Audibleで読む1「殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス」 五条紀夫
本を耳で聴く配信サービス「オーディブル」
ハマってます😊
あの大ヒット映画の「国宝」の原作も聴きました。ナレーターは尾上菊之助さんでしたが、それはもう絶品でした。映画とは、また違った「国宝」の世界が広がります。
「オーディブル」には、向き不向きはあるようで、漢字の意味を味わいつつ読みたい小説などには、向いていません。
今回の「殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス」のようなお話は、オーディブルにもってこいの作品です。

「殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス」五条紀夫
「走れメロス」は、国語の授業にも出てくる太宰治の超有名な小説ですが、そのパロディーのミステリー小説です。
初めから、クスッと笑わせてくれます。
まずは、登場人物の名前。
メロス、セリヌンティウス…主な登場人物はそのままですが、
メロスの妹はイモート、妹の婿はムコス、ムコスの父はギフス。
面白い。しかも、わかりやすくて助かる。
ミタンデスにキラレテシス…と、続々と出てくる登場人物は、みんな単純なネーミング。
話が佳境に入る章では、オサムス、カズオウス、イブセマスなどが出てきますが、さて、誰の名前からのネーミングでしょう?
この小説、単なるミステリーコメディかなと思っていたら、そうではない。
背景にある古代ギリシャの暮らしは、しっかりと調べて描いている。当時の生活が見えてきました。真実の描写が、聴く側のイメージを深くさせてくれます。
この話の中のメロスは、どうやら単細胞。力だけはあって、先を考えずに突っ走ってしまいます。(原作もそれゆえに走ってるのかも)
毎度毎度、親友セリヌンティウスの幻影イマジンティウスに助けられますが、最後には名セリフ「メロスは推理した」と言い放ち、事件を解決していきます。私のイメージとしては、「テルマエ・ロマエ➕コナン」でした。
楽しく聴けるミステリーです。
ナレーター 倉田 哲朗
時間 6時間56分
最後までご覧頂きありがとうございました。
