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経営コンサルの常識は警告していた。生成AIの危険性を

前々からやってますが、生成AIについてまた記事を書くとします。
生成AIは「人件費というコストを下げるが、売り上げも過当競争を生み出すことで下げるので意味がない」という記事を下に書きました。

で、この話、実は経営学を用いればすぐ予測できたはずだったことが分かりました。それも基本中の基本理論で、です。その理論はファイブフォース分析です。


1.ファイブフォース分析とは

ファイブフォース分析は経営学者のマイケル・ポーター氏が提唱した企業の立場を分析する手法の一つです。wikipediaをそのまま引用すると

「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」「競争企業間の敵対関係」という3つの内的要因と、「新規参入業者の脅威」「代替製品・サービスの脅威」の2つの外的要因、計5つの要因から業界全体の魅力度を測る

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%88%86%E6%9E%90

というものです。

で、これ、中小企業診断士やMBA取得者のような経営学に詳しい人なら常識的な話です。なにしろ参考書に必ず載っている理論ですから、知らない人はまずいない。

その上で・・・実はこの理論、おそらくマイケル・ポーター氏の著書を詳しく見れば分かると思うのですが、生成AIの危険性を警告していました。

2.競争がもたらすのは値下がりという得ではない。売り上げの低下という破滅である


このファイブフォース分析は「主観に寄らざるを得ない」などの批判がありますが、結局言いたいことは「競争がもたらすのは売上低下による利益減であり、よって企業はできる限り競争が起きないポジションを確保すべき」ということです。

まず、世間一般の感覚としてはこのようなものがあります。

1.企業間競争が強まる
2.すると 価格が下がり、品質も上がる
3.消費者は得をする

しかし、マイケル・ポーターのファイブフォース分析は本当は以下のようなことを警告していたのです。

過当競争が起きると企業は利益を出せなくなり、利益が出ない産業では、品質投資・技術投資・人材投資ができず、結果として

  • サービス品質が下がる

  • 安全性・信頼性が落ちる

  • 技術進歩が止まる

  • 長期的には供給そのものが細っていく

最終損失は消費者に返る

というものです。

もちろん、競争が起きずに独占されたら、当然それはそれで困るので政府などが上手く調整する必要があります。かといって、過当競争が起きてもそれはそれで困るのです。

そして、この過当競争、現実に生成AIとインディーゲーム業界で起きている現象です。

3.ゲーム業界が直面している売上の消滅危機


まず、今、ゲーム業界は生成AIではなくゲームエンジンとインディーゲームの「最新のグラフィックでなくても利益が出せる」というビジネスモデルによるものなのですが、過去に例を見ない過当競争が起きています。それは年2万本以上のPCゲームの新作が発売されるというとんでもないものです。

そのせいでユーザーが任天堂やカプコンのようなブランド力のあるゲームしか購入しようとせず、あまりの過当競争に欧米の大手ゲーム会社ですら非常に大規模なレイオフ(リストラ)をせざるを得ないという事態が起きています。

これはほぼ間違いなく「過当競争が起きても皆ゲームをするので売上は低下しない」という間違った思い込みがあるからです。
実際は過当競争が起きればユーザーは任天堂のような圧倒的ブランド力を持つごく一部のゲーム会社のゲームしかやらないようになってしまうのです。

4.結論

というわけで、今回は基本的な経営学は生成AIの危険性を指摘していた、という記事でした。繰り返し言ってますが、私はずっと生成AIの研究をしていたのですが、正直ショックを受けました。