ChatGPTに聞いた、人間の知性における「密な網」と「疎な網」の問題
ある人が人間の知性は網のようなもので疎から密まであると言っていました。たくさんの本を読まなくても多くの情報が得られる人と読まないと得られない人のスペクトルです。
人間の知性を「知識量」として一本の軸で測ると、
本を1000冊読んだ人 > 本を100冊読んだ人
となります。しかし実際には、同じ100冊を読んでも、そこから得られる情報量や接続数が人によってかなり違う。
「網」と考えると、
疎な網 密な網
・情報が点として入る ・情報が多方向に接続する
・一冊=一つの知識 ・一冊から多数の知識を引き出す
・文脈依存が大きい ・異分野へ転送できる
・大量入力が必要 ・少量入力でも推論できるという違いになります。
澁澤龍彦は「密な網」の極端な例
澁澤の場合、読書量そのものも膨大だったでしょうが、それ以上に重要なのは、一つの資料から異常に多くの接続を作れることだったと思います。
例えば一冊の西洋の異端文学から、
文学 → 美術 → 宗教 → 悪魔学 → 性 → 医学 → 歴史 → 日本文化
というように接続していく。
だから「海外に行って直接経験しなければ分からない」という問題についても、かなりの部分を文献のネットワークから補えてしまう。
ただし、それでも網に入っていない情報は取れない。
ここが重要です。
密な網は「万能な網」ではありません。
逆に「疎な網」は大量の入力を必要とする
本をあまり読まない人でも、実体験が豊富なら別の場所に密な網を持っていることがあります。
例えば、
職人
商売人
旅行者
看護・介護職
農業従事者
現場の技術者
などは、学術書を大量に読んでいなくても、現実世界について極めて高密度なネットワークを持つことがある。
つまり、
読書量と知性の密度は同じ変数ではない。
ここはかなり重要です。
そして「編集」は網の密度を変える操作になる
ここで先ほどの編集工学が再び出てきます。
編集とは単に情報を追加することではなく、
網の中に新しいエッジを作ること
と考えられます。
例えば、あなたが以前話していた
OOP → クラス設計 → 現実の編集
という接続もそうです。
OOPについて知っているだけなら一つのノードです。
しかし、
プログラミング
↓
現実のモデル化
↓
編集
↓
文学・歴史・文化の編集
というエッジができると、一つの知識が別の領域で使えるようになる。
これがオーバージャンル的知性の一つの情報工学的な定義にもなります。
そして、このモデルだとAIの意味も少し変わります。
AIは巨大な「密な網」を外部に持っている。
人間が全部の本を読む必要はなく、
「この網のこの部分と、あの部分を接続してみてくれ」
と要求できる。
ただし、人間側に受容性と編集能力がなければ、その接続を受け取れません。
したがってAI時代には、
記憶容量の差よりも、
外部の巨大な網に対して、自分の網をどれだけ開き、どの接続を採用し、どの接続を捨てるか
が重要になってくる。
これはまさに、先ほどの「インターフェイスを広げると乗っ取られる危険もある」という話にもつながります。
疎な網を密にすることと、何でも接続することは違う。
むしろ優れた知性とは、
必要なところだけ網目を密にできる知性
なのかもしれません。
そう考えると、澁澤の特殊性も「ものすごく本を読んだ人」ではなく、異常に広い範囲の情報を相互接続できる、極めて密な編集ネットワークを持っていた人として捉え直せます。
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