松のや、うまトマロースかつがバグってるほど美味かった
この日の行動は、振り返るとちょっとおかしかった。
朝、ケバブを食べた。昼は豆花を食べた。そのあと秋葉原で娘の推しのガチャを探して1時間半ほど歩きまわり、結局見つからないまま遅めの夕食の時間になった。スマホの歩数計を見たら18,000歩を超えていた。
そんな状態でたどり着いたのが、いつもの松のや(松屋併設店)だった。
朝ケバブ、昼豆花、夜とんかつ
松屋も松のやも、もう何度行ったかわからないくらいお世話になっている。そしてこうして記事にするたびに、きっかけはいつもクーポンだ。今回もやっぱりそうだった。
松のやの公式アプリで配信されていた国産米100%記念クーポン。対象メニューの中に「うまトマロースかつ定食」があった。980円が210円引きの780円。

うまトマ。松屋の「うまトマハンバーグ」が好きな人たちのあいだで根強い人気があるのは知っていた。にんにくとトマトのソースで、毎年のように復活を望む声があがっていたあのシリーズだ。ただ、私はこれまで一度も食べたことがなかった。
理由はなんとなくわかっている。飲食店でたまに出会う、冷凍かレトルトっぽいハンバーグが少し苦手で、その印象が「外食のハンバーグ」全体にぼんやりかぶさっていた。松屋のハンバーグが実際どうなのかは食べたことがないのでわからないのだけれど、なんとなくそのイメージで手が出ないまま来てしまった。偏見だったかもしれない。そもそも私の松屋は牛焼肉定食と牛ビビン丼がずっと至高で、たまに無性にスタンダードな牛丼が恋しくなる。この三つが好きすぎて、他のメニューまでなかなか手が回らなかった。松のやも、クーポンありきとはいえ、あの値段で揚げたてのかつ定食が食べられるのはいつもありがたいなと思っていて、つい定番のロースかつやささみかつに落ち着いてしまう。うまトマまで手が伸びる機会がなかったのは、そういう事情だった。
それが今回、松のやのクーポン対象にうまトマロースかつが入っていた。ハンバーグではなく、とんかつ。780円なら試してみるか、という軽い気持ちで注文した。
にんにくとトマトの暴力
トレーが届いた。赤いトマトソースがロースかつの上にたっぷり、その中央に半熟卵。キャベツの千切り、ごはん、味噌汁。広告やメディアで何度も見てきた、あの構成だ。

ひと口食べて、頭の中が少しバグった。

にんにくが来る。ガツンと来る。そのすぐあとにトマトの酸味が追いかけてきて、口の中で両方が衝突する。ロースかつの衣がサクッと割れた瞬間にそのソースが染み込んできて、肉の旨味と全部まとめて押し寄せてくる感じ。


これは、なんというか、不意打ちみたいな美味さだった。
もっとも、朝から歩き続けた一日の終わりに食べている、という補正はかかっていると思う。体が欲しがっているものが全部ここにある、みたいな感覚だったのかもしれない。
でも、それを差し引いても、このソースには少し反則なところがある気がする。
半熟卵を崩す
途中で半熟卵を箸で崩した。黄身がとろりとソースに溶けていくと、にんにくとトマトのパンチがすこし丸くなって、まろやかなコクに変わる。同じ皿の同じ料理なのに、卵を崩す前と後で別のものを食べているような気分になった。
ごはんが足りなくなりそうだった。ソースがごはんに合いすぎる。にんにくとトマトと半熟卵の三重奏がごはんの上に流れ込んでくるのだから、進まないほうがおかしい。

どっちがバグってるのか
食べ終わって、ふと思った。
バグってるほど美味かったのは確かだ。でも、この日の自分の行動もだいぶバグっていた。18,000歩歩いた体で食べるうまトマが美味くないわけがない、という気もする。
うまトマがバグっていたのか、私がバグっていたのか。たぶん、どっちもだと思う。
いずれにしても、これまでうまトマを素通りしてきたことが、すこし惜しいなとは思った。
ごちそうさまでした。
とんかつ松のや(松屋併設店) 注文:うまトマロースかつ定食 980円 → 国産米100%記念クーポンで780円(210円引き)
松屋の「うまトマハンバーグ」は2002年に初登場して以来、20年以上にわたってファンの多いシリーズ。2025年10月に松のやでも「うまトマロースかつ」として登場し、松屋のあのソースがとんかつでも食べられるようになった。国産米100%記念クーポンは2026年6月16日から松のや公式Xで配信中。 ※最新のキャンペーン状況・価格は松のや公式Xおよび公式サイトでご確認ください。
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