあるんじゃないかと思います。

苦労貯金

お陰様で苦労して獲得したスキルは多くありました。
効率化や、手順の見直し、他チームとの連携が増えたり…お陰様で「 ひぴさんは最後までやってくれる人」という印象が強まったようです。人手は足りなかったけど私の強みになりました。

あの頃の佐々木さんに、何をすればよかったのかは今でも分かりません。ただ、当時の自分にできることは、もうやり切っていたと思います。

当時は落としどころのない気持ちでいっぱいでしたが、誰かに慰めてもらうために頑張っていたわけじゃないよな、と今は思えます。
自分がどう働いたかを決めるときに、「今の自分にはこれで十分」と思える基準を、他人の評価ではなく自分の中に持っておくこと。それが結局、一番モヤモヤに振り回されない方法なのかもしれません。

誰かの穴を静かに埋めている側に届きますように。

この経験がきっかけで、私は「苦労は勝手に貯まるもの」から「自分から貯めにいくもの」に考え方を変えました。その話を次のnoteで書いています。↓↓↓

ひぴ

いいなと思ったら応援しよう!