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マイケル・オリーセ(ミカエル・オリーズ, サッカーフランス代表):FCバイエルン・ミュンヘンの新たなる「怪物」のプレースタイル・経歴を紹介! #60


マイケル・オリーセ

※厳密にいうと、最も正しい名前の発音は「マイケル・オリゼ」です。

Michael Akpovie Olise
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン
生年月日:2001年 12月12日24歳
出身:ホワイト・シティ, ロンドン
身長:176 cm 利き足:左足
主なポジション:トップ下, 右ウイング



Ⅰ. バイエルンの「新たなエース」

マイケル・オリーセFCバイエルン・ミュンヘンで放つ輝きは、クラブの新たな「歴史」を築きたいという彼の願いを具現化したものかもしれない。2024年夏、推定6,000万ユーロの移籍金でクリスタル・パレスFCから加入したフランス代表選手は、卓越した左足でのキックを武器に、クラブの「エース」としての地位を確立しつつある。それが顕著となったのが、2025/26シーズンだ。

オリーセは、ハリー・ケインルイス・ディアスとともに驚異的な3トップを形成。出場した公式戦57試合で25ゴール28アシストを挙げるなど圧巻の活躍を披露し、ブンデスリーガのシーズン最優秀選手に選出されたのだ。なかでも完璧といって差し支えなかったのが、リーグ戦第11節のSCフライブルク戦。1試合で2ゴール3アシストを挙げるなど、千両役者ぶりを発揮した。


Ⅱ. マイケル・オリーセがもつ「多様性」

オリーセは、多様なバックグラウンドの持ち主だ。彼はナイジェリア出身の父と、アルジェリアフランス人の母の間に生まれた。すでに知られるように、オリーセが生まれ育ったのは、イギリスの首都ロンドン。ロンドン西部のホワイト・シティで生まれた彼は、ヒースロー空港近くの街ヘイズ(Hayes)で育ち、幼少期にはヘイズ&イーディング・ユナイテッドFCに所属した。

FCバイエルンの雑誌「マガジン51」のインタビューで、彼は以下のように語っている。「国籍はその人がどこから来たのかを示します。実際、私はフランス、アルジェリア、ナイジェリア、そしてイギリスの4ヶ国の出身です。私自身、自分に豊かさをくれる4つの部分があることを非常に幸運だと感じます。

それぞれの特性を自分に感じるし、すべての出身地に愛着を育みました。ロンドンで育ちながら、アルジェリア、ナイジェリア、フランスにもよく訪れました。父はいつも家では英語で話し、母はフランス語で話し、私はどちらにも英語で答えていました。フランス語で話すときも、同じくらい快適に感じます。」


Ⅲ. マイケル・オリーセのドリブル

オリーセは、右のハーフスペースを主戦場とするトップ下の選手だ。利き足である左足でボールを持ちつつ、打つ側へのカットインと縦突破の2つのドリブルで目前の相手を翻弄する。2024/25シーズンのリーグ戦で強烈だったのは、オリーセが2ゴール2アシストを記録した第4節SVヴェルダー・ブレーメン戦での32分、ジャマル・ムシアラへのゴールのアシストだ。

カットインで相手選手1人をかわすと、急激に縦へ切り返して相手DF3人を惹きつけ、最後は右足でムシアラに完璧なボールを送った。細かい切り返しの技術も相手にとって脅威だ。UEFAチャンピオンズリーグのグループリーグ第6節シャフタール・ドネツク戦では、細かな切り返しを挟んだ中央からの単独でのドリブル突破で相手DF4人を躱し、最後にはGKも躱して得点した。


Ⅳ. マイケル・オリーセの左足の精度

オリーセの左足のキックが特別なことには、言及する必要さえないだろう。2024年パリ・オリンピックの男子サッカー決勝でのマグネス・アクリウシェへのアシスト、UEFAネーションズリーグ準々決勝のクロアチア代表戦で決めた直接フリーキックなどからもわかるように、フリーキックからのチャンスメイク能力でいえば、ヨーロッパで随一の能力の持ち主だろう。

なにより2022/23シーズンのクリスタル・パレスでオリーセが披露したアシストを見れば、彼がどれほどのクオリティーを有しているのかがよくわかる。セットプレーはもちろん、一定の時間とスペースさえあれば、流れの中からでも正確な位置へとボールを送ることができる。何より、オリーセのトラップ技術は抜群だ。大使徒に開いた彼がフリーな状態でボールを持てば脅威だ。


Ⅴ. マイケル・オリーセの目標

「日々、全力で取り組んでいるのは、取れるタイトルを全て勝ち取りたいからではありません。私は大舞台に進出し、チームとともに歴史をつくり、レガシーを残したいのです。それが私の野望でないなら、私は間違った場所にいることになってしまいます。」

マガジン51」で上記のように発言したオリーセの目標は、遠くない未来に実現するかもしれない。彼はすでにクラブ内で特別な地位を確立した。2024/25シーズンのブンデスリーガ第29節、ボルシア・ドルトムントとの「デア・クラシカー」で、オリーセは圧巻のプレーを見せた。後方からのロングボールを完璧にコントロールし、右サイドで溜めを作っては何度も好機を演出したのだ。

時折みせるインタビューでのシュールな返答、ネイマールへの憧れ、チェスが趣味といった点は、オリーセのチャーミングな部分だろう。勝利を渇望し、バイエルンという「常勝」を至上命題とするクラブでプレーすることに喜びを語る「勝者のメンタリティ」を持ちながら、どこか人々を惹きつける魅力の持ち主でもある。バイエルンにレガシーを残す存在、オリーセの活躍に注目したい。


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