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Avenged Sevenfold "STATICA" 全曲感想

0. はじめに / リリース背景

様々な楽曲への個人的な愛をつらつらと綴るだけのシリーズ。前回は、DREAM THEATER の 3rd アルバム "Awake" についてでした。今回は、Avenged Sevenfold の新EP "STATICA" について書き留めます。

2001年7月24日に発売された A7X こと Avenged Sevenfold のデビュー・アルバム "Sounding the Seventh Trumpet"。それからちょうど 25年 が経とうとするタイミングで、彼らは 新EP "STATICA" をサプライズ・リリースしました。

パンクメタルコアへの傾倒と、彼ら特有のメロディ・センスを武器に、新時代のメタル・シーンの旗手としてキャリアをスタートさせた彼らですが、メジャー・デビュー作の 3rd アルバム "City of Evil" では、メタルコアのスタイルを一旦捨て去り、彼らのメロディアスな魅力を伸ばす方向で、古典的なメタルやスピード・メタルへ接近し、新たなファンを獲得します。

4th アルバム(セルフタイトル)では、それまでのキャリアを総括すると同時に、ポップかつ攻撃性に溢れるメタルに磨きをかけています。

しかし、2009年に、メイン・ソングライターの一人であった Jimmy "The Rev" Sullivan が他界してしまいます。それでもバンドは前進し、5th アルバム "Nightmare"、6th アルバム "Hail to the King" とキャリアを重ねます。

ここまで普遍的な魅力を前面に押し出していた彼らですが、2016年リリースの 7th アルバム "The Stage" では、それまでの魅力は残しつつ、コンセプチュアルな要素を取り入れ、プログレッシヴ・ロックにも接近するようなテイストを感じさせる作品となりました。

ちなみに、私がちょうど中学生の時に "The Stage" が発売され、これを機に A7X の魅力にどっぷりと浸ることになりました。Dream Theater は私が生涯で最も聴き込んだバンドとすれば、A7X は私の青春時代と共にあるバンドという感覚ですかね。

そして、2023年に 8th アルバム "Life Is But A Dream…" がリリースされます。前作で見せた要素もありつつ、より場面転換が早くサイケデリックな要素が、この作品の個性を際立たせています。また色々な電子音や、加工されたヴォーカルやギター・サウンドによって、混沌とした世界や、うっとりとするような世界など、様々な印象を感じさせてくれます。

2025年には、"Magic" というシングルもリリースしていて、これは "Life Is But A Dream…" の実験性を更に強めたような楽曲になっていて、とてもおもしろいです!そして今回リリースされたEPも、"Magic" からの流れを色濃く受けていて、そこから更に電子的な要素が強まっています!

1. LIGHTS

イントロから "Magic" で聴けた音に近いようなサウンドになってるのがわかりますね。大まかに Am → F → C# → Am/E → E のような進行でしょうか?

ヴォコーダーのような音のヴォーカル・ラインが終わると、左右で違う音を弾くギターが鳴ってますが、いつものツイン・ギターのパートのように調和している訳ではなく、それぞれが独立な動きをして、ところどころ不協和音的な印象を与えてくれますね。

ドラムの音も、曲が進むにつれて、よりエレクトロニックな音に変化していっていますね。この曲は導入歌のような感じでしょうか、2分ほどの作品です。なかなかおもしろい!

2. STATICA

イントロといい、Bメロといい、"Nobody" ( 8th 収録 ) の2番に入る前の重唱パートを個人的には思い出しました!とても印象に残っているパートだったので、ここでもそういったアプローチが聴けるのは嬉しいです!

Bメロの部分(下記の歌詞のところ)は、やはり印象に残りますね。進行も
Am → G → F → G → Am → G → F → Em → Dm → C → Am
といった感じで、わかりやすいです。

Stay with me
I feel empty
Waiting on you

lyrics from "STATICA"

ただ、4:05 以降では、ただ繰り返すのではなく、違った進行になっていて、Eマイナー へと調が変化しますね。最後には、かなりディストーションのかかったようなギター・サウンドが聴こえてきますね。

サビの部分の進行も、どこか懐かしいような A7X 節を感じます!
Am → F → Dm → E → Am → Bdim → C → Dm

サウンドは違えど、なかなか A7X らしいメロディアスな楽曲になっていると思います!

3. REJOICE

アップテンポなギター・リフが始まり、軽快に展開していきます。半音階の使い方が、曲を通して良いアクセントになってるような感じがします。この曲も、最近の彼らに見られるような、二面性が現れた楽曲のようです!

1:12 〜 曲調が変わりますが、この部分(下記の歌詞のところ)は可愛らしくて好きです!進行自体は降っていく( F → Em → Dm → C → A# → Am )ような感じですが、ヴォーカル・ラインが少々トリッキーで、かつメロディアスなので、すごく好きなパートです!

Faith, I don't want your faith
I don't wanna hurt you and you don't wanna cry

lyrics from "REJOICE"

2回目の登場時は、幻想的なシンセとヴォーカルが心地良いパート(2:10 〜 2:33)へと続きますね!この流れは、ギター・ソロを挟んで、3回目に登場する時(アウトロ)にも引き継がれるようです。

アウトロは、電子音とともにギターの音もかすかに聴こえるので、ギター・ソロを加工した音なのでしょうかね?なかなか興味深いです!

4. ASHES

加工されたベースとドラムの音によって、怪しげに始まっていきます。ヴォーカル・ラインの人懐っこいような感じが、変わらず魅力的ですよね。

Bメロ(と呼んでいいのかわかりませんが、Bdim → E → Am/C → F → Em の進行の部分)は、どことなく古い歌謡曲のような、ノスタルジックな印象を受けました。これも好きなパートですね!

3:05 〜 3:20 の味わい深いギター・ソロでは、メロトロンのような音とともにこの進行が使われていて、とても好きです!

4:01 〜 のアウトロもまた印象的でした。Dm → A#maj7 → Am7 → Gm9 の美しい進行とともに、紅い夕焼けの情景が浮かぶような素晴らしいエンディングです!

5. 終わりに

いかがだったでしょうか。今回は Avenged Sevenfold の新EP "STATICA" の全曲感想でした。お楽しみいただけたなら幸いです!

そんな私も、先人たちに影響を受けたプログレ・メタルに、映画音楽電子音楽フュージョンの要素を加えたような、長編楽曲を制作しています。

ぜひチェックしていただけると、とても嬉しいです!
(下記リンクより、各種サブスク、Bandcamp、CDがチェックできます)

各種サブスク:https://linkco.re/pD3Re0Y7

Bandcamp:https://liftingshadows.bandcamp.com/album/fragments-of-life

CD(歌詞・対訳・解説付き):https://progshadows.base.shop

アーティストページ:https://www.tunecore.co.jp/artists?id=1106584

X(Twitter):https://x.com/liftingshadows5

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