【好きに、生きる。】軽井沢のキャンドルナイトへ、初めてEVで行ってみた。表示は400km、着いたら100km。
先日、軽井沢までドライブに出かけた。
例年恒例となっている、軽井沢高原教会のサマーキャンドルナイトを見ることが一番の目的だ。
今回は初めて、EVで出かけることにした。
表示は400km、着いたら100km
自宅出発時点での航続可能距離は約400km。
軽井沢までの距離は約180km弱。
数字だけ見れば、余裕を持って往復できるはずだった。
ところが、予想よりもかなり早くバッテリーがなくなっていく。
現地に到着した時には、メーター上の表示は、残り100kmを切っていた。
200km弱の距離を走るのに、実に300km分近くの航続距離を消費していたことになる。
航続距離には、実は"3つの数字"がある
EVの航続距離には性質の異なる3つの数字があると言われている。
① カタログ上の航続距離:メーカーが公表する、条件のいい環境での数値
② その日、実際に走れる距離:気温、速度、高低差、エアコンの使用状況などで変動する現実の数値
③ 心理的に安心して走れる距離:本人が「まだ大丈夫」と思える主観的な数値
問題は、この3つがバラバラに動くことだ。
①は固定、②は条件で毎回変わる、③はその人の経験や情報量で伸び縮みする。
出発前に見ていた「400km」という数字は、あくまで①に近いものだった。
実際の②がどれくらいなのか、自分でも正確に把握できていなかった。
だからこそ、バッテリー残量が減っていくたびに、③の心理的な余裕もどんどん小さくなっていった。
現地での急速充電
現地に到着し、まずは充電をすることにした。
空いていたのは、25kWの急速充電器。
残念ながら、50kW充電器は使用中だった。
充電時間は、とりあえず30分間。
充電後は、いつもと同じようなコースを散策した。
蕎麦屋、花屋、ツルヤ、コモングラウンズ、ハルニレテラス。
定番の散策コースだ。
現地の気温は23℃。
湿度のせいか、それほどは涼しく感じなかったが、寒いということもなく、 ちょうど良い気候だった。
調べたところ、EVの電池自体も15〜25℃くらいが本来得意な温度域らしい。
バッテリーにとっては、悪くない気温だったのかもしれない。
例年通りのキャンドルナイト
キャンドルナイトは、例年通り盛況だった。
年々お客さんが増えている印象がある。
合わせて、石の教会・内村鑑三記念堂の中も見学することができた。
軽井沢高原教会も、石の教会のどちらも、いつ訪れても、心が落ち着く素敵な空間だ。
峠の下りで、電気が戻ってきた
高速に乗る前に、念のためもう一度急速充電をした。
航続可能距離は260kmまで回復。
帰路は、峠を越える下りのおかげで、高速のインターに着くまではほとんどバッテリーを消費しなかった。
碓氷軽井沢ICから松井田妙義ICまでの間も、ほぼ下り基調で、航続可能距離はさらに40〜50kmほどプラスされた。
これは、EVに搭載されている「回生ブレーキ」という仕組みのおかげである。
減速時や下り坂でモーターを発電機として使い、バッテリーに電気を戻してくれる。
「山を登った分、下りで電気が戻ってくる」というイメージを持っていたが、実際は上りで使った電力のうち、下りで回収できるのは30〜50%程度と言われている。
さらに、バッテリーが満充電に近い状態(90%以上)だと、回生ブレーキそのものが制限されることもあるという。
峠越えの前は、あえて少しバッテリーを使っておいたほうが、回生の恩恵を受けやすいということのようだ。
ちなみに、両インター間の距離は約15km、高低差は約440mほどあるらしい。
関越道に入ってから、平地では電費優先のエコドライブを意識して、90〜100km/hをキープする。
一般的には、高速道路よりも市街地のほうが電費が良くなりやすい。
高速道路は一定速度で巡航する時間が長く、減速(=回生の機会)が少ないからだ。
逆に信号の多い市街地は、減速のたびに電気を回収できるので、結果的に電費が良くなる傾向がある。
それでも、家に到着した時には、まだ100km以上走れるという表示が残っていた。
下りの回生ブレーキが、これほど効くとは正直思っていなかった。
EVドライブの計画は、なかなか難しい
今回のドライブを通じて、改めて実感したことがある。
EVドライブの計画は、なかなか難しい。
近場の買い物や日常の足として使うには、全く不満はない。
しかし、長距離ドライブをメインに使うには、まだまだ厳しい。
単純な距離だけでなく、高低差を意識することも大事だ。
行きは登り基調、帰りは下り基調——
この差だけで、消費する電力量は大きく変わってくる。
他にも、当日の気温や冷暖房の使用頻度などを考慮することも欠かせない。
インフラの面でも、課題は多い。
急速充電器の数、充電価格も統一されていない。
充電スポットを事前に複数候補として押さえておくことが、安心なドライブには欠かせない。
充電時間を「待たされている時間」ではなく「休憩の時間」として捉え直すことも、気持ちの余裕につながりそうだ。
それでも、峠の下りで航続距離がぐんぐん回復していく様子を実際に体感できたのは、なかなか興味深い経験だった。
知識として知っていることと、実際に体験して理解することは、やはり違う。
心理的に安心して走れる距離は、きっと経験を重ねるほど伸びていくものなのだろう。
次にどこか遠出をするときは、今回の学びを活かして、もう少し賢く走ってみたい。
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