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梯子喫茶のすすめ|レピドールとカフェ・アンセーニュ・ダングル【原宿】

原宿は、喫茶店に入る街だと思っていなかった。疲れたら別の街へ移動するか、チェーンのカフェで一息つくか。しかしながら、原宿は少し路地に入るだけで人混みから抜けられるし途端に静かになる。

今回は多くの人が集まる街・原宿で、ほっと一息つける老舗の喫茶店を2軒ご紹介する。


レピドール(原宿)

原宿駅から、竹下通りをまっすぐ歩く。周囲の服屋や雑貨屋を見ても、見なくてもいい。しばらくまっすぐ歩く。
ちょうど入口と出口の中間あたりに1階がいちご飴屋で2階がレインボーわたあめ屋の建物がある。
このファンシービルの2階奥に、「レピドール」が。
実は、このレピドールは歴史がある渋い喫茶店。目まぐるしく変化し続ける原宿で50年ほど、どっしりと構えて営業している。

日中でも明るすぎない落ち着いた店内は、竹下通りの中心とは思えないくらい静か。あまりにも人が多い道沿いの2階なので、フラッと見つけるのは案外難しいのかもしれない。だからこそ、穴場の名店だ。

レピドール店内 これが竹下通りなんて

平日の昼間に行くと、あまり混んでいなくて静かだ。たまに観光客らしき人もいるが、空気感で察知するのかみんな静か。
何を飲むか悩んでいたら「シナモンティー」なるものを発見したので注文してみた。アイスもあるんですか?と聞いたら、「あるけどホットがおすすめ」と言われたので、大人しくホットを注文した。

シナモンティー

なんていいビジュアル…。
マスターが「ホットだとシナモンスティックがつくからねっ」と言いながら持ってきてくれた。優しい。ここのマスターはとても優しい印象。過度に話してくるとかはないのだけれど、何度行っても「素敵な人だな」と思う。客足が落ち着いたときに窓から竹下通りを眺めている姿もなんだかいい。いいマスターの、いいお店。

クリームとシナモンが紅茶と混ざり合ってとても美味しい。甘味はほとんどないのだけれど、それがまたいい。シナモンスティックを突っ込んで、不必要にくるくるかき混ぜながら飲む。

あえて言います、これは「萌え」

この日は店内に漫画家らしき人がいて、熱心にノートにネームのようなものを描いていた。あとは一人でゆっくりケーキを食べているお兄さんがいて可愛かった。
「ここは原宿 かわいいものが集まる…ってゆうことは日本の中心!」という歌詞があるが、その原宿の中心は絶対レピドールだ。
いちご飴、レインボーわたあめ、レピドール。

レインボーわたあめを通過すると、ある

レピドール
営業時間:12:00〜21:00
定休日:月曜
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-6-5 Ryuあぱるとまん 2F
(JR原宿駅 徒歩5分)


竹下通りを原宿駅方面に戻り、そのままJRの線路沿いを代々木方面に歩く。坂道になっていて、そこを登り切ると急に静かな道。そのまま線路に沿うような道をもう少し進むと、またいいお店がある。


カフェ・アンセーニュ・ダングル(原宿)

かわいらしい看板が目印。半地下になっているので、階段を数段降りて入り口の扉を開ける。

「アンセーニュ・ダングル」は自由が丘にも店舗があり、私は訪れたことがないが広尾にもあったそう。広尾店は閉店してしまったが、3店舗のなかでもいちばん歴史が長いのが原宿店。今年で51年目のようだ。

いい入り口
いい店内

店内の作りや置かれている照明、家具などすべてがこだわりを感じる。洋風レトロで高級感がある。自由が丘店もだが、都内の喫茶店でも特にハイソなイメージだ。いるだけで余裕のあるマダムの気持ちになれる。生花も飾ってあるし。流石に街の喫茶店と比べると安くないけれど、下手な店に入るよりずっと落ち着いた時間を過ごせる。

ここの内装は松樹新平氏が手掛けている。松樹新平氏は東京の喫茶の名店を数多く手掛ける人物。
「トロワバグ(神保町)」「カファブンナ(六本木)」「奥の扉(中野)」などの設計をしていて、「トロワシャンブル(下北沢)」「武蔵野珈琲店(吉祥寺)」なども松樹氏の建築を参考に作られているようだ。

店内中央

この店は、とても広いわけではないが、カウンターがあって、テーブル席があって、座る場所によって景色も雰囲気も少しずつ異なっていてよい。店内の中央にある大きなテーブルには素敵な照明が置かれている。

以前この店で「琥珀の女王」なるものを頼んでみたことがある。
甘みのあるアイスコーヒーにクリームが混ざらず層になってのっていて、ブランデーで香りづけされた飲み物。カクテルグラスで出てくる。結構甘かったけど美味しかった。普通のコーヒーよりは高いのだけれど、一度は飲む価値あり。

琥珀の女王 女王感ある
ブレンド ガトー・フロマージュ

とてもコーヒーが美味しい店だ。カウンターで淹れているさまを見ることもできる。こだわりを感じる。ガトー・フロマージュは軽くてふんわりとした食感で、甘さよりも爽やかさを感じる味わい。コーヒーとの相性が抜群だ。

夕方に、この店でコーヒーを飲みながら読書でもすれば、たちまちその1日が「よかった日」になるような、幸せなパワーを持つお店だ。
松樹新平建築の喫茶店もどんどんなくなってしまっているので、今度はその観点で喫茶店を巡ってみてもいいかもしれない。

入り口側に本棚

カフェ・アンセーニュ・ダングル
営業時間:10:00〜21:00
定休日:火曜
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3-61-11
(JR原宿駅 徒歩4分)

梯子喫茶のすすめは日曜更新予定。
それではまた、次の街で。

※本記事は過去にnote有料パートで紹介した文をもとに、加筆・再編集しています。
元記事はこちら↓


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