【小説】残月記 (小田 雅久仁)
タイトルと表紙だけで勝手に時代小説だと思っていたが、幻想的なSF(少し不思議の方?)ディストピア小説だった。
月に人生を狂わされる不思議なお話が3作品。
月が振り返ると自分1人だけが別世界へと連れて行かれてしまう「そして月がふりかえる」。
月世界の悪夢の様な世界と現実を行き来する摩訶不思議な石「月景石」。
月から感染して月昂という病いにおかされたある男の生涯「残月記」
作者の想像力には圧倒される。
密度が濃い語り口で物語背景が緻密だが冗長に感じた。
そして、その文書に読み疲れる所がたまにきず。
ディックばりのアイデンティティ・クライシスと、永井豪か石川賢を想起させる様な治安のよろしくないディストピア感はなかなか。
物語が内包するどこか幻想的な月への世界観に酔いしれる人には刺さるかも。
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