リーダーとしての責任の取り方
愛読している『致知』には、
スポーツで活躍した著名人が
多数登場します。
やはり、世界レベルで活躍した
一流のスポーツマンの方々には、
学ぶべきことが多いということを
毎回強く感じざるを得ません。
最新号である2026年7月号には、
柔道で全日本選手権9連覇、
ロサンゼルス五輪で金メダルと
いった華々しい戦績をあげ、
引退後に全日本柔道連盟会長や
JOC会長などを歴任された、
山下泰裕さんの特別講話が
掲載されています。
この記事で知ったのですが、
山下さんは、2023年末に訪れた
箱根の温泉で、ヒートショックから
2mも下の藪に転がり落ちてしまい、
頚椎損傷の大けがを負ったとのこと。
現在、両手両脚が不自由で、
肩から下が麻痺という状況なのです。
そんな中、社会復帰に向けて懸命な
リハビリを続けられ、今回致知で
取り上げられた講話に臨まれました。
この不屈の精神力は、
一体どこから来るのでしょうか。
記事から読み取れるのは、
人生の中で様々な「よき師」と
出会ってきたことに尽きるの
ではないか、ということです。
柔道の恩師として、
中高時代にお世話になった
白石礼介先生。
高校時代に熊本から神奈川へ転校、
以来大学に入ってからもずっと
指導を受けた佐藤宣践先生。
東海大学の創設者である
松前重義先生。
更には、柔道を通じた外交に関わる
きっかけを作ってくれた
橋本龍太郎元総理や、
小泉純一郎元総理。
ビジネス界からも、
奥田碩 トヨタ自動車元会長や、
宗岡正二 新日鐵住金(現・日本製鉄)会長、
そして旧盛和塾で長年薫陶を得た
稲盛和夫塾長。
各界の一流の師から、
それぞれ何を学んだのか、
しっかりと言語化して頭の中に、
腹のうちに落とし込まれている、
そんな印象を感じる講話内容でした。
今日のタイトルに掲げた
「リーダーとしての責任の取り方」
というエピソードについて、
ここでご紹介しましょう。
アトランタ五輪で全日本柔道の
男子監督を務めていた当時、
母校の東海大学柔道部監督との
兼務に追われ、自閉症の二男を
抱えた家庭が妻任せとなっている
ことを気に病んだ山下さん。
ある方に、全日本の監督を五輪を
以て辞めるつもりだと相談をした
そうです。
その方のアドバイスというのが、
以下のようなものでした。
山下さんが監督を辞めれば、恐らく日本の柔道界は低迷する。
辞めるのは、後継者を育ててからにするべき。
アトランタでもし惨敗しても、そこで辞めることは責任を取るのと違う。
むしろそこで針の筵に座り、1年でも2年でも死に物狂いで後継者を育てる。
辞任はその後、それこそリーダーたる者の責任の取り方である。
国会や株主総会などの場で、
「責任を取れ~!」
などという野次が飛ぶことが
あります。
裏を返せば「辞めろ~!」という
意味合いですよね。
失敗したら、そこでサッサと辞任して、
ハイ責任を取りました。
そんなことでは責任を取ったことには
ならない、むしろ無責任の極みだ、
いつもそう感じていました。
山下さんが受けたアドバイスは、
正にそのような私の「違和感」を
代弁してくれる内容です。
リーダーとしての責任の取り方は
かくあるべし。
改めて胸に刻んでおきましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。