知性よりも直観を大切にしよう。【ベルクソン/物質と記憶】
「物質と記憶」という本の中で、哲学者ベルクソンは、こう言っている。
休止から休止に至る通過としての運動は、すべて絶対的に分割不可能である。
例えばここに、私の手が点Aに置かれているとする。
私は点Aから点Bまで一気に、手を移動させる。
このとき、素直に考えれば、私の視覚そのものは、AからBへの運動を不可分な一つの全体として捉えており、分割不可能なものである。
でも、賢い人間であればあるほど、知性を働かせてしまい、想像力〈イメージ化能力〉によって、その運動全体を、限りなく短い時間ごとに、ほぼ無限に分割することも、やろうと思えばできる。
しかし、それは知性を働かせたことによって見えた幻覚であり、精神の技巧に過ぎない。
知性ではなく、感覚的に見ると、二つの現実的停止点の間にある現実の運動は、決して分割されることのない堅固なものである。
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ベルクソンは、知性よりも直観を大切にしている。
論理的に考えれば考えるほど、知性や想像力を働かせれば働かせるほど、物事の本質や真理は歪んでしまう。
賢すぎる人間は、不幸であるように思える。
あるいは、物事をあまりにも複雑に考えてしまう人間は、不幸に見える。
私は、もっと単純に生きていきたい。
