真の時間は意識の中にある 時間を、時計のような区切られた点の集まりではなく、意識の内的持続の中に見る。ノーベル文学賞受賞哲学者の代表作。 [目次] はじめに 第一章 心理的諸状態の強さについて 強さをもつものと外延的なもの 深い感情 美的感情 筋肉努力 注意と緊張 はげしい情動 感情感覚 表象感覚 音の感覚 熱と重さの感覚 光の感覚 精神物理学 強さと多数性 第二章 意識の諸状態の多数性について 数的多数性と空間 空間と等質性 等質的時間と具体的持続 持続は計測できるか エレア学派の錯覚 持続と同時性 速度と同時性 内的多数性 真の持続 自我の二つの様相 第三章 意識の諸状態の有機化について――自由 物理的決定論 心理的決定論 自由行為 真の持続と偶然性 真の持続と予見 真の持続と因果性 自由の問題の起源 結論 常識へ戻ること カントのあやまり 注解 訳者あとがき 解説 平井啓之先生の想い出 三浦信孝 訳語対照表
※2026年8月4日 0:32時点
哲学者の多彩な交友関係や著作のやりとり、日常生活の消息、そして激動の時代の国際情勢をめぐる政治的思索までをつぶさに伝える書簡集の続巻(全3巻)。第一次世界大戦の勃発から、1917年と18年の二度にわたるアメリカ旅行時の講演メモや日誌、国際連盟の知的協力国際委員会で委員長に選出されての公的活動なども含め、政治に参与する知識人としての動向を明らかにする貴重なドキュメント。
※2026年7月18日 22:32時点
テレパシーや夢、デジャヴュなどをテーマに、心理学、生理学、生物学にまたがる問題を縦横に論じた論文集。
※2026年7月16日 17:33時点
伝説の名講義シリーズついに公刊、第二編――ベルクソン自身によるベルクソン哲学解説 ベルクソンの時間と心の哲学における中核的概念「記憶」。『物質と記憶』からアップデートされた論点、解像度を上げた概念の姿。 訳者解説(平井靖史)―― 《ベルクソンの時間と心の哲学において、「記憶」が中核的な概念であることは疑いの余地がない。そしてその「記憶」が極めて独自の仕方で練り上げられた概念であること、それを開陳する『物質と記憶』が並外れて難解な書物であること、それらもまた周知の事実である。その「記憶」をめぐって、円熟期のベルクソン当人が、一般大衆向けに、しかし水準を落とすことなく、たっぷりと時間を使って講義をしてくれる。この新資料の発見とその出版がもたらす恩恵は、専門家にとどまらず、ベルクソン哲学に関心を寄せる多くの人々にとって計り知れないものだ。 『時間観念の歴史』と同じくプロの速記者のおかげで一語一句復刻されたこの講義録は、著者のアイデアをそのモチベーションにまで遡りつつ明瞭かつ雄弁に語り直してくれている。事例は豊富に追加され、文脈はより具体的に示され、概念はより詳細に――哲学者自身の声で――解説される。これまで見通しの悪かった数々の論点に、かつてない光量のスポットライトが当てられ、コアとなる概念の解像度が一気に上がる。深い靄のなか、そこかしこの断片を手探りで確かめるだけだった一帯が、突然晴れ上がりその驚くべき光景を露わにするのである。 それだけではない。いくつかの論点は『物質と記憶』から明確にアップデートを遂げており、多元的な生成途上にある哲学者の生の姿を垣間見せてくれる。ベルクソンが好む比喩で言うなら、蛹のなかでどんな「振動」が繰り広げられているのかを覗き見させてくれるわけだ。》 目 次 校訂者序 記憶から自由へ アルノー・フランソワ 第1講 分析と直観 第2講 記憶と知覚の差異 第3講 連合説の検討 第4講 脳と再認 第5講 三つの再認 第6講 記憶の諸平面 第7講 夢と覚醒 第8講 心の病について 第9講 注 意 第10講 注意と記憶の能動性 第11講 連合主義心理学の理論的起源 第12講 記憶と脳状態の関係について 第13講 随伴現象説の諸困難 第14講 〔記録が失われている〕 第15講 古代の心理学のある形而上学的基盤 第16講 古代の知覚論・記憶論 第17講 デカルト主義への歩み 第18講 近代形而上学の並行論 第19講 形而上学的並行論の科学への浸透 訳者解説 平井靖史 訳者あとがき 藤田尚志 人名索引
※2026年8月17日 21:31時点
『笑い』と『不気味なもの』は「反復」という現象を対象にして出会い分岐する。二つの論考を接続するとき、新たな読みが召喚される。
※2026年8月19日 18:32時点
ベルクソン自身によるベルクソン哲学入門
※2026年8月30日 7:31時点
ベルクソンによるベルクソン哲学方法論指南
※2026年8月27日 21:32時点
伝説の名講義シリーズついに公刊、第一編――ベルクソン自身によるベルクソン哲学解説 哲学のアポリアは「時間」を適切に扱うことによって解決されると考えるベルクソンが古代以来の哲学史に自己の哲学を位置づける。 校訂者序(カミーユ・リキエ)―― 《それらの〔既刊〕講義録が私たちに明らかにしてくれたものと言えば、最良の場合でも、ベルクソンが〔高校の〕教室で開陳していた、古典的な著述家たちや哲学的諸潮流に関する知識にすぎなかったのである。 本書に収められた講義はその限りではない。一つならずの理由で例外的な地位を有しており、歴史的な次元を有していると言っても過言ではあるまい。というのも、この講義録のおかげではじめて、同時代人たちによって非常にしばしば描写されてきた、コレージュ・ド・フランスにおけるベルクソンの伝説の内実へと分け入ることができるからだ。その伝説とは、「ベルクソンのすぐ前に」「同じ教室で講義をしていた高名な経済学者」ルロワ=ボーリュー氏を驚かせることに始まり、その後パリの名士たちを講義に惹きつけることになったある教授〔ベルクソン〕の伝説である。ルロワ=ボーリュー氏は「日頃はほとんど空の講堂が、奇跡的に、見たこともない数の群衆で満たされるのを見た。それはソルボンヌの学生たちやサン=シュルピスの僧侶たちであった。彼らは、あの哲学者の講義の席を確保するために、〔前の講義から出席して〕気の毒にも一時間のあいだ(…)善良な氏の相貌を見つめ続けねばならなかったのである。あるいはまた、形而上学に夢中になった社交界の女性たちのために席取りをしに来た哀れな男たちや家僕たちもいた」。今日公刊されるこれらの講義はただ単に、1930年代まで続く「ベルクソンの栄光」のはじまりを画するというばかりではなく、それ以上にその「源泉」である。》 目 次 校訂者序 カミーユ・リキエ 第1講 相対的な知と絶対的な知 第2講 記号による知 第3講 一般観念の起源 第4講 概念と時間 第5講 ギリシア哲学と精確さ 第6講 プラトンの時間論 第7講 アリストテレス 第8講 アリストテレスの運動論 第9講 場所論から時間論へ 第10講 アリストテレスの時間論 第11講 プロティノス哲学への導入 第12講 プロティノスの意識論 第13講 プロティノスの時間論 第14講 プロティノスの自由論 第15講 近世哲学への移行 第16講 近世の哲学と科学における「無限小」革命 第17講 デカルト的直観 第18講 ライプニッツの時間論 第19講 カントの空間論・時間論 補 遺 講義要約(レオナール・コンスタン) 訳者解説 平井靖史 訳者あとがき 藤田尚志 人名(学派名)索引
※2026年8月19日 2:31時点
フランスを代表する哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941年)が残した主著の一つである『物質と記憶』(1896年)については、すでに7種もの日本語訳が作られてきた。そのすべてを凌駕するべく、第一級の研究者が満を持して新たに訳出した本書は、簡にして要を得た「訳者解説」と相俟って、日本語でベルクソン哲学の真髄を伝える、文字どおりの「決定版」である。今後、本書を手にせずしてベルクソンは語れない。 フランスを代表する哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941年)が残した主著の一つである『物質と記憶』(1896年)については、すでに7種もの日本語訳が作られてきた。1914年に初版が刊行された高橋里美訳(星文館。1936年には岩波文庫に収録)のあと、戦前には北れい吉訳(新潮社、1925年)が、そして戦後になると、田島節夫訳(白水社、1965年)、岡部聰夫訳(駿河台出版社、1995年)が続いたあと、近年は、合田正人・松本力訳(ちくま学芸文庫、2007年)、竹内信夫訳(白水社、2011年)、熊野純彦訳(岩波文庫、2015年)が数年おきに刊行されてきている。 そのような状況の中、ここに生み出された新訳は、19世紀フランスに見出される唯心論の潮流をもフォローしつつベルクソン研究を最先端で支える第一級の研究者が満を持して送り出すものである。既訳のすべて、そして公刊された原文のエディションすべてを比較・検討した上で、日本語としての読みやすさへの配慮はもちろん、「単語単位での一対一対応の翻訳」を徹底的に排して「ベルクソンの議論や論証の流れをできるかぎり正確かつ明晰に写す」ことを目指して造り出された訳文は、どの既訳とも異なる、まさにベルクソンの思考の息吹きを伝えるものとなった。 学位論文『意識に直接与えられたものについての試論』(1889年)のあと、ベルクソンが「イマージュ」を軸に据えて展開した思考は、どこへ向かうのか? 本書では、簡にして要を得た「訳者解説」で読解のための道標を立て、1. 主観ないし意識とは、閉じたカプセルのようなものではない、2. 主観と客観は、時間的スケールに関して区別される、3. 過去の実在論、4. 前進的生成、「記憶力」と「記憶」というポイントを提示する。このあと『創造的進化』(1907年)、『道徳と宗教の二つの源泉』(1932年)へと展開されていくベルクソン哲学の真髄を伝える本書の「決定版」を、今ここにお届けする。
※2026年8月25日 4:32時点
※2026年8月3日 10:32時点