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今日はロリンズさんを追悼します。 ソニー・ロリンズの訃報で私が泣くのには 理由がある。 猛ふぶき氏の追悼文と、


Today, I mourn the passing of Sonny Rollins.


ソニー・ロリンズという人を
猛ふぶき氏の投稿で識った。
時々私の駄稿にコメントを下さる氏の綴る詩は難解で、
ロリンズの考察は更に難解で、
ただ、氏を構成する最重要の要素に思われたので興味を持ち、
一枚、二枚と聴き始めたのが昨年の秋である。

私はジャズ全般を知らない。
家でジャズを聴くのは初めてだが
ロリンズはとても心地よかった。
感想を書き始めた。
ただ、感想には限界があった。


この五月、
1984年の
「サニー・デイズ、スターリー・ナイツ」を聴いて
するすると言葉が生まれたのは
あまりに音が50年代と異なり、面食らったからだと思う。

1週間で
70年代、80年代、90年代と聴きすすめ、
ロリンズは
変化し続けていると思う。

思索と技巧は
年を重ねるごと、より豊潤に醸され、
音作りには
際限なく彼の挑戦があるように感じた。

私はロリンズの作る曲が好きだ。
彼は凄いメロディメーカーだ。

ただ
猛ふぶき氏の言う「走る音」に私は気づけなかった。
楽器のことを知らないからだと思う。
その音色が
弦であろうが管であろうが鍵盤だろうが笛だろうが鼓だろうが
(袋叩きを覚悟して言うと、どうでもいい。)
私の耳はその音楽が融合調和した美しい音色か、
そうでないかが分かるだけなのだ。

もう「聴いたまんま感想」はこの辺にして
この音を純粋に楽しみたい、
ぼけーっと聴くことにした。
先週買った「ラブ・アット・ファースト・サイト」や「薔薇の肖像」
80年代、90年代、めちゃめちゃいい
すごくいい


私には
この人だけ。と追っかけたり、のめり込むアーティストはいないが
好きな音楽がたくさんある。
私の好きだった音楽を綴ろう、
そう考えた昨日の朝のことである
ロリンズが亡くなった。
半年前に初めて知った彼は
95才で健在で、
だから
この人はもう死なないんじゃないかなとまで思っていた。


真っ先に猛ふぶき氏のことを思った。
どれほど悲嘆されていることだろう。


今朝、明け方に目が覚めた
パソコンを開くと数分前に氏が投稿されていた。
本当に人生の一部、いや
ほとんど全て、だったのですね。
私は会ったことのないロリンズに話しかけていた、

「先生をおいて、行かないで」


私は人生で1人だけ親友と呼べる人がいた。
会社の同期で、私と真逆で仕事ができて友人も多かったが、
なぜか私に自分の心のうちを話してくれた。
初めてのふたり旅行は東京。
原美術館で倉俣史朗展
百貨店で手塚治虫展(当時の仕事に関係していた)を観て
表参道の紀伊國屋でワイン、パン、前菜を買い込み
南青山の宿泊先で乾杯。
楽しかった。どこを歩いても
何を見ても共感は同じで、笑いあった。

それからは連休、週末を利用して
滋賀、三重、そして奈良には数え切れない位旅行した。
二上山で折口信夫の「死者の書」に想いを馳せ、
山麓の川でガーネットを採集した。サファイヤも一粒見つけた。
それらの旅の思い出を全部
覚えていると彼女は言った。
いつか旅日記にしてね。二人で笑った。


ある夜電話が鳴った。
陸上部の後輩から、彼女が倒れたと。
2年前に私が発症したのと同じ
脳動脈瘤の破裂。
風呂場で発見された朝、もう脳内に血液が廻り、
手術は不可であった。
人工呼吸器が外され、それから1週間
私は仕事の往復時、泣いて泣いて
彼女に話しかけた
「私を置いて、行かないで」

私をおいて、いかないで。
私との思い出を持ったまま
行かないで。

いつのまにか
ロリンズにお願いしていた。
「先生を置いて、行かないで」

先生をおいて、いかないで
先生のすべて、先生のぜんぶ
思い出まるごとを持って、行かないで。

神さま
先生からロリンズを奪わないで。
先生を悲しませないで。

猛ふぶき氏がどんな方なのか存じ上げないし、
男性か女性かも知らない。
詩歌であれ俳句であれ理論であれ楽器であれ、
私はそれらに明るくないから
氏へはこれまでと同様、これ以降も
コメントすることはないだろう。

ただ、猛ふぶき氏の幸(さいわい)を願います。

善いお仕事ができますように。
自分の思う通り
ベストが尽くせますように。
健やかでありますように。

去りゆく五月。
訳があって
この五月は一日一日意識して生きた。
そして
今となれば何の兆しか
7枚のロリンズを見つけて
毎日聴いた。
そのロリンズさんが亡くなった。
私も悲しい


詩人の季節、五月の終わりに。


私のロリンズの先生へ

1993年「薔薇の肖像」

これめっちゃいいです
名曲ぞろいです


1958年「THE CONTEMPORARY LEADERS」
このジャケットにはひとめぼれしました。

ひとめぼれといえば
私が一番好きな米の品種ですが
1980年「LOVE AT FIRST SIGHT」も、とてもいいです
大好きなアルバムです


猛ふぶき氏の
追悼の投稿です


若き日の、氏とロリンズさんの邂逅。
会場での
互いの呼応と共振。
ロリンズさんにとっても
猛ふぶき氏の存在は稀有で
来日のたびに、演奏での交流が
楽しみのひとつではなかったか。

「やあ、君か。また会えたな、」の
友であっただろう、
切ない。


いずれ氏に伺おうと考えていたが、
快諾をいただいたので
ここに載せます。



R.I.P. Sonny Rollins

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