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読書日記・安いもんだと思えるように

4月22日(水)

信田さよ子さんの『なぜ人は自分を責めてしまうのか』をようやく読み終わる。分厚い本ではないのに、気になるところを抜き書きしながら読んでいたら時間がかかった。でも読んでよかった。私にとって今年のベスト本だった。

母性愛なんてないとか、現在の家父長制は明治以降に作られたものとか、家族ってこうだよね~などなど、これまで疑いもせずにいた常識を、次々となぎ倒していく信田さんがおもしろかった。

自分が常識だと信じているけれど、でもその常識が重い!!と感じるものがあったとき、それは誰かにとって都合よく作られた「常識」なのかもしれない。特に女性は、男性や政治にとって都合のいい重しがたくさんあると本を読んで学んだ。無意識に抱えていた重い荷物を手放すきっかけをもらえた。とてもよかった。





4月23日(木)

YouTubeで、月の本代が5万円くらいだと話している三宅香帆さんにビックリした。月に5万円も本代に使えるなんてすごい!という意味ではなく、本自体の値段が上がっているのに、あれだけの本を毎月読んでいて、月の本代が5万円くらいで済むなんて!!どうかしてる!!という意味でのビックリ。




4月24日(金)

しばらく読んでいた『女優エヴリンの七人の夫』を読み終わる。分厚さにひるんで積読していたけれど、読んでみればわりと一瞬だった。めちゃくちゃ読みやすいし、展開も早いのでスラスラ読める。


被害者でしかない人間も、勝者でしかない人間もいない。誰もがそのあいだのどこかに位置してるの。自分はそのどちらかだと言ってる人間は、思い違いをしてるだけでなく、痛ましいまでに平凡なのよ

『女優エヴリンの七人の夫』より引用

女優エヴリンの、この言葉が心に残る。自分は被害者だ、自分は勝者だと言うのは簡単。でも、どちらか一方だけに居続けることはできないんだなぁと教えられる。非凡な人にスポットが当たるけど、非凡であり続けるなんて難しいんだろうな、きっと。

実写化が決定しているので配信されたら見てみたい気持ちと、私の中のエヴリンをそっとしておきたい気持ちとで揺れている。それくらい私の中でのエヴリンが大きく育ってしまった。それだけのめり込む読書ができたということで良き。





4月25日(土)

マリオの映画を観てきた。思えばマリオってアクションの人だったっけ、ってなことを思い出すくらい、アクションに力が入っていて手に汗を握った。隣に座っていた息子に「すごいね」と声をかけるものの、集中していた息子にガン無視される。そうよね、映画中って話しかけてほしくないよね。わかるー(じゃあ話しかけてやるなよ)。




4月26日(日)

筒井康隆さんの『筒井康隆、九十歳のあとさき』を読む。毎日のように外食されていて、しかも一回の会計金額が1万円台から数万円になるというのに(有名店ばかりだから?)、この金額なら安いと筒井さんが何度も書かれていておもしろい。

夕食が一日たとえ1万円だとしても、30日だと30万円。庶民からすると、ぎょえー!!という金額なんだけど、美味しいものを食べるんだから、それくらい安いものだとおっしゃる筒井さんの心意気にふれて思う。自分にとって必要なもの、価値があるものには、どれだけお金をかけたっていいよね。その支払った額に対して「安いもんだ」と思えるようになれたら最高だ。

けちけちしないで、本代にはじゃんじゃんお金を使っていこうと思った日。これまでも決してけちけちしていたわけでもなく、じゃんじゃん使っていた本代を、もっともっと使っていこうと決意した日。



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