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2025/26シーズン FCバイエルン・ミュンヘンの予想フォーメーションとキーマンとなりうる注目選手


予想フォーメーション

現在のメンバーから予想されるフォーメーション

FCバイエルン・ミュンヘンの現状のスカッド




コンパニ監督率いるFCバイエルン・ミュンヘンの戦術

就任2年目を迎えたヴァンサン・コンパニ監督率いるFCバイエルン・ミュンヘンは、今夏、スカッドのスリム化を図った。昨季、主力となれなかった選手を含め、14名の選手を放出し、代わりにトム・ビショフヨナタン・タールイス・ディアスという3人の即戦力を獲得したのだ。基本布陣は「4-2-3-1」。ビルドアップ時にはヨズア・キミッヒが2人のCBの右側へと降りて3バック化する。

ヨシップ・スタニシッチコンラート・ライマーの両SBは、ハーフスペースへと進出してインサイドハーフ化し、相手のマークをはがしながら崩しを狙う。この戦い方が変わることはないだろう。ただバイエルンは現在、中心的存在の2選手が負傷中だ。2025/26シーズンから背番号「10番」を身に着けるジャマル・ムシアラと、左SBの主力であるアルフォンソ・デイヴィスだ。

崩しのときにみられるFCバイエルン・ミュンヘンの「3-1-5-1」

彼ら2人の不在の穴を埋めつつ、ドイツ・ブンデスリーガDFBポカールUEFAチャンピオンズリーグで勝ち星を上げ続けられるのかは懸念すべき点だ。クラブが状況を好転させる手立てとして考えるのが、VfBシュトゥットガルトの主砲ニック・ヴォルテマーデの獲得。昨季、ポカール優勝やアンダー世代のドイツ代表でも活躍したことで大きな注目を集めた選手だ。

本人はバイエルンへの加入を熱望するも、クラブ側からは放出を認めない構えで、残念ながら獲得の見通しは立っていない。現状のスカッドが大きく不足しているとは考えにくいが、ここから更に負傷者が続出した場合、選手が足りない状態でシーズン前半を戦い抜かなければいけない状態になりかねない。マックス・エバールクリスティアン・フロイントに状況を任せたと思いつつも、ユースの才能ある選手たちがトップチームに台頭してくることに期待したい。


2025/26シーズンの注目選手

マイケル・オリーセ

Michael Akpovie Olise
生年月日:2001年 12月12日23歳
出身:ホワイト・シティ, ロンドン
身長:176 cm 利き足:左足
主なポジション:トップ下, 右ウイング

昨季の後半に続き、バイエルンはジャマル・ムシアラというエースを欠いた状態でシーズンに臨まなければいけない。しかし、不安は決して大きくないだろう。バイエルンには既にムシアラに取って代わる存在がいるからだ。その選手こそ、マイケル・オリーセである。左利きのテクニシャンであるオリーセは昨季後半、トップ下の位置でチャンスメイカーとなり、何度も相手のDFラインを脅かした。

単独でのドリブルでの仕掛けはもちろん、直接FKやコーナーキック、味方とのパス交換など崩しのバリュエーションの幅広さは大きな強みだ。恐らく今季、右SBの主力となるライマーとの連携面の向上も期待できる。中盤を本職とするライマーは、インサイドハーフとしても、サイドハーフとしてもプレーでき、オリーセが創出したスペースに侵入し、チャンスメイクに関わることができる。

今季の序盤におけるバイエルンの浮沈のキーマンは、オリーセで間違いない。


トム・ビショフ

Tom Bischof
生年月日:2005年 6月28日(20歳)
出身地:アシャッフェンブルク, バイエルン州
身長:176cm 利き足:左足
主なポジション:トップ下, セントラル・ミッドフィールダー

TSG1899ホッフェンハイムユース史上最高の天才が、ドイツ最高のクラブへの加入を決断した。バイエルンにとっては、ユリアン・ナーゲルスマンが監督を務めた2020/21シーズンから贈り続けたラブコールがようやく実った形である。トム・ビショフ。2024年にU19フリッツ・ヴァルター・メダルの金賞を受賞した青年は、すでに次世代のドイツ代表を担うことのできる存在として、代表デビューも飾っている。

今季のビショフに期待されるのは、昨季フル稼働し続けたヨズア・キミッヒの負担を軽減する役割だ。昨季のキミッヒは、UEFAネーションズリーグを戦ったサッカードイツ代表でのキャップを含めて、公式戦60試合(そのうち59試合で先発)に出場するというタフネス差をみせた。しかし2026年にワールドカップが控えていることもあり、今季はそこまでの無理をすることができないのは明白だ。

そこでキミッヒの負担を和らげる存在として期待されるのが、ビショフだ。ビショフは足元のタッチの柔らかさ、広範なパスの展開力、高いドリブル技術とプレービジョンを持つミッドフィルダーで、8番はもちろん、6番としてもプレーできる。そもそもキミッヒがフル稼働せざるを得なかったのは、彼に取って代わることのできる選手がいなかったからだ。ビショフの本職は右インサイドハーフもしくは10番だろうが、今季は主に6番としてバイエルンの中盤を支えるキーマンとなるだろう。


ヨシップ・スタニシッチ

Josip Stanisic
生年月日:2000年 4月2日(25歳)
出身地:ミュンヘン,ドイツ
身長:187cm 利き足:右足
主なポジション:サイドバック, センターバック

バイエル・レヴァークーゼンとバイエルンでブンデスリーガ優勝を支える陰の立役者だったヨシップ・スタニシッチは、間違いなく今季のバイエルンの明暗を分けるキーマン的な存在だ。シーズン序盤はA・デイヴィスを欠くバイエルンの左SBの主力となることが確実視されるうえ、決して層が十分とは言えないCBのバックアッパーとしての活躍も期待されるためだ。

そもそもコンパニ率いるバイエルンがこれだけスカッドのスリム化を図ることができるのは、「ユーティリティ(あるいはポリバレント)な選手を活用する」という前提があってこそであり、とくにDFラインの層の薄さを考えれば、スタニシッチがコンパニ監督にとっていかに重要な存在であるかは言及するまでもない。

バイエルンにユース出身の選手たちの活躍がより重要視される時代が到来した。バイエルン・キャンパス建設に高額な投資をしたと考えているウリ・ヘーネスはトップチームでユース出身の選手がプレーすることを強く望んでいるためだ。実際、ユース出身のタレントの存在感は大きくなっている。アレクサンダル・パヴロヴィッチパウル・ヴァナーレナート・カールなどは、クラブの未来を担う重要な選手たちだ。もちろん、スタニシッチもその1人だ。バイエルンの未来を担うキーマンとしての役割を、スタニシッチには期待したい。


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