2026年6月のキューバ
2026年6月にキューバはハバナへ旅行に行ってきました。きっとこの記録も数ヶ月で廃れてしまうのだろうと儚さを感じながら、2026年6月の最新のキューバ事情をまとめます。
今回は、FIFAワールドカップ開催中。メキシコ/モンテレイでサッカー観戦したのちに、ハバナへ行くというスケジュール。男女4名で2泊3日の短期滞在でした。
私たちは、徹底的に事前準備をしてリスクを最小限に減らし(たつもりで)決行したため、これからキューバに行ってみたいな、興味があるな、という方にも安心して読んでもらえるのではないかと思います。
※それでも"闇換金"や"空港別室取り調べ中に停電"など貴重な体験はしました笑
現在、キューバへ入国するとESTA(アメリカに入国するためのシステム)が無効になり、新規取得もできなくなる(入国ができなくなるわけではない)ので、アメリカに行く予定がある方は、慎重に判断してください。
出国前の事前準備
事前準備については、外務省のキューバ安全対策基礎データが確実です。(ここに全て載っています)
情報収集ができない
毎年のように状況が変わっているのか、2つの通貨制度があった時代や米ドルが使えない(あるいは換金に高額な手数料がかかる)時があったり、調べれば調べるほど混乱。実際にトランプ政権になってから観光客は激減しているそうで、新鮮で詳細にまとまっている情報を見つけられませんでした。YouTubeや記事を見漁って、あとは実際に現地に行ったらわかると腹を括りました。後半に参考資料としてまとめておきます。
4月に旅程を決め、飛行機や宿泊先などを確保し、とりあえずキューバには行けるぞと意気込んでいたところ、6月1日に泊まる予定だったスペインのホテル企業がキューバから撤退し、6月6日にVisa/Mastercardの取り扱いが全面的に停止されるなど、本当にハバナの地へ足を踏み入れられるのか、出国ギリギリまで確証は持てませんでした。
入国ビザ eVISA
こちらのサイトより申請します。ずっとぐるぐるしてるので辛抱強く待ちます。以下のブログを参考に申請しました。
入国申請フォーム D'VIAJEROS
入国申請フォーム。入国7日前から申請可能なので、忘れずに。
宿泊場所
キューバ旅行では、Casa(カサ)と呼ばれる民泊に宿泊するパターンが多いようです。現地で青いマークのCasaに訪問をするか、あるいはAirbnbで事前に予約を取るのがよさそうです。
観光客が減っていることや米国の云々もあり、状況が読めなかったため、私たちのノーリスク旅では、ハバナ中心街で比較的大きな(観光客向け)ホテルを予約することにしました。
泊まったホテルはこちらです。Iberostar Selection Parque Central(公式)
キューバではbooking.comやExpediaなどのサービスが利用できないので、公式サイトから予約しました。

※先述の通り、出国の1週間前にIberostar系列の16のホテルのうち、12がキューバから撤退することになりましたが、奇跡的に撤退しないホテルのうちの一つだったため、無事に宿泊することができました。それはそれで不安だったけど全く問題なく泊まれた。Wi-Fiも良し。湯船あり。
お金(現金をいくら持って行くか)
現地では、現金のみでやりくりすることにしていました。また、日本円は現地での換金が難しいという情報も仕入れていたので、USドルとユーロを用意しました。
事前情報によると、1USDが20ペソ〜350ペソの幅があるとのこと。これは公式レートで換金するかはたまた闇レートで換金するのかに関わっていて、万が一換金を誤ると無一文になるというリスクがありました。
ここもノーリスク旅。私たちはそれぞれ4万円を握りしめて、12万円分をUSドル、4万円分をユーロに換金して持って行きました。メキシコペソも持って行きました。米ドルは使えないという記事も見かけましたが、普通に使えました。
ちなみにこんなに持っていかなくていいです。
SIM
こちらのサイトから申し込むとハバナの空港で受け取ることできます。空港の荷物受取所付近にSIMカードの受け取り窓口があり、そこで物理SIMを受け取れます。ちなみにSIMピンがついていないので、日本から持っていきましょう。
空港からホテルへの移動手段の手配
空港に到着して出口に向かい、黄色のタクシーを使うかバス(激安)で移動するのが主流のようです。
私たちは4人で移動したかったことや、メキシコ分の大きな荷物もあったので、タクシーを事前手配することに。宿泊するホテルにWhatsAppで連絡して手配してもらいました。(往復100USD)
Casaだと難しいかもしれませんが、ホテル宿泊ならタクシーの手配は可能だと思います。
保険
キューバへ渡航する際は、海外旅行保険への加入が義務付けられています。米国系保険会社の保険は適用対象外となるようなので、日本の海外旅行保険に加入しました。なんでも良かったのですがなんとなく損保ジャパンの海外旅行保険に加入しました。せっかくなので最強(一番高いやつ)のプラン。契約後、マイページから英文証明書をダウンロードできます。
念のため英文の付保証明書を印刷して持って行きましたが、確認されることはありませんでした。
経由地のビザ取得
わたしたちは、東京からカナダを経由しメキシコへ入国。メキシコからキューバへ行くという旅程だったため、カナダのeTAを取得していました。
カナダ経由の場合はeTA(オンラインで完結)、アメリカ経由の場合は、アメリカのビザを駐日米国大使館で取得する必要があるので、どこを経由地とするのかによって手続きが変わります。
入れておいたアプリ
キューバに入るとApple Storeからのダウンロードができなくなるので、iPhoneユーザーはアプリの事前ダウンロードが必須です。Androidやその他のユーザーは問題なし。あとは電話認証のあるアプリも日本で入れておいたほうが良いです。
オフラインマップ
SIMがあるとはいえ電波が弱い(3G)とのことだったので、Googleマップのオフラインマップを入れておきました。
外務省が出している海外安全情報を教えてくれるサービスです。これは入れておいて本当に良かったです。メールやLINEで日々の情報が送られてきます。

翻訳アプリ
オフラインでも利用できるように、言語のダウンロードをしておきましょう(スペイン語・日本語の両方)
キューバのタクシー配車アプリ。結局使わなかったけどあったほうが良さそう。電話認証があります。わたしは日本でやり忘れたので現地で電話認証できず使えませんでした。
チャットでのやり取りができるのでおすすめです。電話認証が必要なので、日本で使える状態にしておきましょう。
持ち物
今回はメキシコ含め9日間の旅行だったので色々と持って行っていたのですが、キューバに限って持って行ったものは以下のとおりです。
eVISAや入国フォーム、付保証明書(英文)などの書類
USドル(現金。日本円をUSドルに換金しておく)
大量の水
ヘッドライトなどのライト(停電用)
モバイルバッテリー
換金
Google検索によると、6/20時点でのレートは、以下の通り。


初日の夕食に行く予定のAntojosのコロッケ(4個)は、2,800ペソ。このレートで行くと、18,000円超という高級コロッケになってしまう想定でした。キューバに行きたい、そして、このお店に行きたいと言い出したわたしは血の気が引きました。手持ち16万円のうちの18,000円を、コロッケに注ぎ込んでしまうことになるぞ。

メキシコシティの乗り換えで絶望しながらとにかく情報収集をしていると、こんなポストを見つけました(希望の光)
キューバの両替所のレートが、これまで1USドル120キューバペソだったのが、実勢レート(闇レートともいう)に近づけるために1ドル410ペソに!旅行者の両替はやりやさくなったけれど(個人両替商を探さなくてすむ)国の経済は混乱しないのか。
— Makiko@キューバ倶楽部 (@cubaclub98) December 20, 2025
200ドル替えたら、札束で財布がパンパンになりました。 pic.twitter.com/95TcXhaH6d
外貨が闇市場へ流れるのを防ぎ、公式な銀行システムへ資金を呼び戻すために変動レートができたそう。キューバの為替レートは、国が用途や取引相手に応じて3つの異なるセグメントを公式に使い分けており、6/20時点では以下のレートとなっていました。
Segmento I:公式レート (Tasa Oficial): 24.00 CUP
Segmento II:一般向けレート (Tasa Pública): 120.00 CUP
Segmento III:特別レート (Tasa Especial): 565.00 CUP ※変動レート
(24〜565CUPの幅広すぎる…1USD=565CUPだとしたら、我々のコロッケ(2,800ペソ)は、約800円ほどに。)
これらのレートは、キューバ共和国の中央銀行(Banco Central de Cuba)から確認することができます。
現地での換金
ということで事前情報を蓄えつつ、換金は3パターン経験しました。
①公式レートでの換金 ②はからずも闇換金 ③はかった上での闇換金、です。
公式レートでの換金(1USD=545CUP)
空港で荷物を受け取るところにいた、お掃除の車かと思いきや換金所だったパターン。


キューバペソは外貨に両替することができないので、ひとまず、USDとユーロを50ずつ換金しました。
ホテルで換金しようとした(1USD=580~585CUP)
ホテルにも換金所があり、そこのレートが良かった(580CUP)ので、追加で換金をすることにしました。先客がいたので、並んで待っていたところ、ホテルのセキュリティがもう少しいいレートで換金するよと声をかけてくれたので、なぜか闇換金?をすることに。少額のあがり幅でしたが、585CUPで100USD分を換金しました。
道端での換金(1USD=670~680CUP)
現地で出会った日本人の方はCasaに宿泊しており、そこでの換金は670CUPとのこと。闇レート強い。道端を歩いていると、「Change money?」と声をかけられるので、試しにレートを聞いてみたところ、680CUPで換金してくれるとのこと。偽札を持たされると困るので、10ドル分だけ換金しました。お金は無事に使えました。
現地でやったこと
食事
キューバ料理、美味しい。お米食べられたのが嬉しかった。あとモヒートうますぎ。行く先々でモヒート飲みました。いわゆる観光客向けのお店に行きましたが、美味しかったので紹介します。もっと安く食事を済ませることは可能だと思います。
コロッケ、ロブスター、ロパビエハ、あとここのモヒートは本当に美味しかった。道中は道を選ばないと少し危なかったです。コロッケは3種類選べて全て食べましたが、味の違いはわかりませんでした。

たらふく飲み食いして一人当たり2800円弱。

ヘミングウェイが通ったお店。モヒート飲みました。食事も美味しかったし生演奏も聞けます。外でお店に入るか悩んでいたら、何故かそこら辺にいた人に葉巻咥えさせられてチップせがまれました。あと似顔絵も勝手に描かれました。

シェア文化がなく取り分け用のお皿がないので大皿でランチプレートを作って食べました。

本当は夜ご飯を食べにきたかったのですが、お腹が減ってなかったので、コーヒーとモヒートだけ飲みました。異常に安かった。夜は予約しないと入れない人気店なようです。
クラシックカー周遊ツアー(40USD/時間)
タクシーの運転手さんがすごく親切で、英語も堪能だったので、空港からホテルへタクシーで移動中に「クラシックカーでハバナを回りたい」とリクエストしたところ、知り合いがやっているからと紹介してくれました。このツアーでハバナ市街を回ることができたのですごく良かったです。外を歩いているだけで「Classic Car?」と声かけられるので、野良でもツアーは参加できるかもしれません。

ハバナクラブ博物館
ラム酒の歴史や製造方法を学べるツアー。英語かスペイン語で説明してもらえます。ラム酒の試飲ができるツアーにしました。所要時間は1時間〜2時間程度。キューバ限定のハバナクラブも購入できます。むかしはグッズがいろいろあったみたいですが、ほとんどありませんでした。


現地で使った金額(うろ覚え)
合計:約8万円(一人当たり2万円ほど)
食費(夜1回、昼1回、バーなど):10万ペソくらい?(3万円分くらい)
空港送迎(往復):100USD
クラシックカーツアー:80USD
ハバナクラブの入場料:13USD x 4名
ハバナクラブでのお土産購入(お酒7本):60USD
※USD表記はUSDで支払いました。外貨で支払ってもらいたいようです。
帰国前の別室取り調べ
帰国日。4人のうちわたしだけ何故か別室での荷物チェックがありました。わたしの前に2組、後に2組いました。1番目の方は、おそらくキューバペソの没収(国外への持ち出しが禁止らしい?)2番目の方は、大量の薬をジップロックに入れていて、それを没収。お子さんの常用薬だというような説明をしていましたがあっさり全部取られてました。かくいうわたしは、ハバナクラブで購入したお酒を頑丈に包んでいたので、何か隠しているのではと思われたのか?全て開けてチェックされました。しかもその時に停電したのでかなり焦りました。あと日本のアイドルグループ MiLKの「爆裂愛してる / 好きすぎて滅!」のCDを風呂敷で包んで入れていたのですが、それも開けられて滅でした。
出発時刻を過ぎても確認が終わらなかったので、このままわたしだけメキシコには戻れないのかな・・と思いながら時を待っていましたが、無事にフライトには乗せてもらえました。(そのためフライトは遅延)
心得
夜の街は閑散としているのと街灯が少なくて暗かったので早めに帰宅していました。キューバに限らずですが、遅い時間に一人で出歩いたりしなければ治安は問題無いかなとは思います。
お金問題は、今、キューバ内での公式変動レートが1USD=550CUPほどと考えると、闇レートを使わずに換金して十分だと思います。損得はよくわかりませんが、そもそも円安すぎるので円からUSDに変えた時点でまず絶望します。そのあとUSDからCUPに変えるわけですが、1/10とかでなければ十分でしょう。ただ偽札つかまされるリスクを負いながら、闇レートで換金してみるのも経験かもしれません。
英語はほとんど通じないので、スペイン語を話せたほうがいいです。今回、奇跡的にドライバーが英語ペラペラだったのでかなり助かりました。翻訳アプリは入れておきましょう。(オフラインでも使える状態にしておく)
すごく綺麗な建造物に相反して整備されていない道路や動かないエスカレーター、大量のゴミやマンホールから溢れる大量の水。日本にいたら気付けないことを現地で目の当たりにしたことは、私たちにとって特別な経験になりました。


右側の画面、落書きされてるしね。




参考資料
Bappa Shota さんの動画
この動画は何周もして勉強しました。同じお店にも行きました。この方はスペイン語が堪能なので、もっといろんな、まさしくキューバらしい旅行をされているんじゃないかなと思います。
EXIT JACKさんの動画
この動画を見て、日本円を持って行くのはやめようと誓いました。笑
キューバの現状
換金について読み込んだ記事
