ロープウェイに乗って朝ごはんへ|雨の前の半日
朝9時、シャッツベルクを再訪する。
前日の山歩きで諦めた、山の名物スイーツ「カイザーシュマーレン」で朝ごはん、という目論見だ。
朝方にざっと雨が降ったりしたものの、なんとか持ちこたえそう。

山頂駅から山小屋レストランまでは、ゆっくり坂を上って20分。
遠くの雲は切れはじめている。よし、いい感じ。

目当ての「Gipfö Hit」に到着。
こんな屋内も趣があるが、外のテーブルにつく。

カイザーシュマーレンは「大」と「小」があった。
お腹がすいたという長女は「大」をチョイス。
ところがお店の女性は「あの…けっこう量が多いですよ」と言う。
勧めに従って「大」ふたつを3人で分けることにした。
30分ほど待っただろうか、特大のお皿に盛られて熱々のカイザーシュマーレンがやってきた。
クレープのように卵多めな生地をフライパンにホットケーキ状に流して火を通し、途中でヘラのようなもので切り分けて仕上げる。切り分けるというか、「ズタズタにする」みたいな。これがいいのだ。

アプフェルムス(りんごのピューレ)が添えてあるのが定番だ。
この焦げてカリッとしたところとふんわりしたところのバランスがいい。
待つ30分もおいしさの秘訣かもしれない。

かなり満腹になり外に出ると、日が差しはじめていた。

そして青空に。
天候次第ではそのままロープウェイで降りようかとも話していたが、ここは貴重な晴れを享受したい。

山頂駅から中間駅まで約3.5kmを歩くことにした。ずっと下りのはず。
と、少し甘く見ていたものの、これが意外に急な下りでハードだった。
「ザレ場」というのだろうか、このあたり一帯は大小の岩が転がっている。捻挫の後遺症からか右足首が不安定なこともあり、足を置く場所を慎重に探しながら下った。

この旅の山歩き中、何度も見かけたこのマーク、踏み跡のようなわかりにくい登山道に目印としてつけられている。日の丸にしか見えない。これにだいぶ元気づけられた。

急坂を抜けると見晴らしのよい登山道に出て、ほっとする。

くねくね道をゆっくり下りていく。

中間駅から麓の駅まではロープウェイに揺られて戻った。午後にはまとまった雨になり、気温が一気に下がる。
雨の前の半日。思いがけず旅の最後の山歩きを楽しめた。
