ホノルルマラソンへの挑戦⑦ | ストレッチのはずだった
今日はいよいよ、ゼッケンを取りに行く日。午後は現地の戦友と一緒に受け取りに行く。午前中は自由時間だ。
昨日ホテルを引っ越したとき、カードキーと一緒に一枚の紙をもらっていた。リゾートフィーに含まれるアクティビティーの予定表だ。朝6時から夕方6時まで、予定はなかなか盛りだくさんだった。
せっかくだから、参加してみよう。
今日参加できそうなのは、朝7時のストレッチと、8時からのヨガ。いいじゃない。
フルマラソンに向けて、少しは体をほぐしておかないと。
会場は3階のプールサイド。昨日のショッピングの疲れが、まだ体に残っている。寝起きのまま、なんとかエレベーターに乗り込んだ。あくびをしながら、ボサボサの髪を結ぶ。朝ごはんは、終わってからゆっくり食べればいい。
プールサイドには、金髪をポニーテールにした先生が立っていた。周りにはマット、ダンベル、ゴム、ボールが並んでいる。
「はい、みんな~、グッドモーニング。道具、一つずつ取ってね~。慣れていない人は、弱い方のゴムを選んでね」
ストレッチに、ダンベルとゴムまで使うんだ……。どんなストレッチなんだろう。楽しみ。
ハイテンポの音楽が流れ始めた。
おう、朝から飛ばすなぁ。さすがハワイ。強制的に目が覚めてくる。
「はい、ではプランクから始めます。まずは30秒!30、29、28、27……」
あれ……? 激しい。
そのままダンベルを持たされ、次はゴムを引っ張る。クラスはどんどん進んでいく。先生は満面の笑みで、容赦なくカウントの鞭を振るってくる。
最初はなんとかついていった。しかし、もう無理だ。朝ごはんもまだ食べていない。呼吸は荒くなり、汗もだらだら流れてくる。水を飲もうとしても、次の動きが始まる。完全に筋トレじゃないか。
なぜ先生があんなにモデルみたいなメリハリボディなのか、妙に納得した。最後の方は、先生の目を盗み、マットに張り付いて休憩していた。このスピードについていけるのは、相当な上級者だ。私はまだ、そこまでの域には達していない。
だが、しかし、決して怠けていたわけではない。フルマラソンの前に筋肉痛になるなんて、絶対にごめんだ。
その後のヨガクラスは、もはや記憶がない。
ヘロヘロになりながらも、なんとか二つとも終えた。
そのあと、友達にこの話をしたら、一言。
「それって、絶対にStretchじゃなくてStrengthだったんじゃない?」
あれだけセールやお買い得情報は正確に読み解けるのに、ここを間違えるとは……。
ようやく終わった。空腹すぎて『お腹と背中がくっつく』状態だった。朝ごはんを食べたい。部屋へ戻ると、窓の向こうにビーチがキラキラと輝いていた。
これは、ビーチで朝ごはん。ついでにビキニデビューだな。
急に元気が戻り、さっさと着替えて、ビーチへ向かう。ホテルを引っ越したおかげで、ビーチは横断歩道を渡ったらすぐだ。
もう、ハワイのルールはわかってる。蛍光オレンジのビキニでそのまま部屋を出る。白と水色のしましまのタオルをロビーでゲットする。ホテルの隣のカフェで、アサイーボウルを買う。
太陽の光が降り注ぐビーチで、しましまのタオルを広げる。一昨日は、どう見ても観光客だった。でも今日は違う。ターゲットで選び抜いたビキニは、みんなのお墨付き。気分だけは、もうハワイ人だ。サングラスをかけたまま、アサイーボウルを食べる。
ハトが何度も「一口くれ」と言わんばかりに足元をうろうろしていた。
「Strengthとヨガの二本立て」を終えた体に、冷たいフルーツが染み渡る。
海は相変わらずキラキラだ。
さっきまでの過酷な時間は、もうすっかり脳内から消えていた。
👣ふらりマップ
Waikiki Beach Marriott Resort & Spa
📍もう少しだけ、ホノルルを歩く。
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