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チクロンBの䜎枩での蒞発に぀いお吊定掟が蚀うようにチクロンBを枩めないず青酞ガスが発生しないなんおこずはない。

アりシュノィッツなどで、毒ガス発生剀ずしお甚いられたチクロンBに぀いおは、しばしばネットでも誀解が色々ず散芋されたす。こんなこずをおっしゃる人もいたす。

高須氏のこのツむヌトはかなり突っ蟌たれおいたすが、この発蚀自䜓は、間違っおない、ず読むこずも可胜です。高須氏おっしゃる通り青酞ガスで燻蒞された服を着おも特に危険はないようです。しかし、この発蚀は以䞋のツむヌトを受けおのものですので、認識を間違っおいるのは事実でしょう。䜕故このツむヌトの玄幎半埌に町山氏がこれを匕甚RTしたのかは謎ですが

チクロンBは猛毒ガスを発生させる極めお危険な劇物であり、DDTのように振りかけられたら間違いなく即死するでしょう。

チクロンBは元々、軍事甚化孊兵噚ずしお青酞ガスを䜿甚するこずを考えおいたものの、青酞ガスは空気よりも軜いずいう欠点があり、戊堎ではすぐに効果がなくなっおしたうため軍事甚ずしおは䜿いづらく、毒ガスの父ず呌ばれるフリッツ・ハヌバヌの䞋で、殺虫剀ぞの䜿甚研究を行ったこずが発端で開発されたものです。ですから、元々が殺人・殺傷を目的ずしおいたのですから、極めお危険なガスであるこずは圓然の前提です。チクロンBの取扱説明曞を読めば色々ず厳しい取り扱いが求められおいたすプレサック『アりシュノィッツ ガス宀の操䜜ず技術』。

しかしながら、毒ガスの実際など、経隓した人など皆無だず思いたすし、私も含め、チクロンBに぀いおは「知識」でしか知らない人が100%でしょう。普通は発生ガスが「青酞ガス」だず蚀われお、猛毒だず気が぀く皋床なんじゃないでしょうか それでもなかなかわかりにくいらしく、あの日本における毒ガス研究の第䞀人者ず蚀われる垞石敬䞀氏も、マルコポヌロ事件くらいの時代に「もしかしおナチスのガス宀はサリンを䜿ったのではないか」などず蚀っおいた、ずいうような蚘述を芋かけたこずがありたす。確かにナチス時代にドむツはサリンを開発したしたが、芪衛隊のほずんどの人はサリンの存圚など知らなかったのではないでしょうか 1938幎開発ですし。垞石氏が発蚀した圓時はオりム真理教で倧隒ぎしおいたので、そういう発想になっただけかもしれたせんが。

ですので、チクロンBの现かい物性に至るたでの理解は、ほずんどわからない人の方が倚いず思いたす。そこが吊定掟の狙いどころずなったようで、青酞ガスは爆発する危険があるだずか、青酞ガスは皮膚呌吞もあるから危険であるだずか、よくわからない郚分をいかにも「知ったか」でいう人が埌をたたない郚分があるようにも思えたす。そんな知ったか知識の䞭でも、チクロンは枩めないず䜿えないず思っおいる人も結構いたように思いたす。ロむヒタヌもそのうちの䞀人でした。確かに、HCNの沞点は25.8℃です。しかし、氎がそうであるように、沞点以䞋でも蒞発しお気化したす。「そんなわけない」ず、もし思われる方がいらっしゃったら、䟋えば、物干し竿に干した掗濯物が也かないこずがあり埗るのか等に぀いお考えおみたら劂䜕かず思いたす。

今回は、それを説明した論文の翻蚳玹介をしたす。非垞に蚘事自䜓は短いですが、チクロンは枩めないず䜿えないずいうのが嘘であるこずがはっきりわかりたす。

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もう䞀床「青酞の䜎枩での効率性」に぀いお
R. むルムシャヌ著
ドむツ害虫駆陀協䌚、フランクフルト・アム・マむン

むルムシャヌのこの論文は、ホロコヌスト歎史プロゞェクトが䞻催する毒ガスの蒞発に関する技術報告曞の第3匟である。

そのガスずはシアン化氎玠青酞であり、その原料は悪名高いチクロンBである。この毒薬は、アりシュビッツのガス宀で殺人兵噚ずしお採甚される前に、害虫駆陀に䜿われおおり、この3぀の論文が曞かれたのは、害虫駆陀のためなのである。この論文は、シアン化氎玠の蒞発に関するホロコヌスト吊定掟の䞻匵に反論するのに圹立぀ので、関連性が高い。

この論文ずピヌタヌスずラッシュによる1941幎の論文は、より䜎枩でのHCNの蒞発速床を研究しおいる点で、ピヌタヌスによる1933幎のモノグラフず察照的である。枩床が䞋がるず蒞発速床が遅くなるが、埌者の研究では、いずれも害虫駆陀ができなくなるほど遅くなるわけではないこずが瀺されおいる。

むルムシャヌの研究は、ピヌタヌスずラッシュの研究ずは異なり、より䜎い枩床範囲での研究であるだけでなく、2぀の異なる固䜓支持䜓段ボヌルの円盀ず゚ルコである。゚ルコは石膏CaSO₄²-補品である。を研究しおいる。むルムシャヌの論文の結果は、ピヌタヌスずラッシュの初期の研究ずほが䞀臎しおいる。このわずかな差は、䜿甚した支持䜓の違いか、湿床の違いによるものだろう。むルムシャヌは、湿床が蒞発速床に圱響を䞎えるこずを断蚀しおいる。

画像1
チクロンB「個䜓支持䜓」ずは青酞液䜓を含たせおある個䜓のこず。写真に芋られるようにペレット䞊になっおいるものや、段ボヌル円盀などがある。

この論文は、蒞発に関する吊定掟の議論に終止笊を打぀ものである。この論文にもずづいお、ガス宀に加えられたチクロンの量を䜎く芋積もった堎合でも、数分のうちに急速に臎死的な濃床のHCNが蓄積されるこずが明らかにされおいる。このこずは、換気の問題ず蚀われるものが誇匵されおいるこずを瀺す䞀助にもなっおいる。ガス宀に蓄積されるHCNの濃床は十分に小さく、蚱容できる40-50ppmvに達するには、20-100倍の垌釈が必芁なだけで、ゟンダヌコマンドがガスマスクなしでもガス宀に入るこずができる濃床である。固䜓支持䜓は、蒞発しなかったHCNずずもに、他の堎所で安党に蒞発させるために取り出すこずができる。

なお、この論文には2぀の誀りの可胜性があるが、印刷物のずおりに再珟しおいる。P.36の衚のデヌタのキャプションは、プロットのキャプションず逆になっおいるようである。どちらかが間違っおいるのであっお、ガス攟出が遅いのはダンボヌル円盀の方だず考えおおり、さらに確認を進めおいる。たた、同ペヌゞの脚泚「*」は、おそらくP37の図2の曲線の出兞であろう。この掚論は、ポヌタヌずペリヌの論文の実際の内容ず䞀臎する。

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もう䞀床「青酞の䜎枩での効率性」に぀いお
R. むルムシャヌ著
ドむツ害虫駆陀協䌚、フランクフルト・アム・マむン

本誌8/9巻に掲茉された論文*に続き、同じような実隓結果をいく぀か远加しお報告するこずにする。

1939/40幎の冬にポヌランドで、その埌1940/41幎の冬にフランスで、培底した青酞ガス凊理を行ったずきは、-8℃たでの宀枩を克服しなければならなかったが、1941/42幎の冬は、東郚で異垞な需芁があり、時々芋られる䜎い宀枩で青酞を䜿うこずが技術的にたったくできないのかずいう疑問が出おきたのである。

液䜓の青酞は-14℃で凍るこずが知られおいる。衚面的に考えるず、-14℃より䜎い宀枩では凍らないように芋えるかもしれない。衚面的に考えお、宀枩が-14℃より䜎いず、チクロンに吞収された青酞の蒞発が非垞に困難になり、すなわち遅れお、所定の反応時間内に有効ガス匷床に達するこずがほずんどできないように思われるかもしれない。 䞀方、埮现な倚孔質䜓には、凝固状だけでなく、蒞発速床も未吞収時ず異なるなど、さたざたな理由で吞収された状態ずしお液䜓ずしお存圚し埗る。このため、指定された枩床以䞋でも、吞収された青酞が十分に蒞発するこずが保蚌されおいるこずが前提ずなっおいるが、いずれにしおも、たずは関連する実隓によっお蚌明されなければならないだろう。

実隓の配眮。

枩床が-18℃に達するような適切な䜎枩貯蔵宀は確かにあったが、青酞の実隓のために他の宿舎から借りおいたため、解攟するこずができなかった。そのため、芳枬は、この任務のために特別に蚭蚈された6.6立方メヌトルの容量を持぀隔離されたトランクの䞭で行われなければならず、その䞭には吞収された青酞チクロンの担䜓が通垞の方法でペヌパヌブロッタヌの䞭に散らばっおいた。金属で裏打ちされたトランクは、倧きな氷挬けの塩氎济で冷华されおおり、十分に䞀定の枩床レベルを保぀こずができた。今幎の1月に始たった寒冷期は、蚘茉された順序で実隓を完了させるこずを容易にした。

トランクの挏れや壁の玠材ぞの青酞の吞着による誀差をできるだけなくすために、郚屋の空気の分析ではなく、残骞の重量を枬定するこずで青酞の蒞発量を枬定したのである。

*) G. ピヌタヌス及びW. ラッシュ䜎枩における青酞蒞散の効率衛生動物孊及び害虫駆陀孊雑誌第8/9巻1941幎

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先に蚘した各実隓甚のチクロン量を、実隓に必芁な枩床に冷华した。吞収材には、ある堎合は円盀状の玙、ある堎合ぱルコキュヌブ倚孔質の石膏材が䜿甚され、この2぀は青酞ガスの実斜に最もよく䜿甚される担䜓材料である。党枩床範囲の抂芁を把握するため、-18°C、-6°C、0°C、+15°Cの順で実隓を行った。

いずれにせよ、郚屋の湿床が高く、蒞発する衚面に氎や雪枩床によるが付着し、蒞発速床が著しく䜎䞋する堎合には、この方法では関係の蚈算を行うこずができない。

実隓の結果

結果の数倀は以䞋の衚ずさらにその䞋の図に瀺されおいる。

衚1
ダンボヌルディスクに吞収された青酞の攟出

画像2

衚2
゚ルコキュヌブの吞収による青酞の攟出

画像3

※参考たでに、゚ルコキュヌブからの攟出に぀き、+15℃のデヌタに぀いお、倚項匏近䌌を行うず以䞋の匏で衚される。

$${y(t)=-7.9t^3+27.5t^2+37.4t}$$

*) J.H.ペリヌずF.ポヌタヌより。アメリカ化孊䌚誌 48, 299; 1926.

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凝固点枩床以䞋でも蒞発速床が比范的速いのは、その枩床での蒞気圧が-28℃でも50mm皋床であるこずから、すぐに説明できる。図2は、青酞の凝固点以䞊の枩床ず凝固点以䞋の枩床に察する蒞気圧の䟝存性を瀺しおいる。

画像6

図2
**G. BredigずL. Teichmannから。Z.S. ムヌス 31, 449; 1925.

たずめ。

実隓の結果、極䜎枩および凝固点以䞊で吞収した青酞を十分に速く蒞発させるこずができ、通垞の時間内に害虫駆陀に必芁なガス匷床を達成できるこずが蚌明されたものず考えるこずができる。確かに、䜎枩ではガスの攟出が著しく遅くなるが、-20℃でも3時間以内に半分以䞊の青酞が攟出される。残りの蒞発は、䜙分な湿気や蒞発面に雪が積もらない限り、この枩床でおよそ7〜8時間以内に行われる。反応時間を遅くすれば、このような状況でも青酞による培底的なガス凊理は技術的に支障がない。青酞の䜎枩での生䜓反応に぀いおは、すでに報告されおいる。

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ずいうわけで、沞点以䞋でもチクロンBは十分䜿えるずいうのが、わかりやすいグラフで蚌明されたした。頑匵っお  ずいうほどでもありたせんが、衚ずグラフは画像コピペせず、゚クセルで䜜成しおいたす。最埌のグラフは倀がないので無理でした。

他には、前述したような匕火濃床に぀いおは、これはフォヌリ゜ンがルドルフ・ヘスの自䌝に難癖を぀けるために持ち出した屁理屈なので無芖しお良いずしお、青酞ガスの皮膚呌吞もフォヌリ゜ン発祥だったように思いたすけど、そんな心配はいらないずは思いたすが、どこかにこれも反論蚘事があったず思いたすので、芋぀けたら玹介したいず思いたす。他、遺䜓に青酞ガスは染み蟌んでるから、その遺䜓を玠手で扱うのは自殺行為であるずか、色々ず䞻匵があるのは知っおたすが、個人的には銬鹿銬鹿しいずしか思っおおりたせん。単玔な話ですが、自動車の排ガスをマフラヌから盎接吞い蟌んだらそりゃ危険ですが、近くで䜓に济びる皋床、普通に考えおどうっおこずありたせんしね。ただし、これも吊定掟のお決たりですが、皮膚呌吞毒性の詳しい話を吊定掟からは聞いたこずがありたせん。これがたた調べるずなるず難しい話になるようで、あんたり劙な䞻匵は盞手にしない方がいいのかもしれたせん。以䞊。


いいなず思ったら応揎しよう