6/20(土)中日0-1巨人 85年ぶりの記録。85年前は、ウィンストン・チャーチル「」
【試合内容】
中日は巨人に0-1で完封負けを喫した。打線は終始抑え込まれ、放った安打はわずか1本。今季3回目の一安打完封負けという、実に85年ぶりとなる歴史的な不名誉記録を打ち立ててしまった。
ぼく: 「0-1で完封負け。しかもヒットは、たったの1本……。今シーズンもう3回目の一安打完封負けだってさ。これは85年ぶりの最悪な記録らしい。 85年前といえば、1941年。世界が戦争の暗黒に包まれていた時代だけど、今の僕の心も完全に真っ暗だよ。」
チャーチル: 「今からちょうど85年前の1941年前半、我がイギリスがどれほどの本物の地獄にいたかを知っているかね? ヨーロッパ大陸はナチスにほぼ制圧され、ロンドンは容赦ない大空襲で毎日火の海。イギリスは事実上、孤立無援だった。あらゆるデータ、あらゆるロジックが『我が国の敗北』を指し示していた。今日の君たちの打線のように、私たちは完璧に包囲され、反撃の突破口すら1マイルも開けられない状態だったのだよ。」
ぼく: 「データ上の勝率がほぼ0%の、本当の絶望……。そこからどうされたんですか?」
チャーチル:「耐え抜いたのだ。私が母校のハロウ校を訪れて演説を行ったのは、同年の10月だ。世間はまだ絶望の真っ只中だと思っていたが、実は初夏に独ソ戦が始まったことで、最悪の国家的危機(孤立無援)からは微かに状況が好転し始めていた。 だからこそ私は生徒たちにこう語りかけた。『10ヶ月前、誰もがこの国は滅びるという暗黒の中にいた。しかし、あの最悪の時期に私たちが諦めずに耐えたからこそ、今がある。これらは暗黒の日々ではない。我々にとって最も偉大な日々だ』とね。どんな暗黒のピークも、耐え忍べば必ず過去のものになるのだよ。」
ぼく:「最悪のピークは、耐えればいつか過ぎる……? でもチャーチル先生、ナチスの空襲は終わったかもしれないけれど、僕たちの85年ぶりの屈辱は、まさに『今この瞬間』現在進行形で僕たちを打ちのめしているんですよ!」
☆解説:ウィンストン・チャーチルと1941年の不屈の精神
ウィンストン・チャーチル(1874–1965)という人物: 20世紀イギリスを代表する政治家、軍人、そしてノーベル文学賞を受賞した作家でもあります。第一次世界大戦での挫折を経て不遇の時代を過ごしますが、第二次世界大戦の危機に際して首相に就任。類稀なる雄弁術と圧倒的なリーダーシップで国民を鼓舞し、ナチス・ドイツの脅威からヨーロッパを救った「不屈のシンボル」として世界史にその名を残しています。
1941年(昭和16年)のイギリスとロンドン大空襲: 歴史上、イギリスが最も滅亡の危機に瀕していたのが、まさにこの1941年前後です。ロンドン大空襲(ザ・ブリッツ)により、首都は毎夜のように爆撃を受け、数万人もの民間人が犠牲となりました。フランスが降伏し、アメリカもまだ参戦していないこの時期、イギリスはヨーロッパで完全に「孤立無援」の絶望的な戦いを強いられていました。
「Never give in(決して屈服するな)」と言葉の力: チャーチルが歴史上傑出しているのは、フランス降伏以来、あらゆる軍事データが「英国の敗北」を示していた孤立無援の暗黒期において、言葉の力だけで国家の戦意を維持し続けた点です。 彼がこの10月に残した「絶対に屈服するな。大であれ小であれ、重きであれ軽きであれ、名誉と良心の確信に反するとき以外は、決して屈服してはならない」という言葉は、かつての最悪な時期を耐え抜いたからこそ言える、戦術的なロジックを超えた人間の「尊厳の勝利」を意味しています。 この演説のわずか2ヶ月後、1941年12月の真珠湾攻撃によってアメリカが正式に参戦したことで、歴史の潮目は完全に変わり、連合国の勝利への道が確定することとなりました。
