スワローズの7月快進撃を数字で振り返る
まさかの8連勝です。今年はしんどいことが多くて、無理やり良い数字を探して記事にしてみたのが7/23でした。すでにオールスター前から連勝中でしたが、まさか8連勝まで伸びるなんて思いもしませんでした。
7月は12勝6敗2分です。なぜ7月はここまで勝てたのでしょうか。6月までと何が変わったのか検証してみたいと思います。
接戦に強い
7月は1点差での勝利が7勝、2点差での勝利が2勝と、目に見えて勝負強くなりました。与えてはいけない1点を防ぎ、必要な1点を獲ることができていた印象を持ちます。
「データで楽しむプロ野球」さんによると、勝負どころの打率(UC率)が6月までは2割1分台だったところ、7月は.269まで跳ね上がりました。得点圏打率も5・6月は1割台だったところ、7月は.237となっています。「あと1本が出ない」から「大事な1本が出るようになった」ことが、接戦をものにできるようになった大きな要因でしょう。
先発投手が特別良くなったわけではない
先発陣の成績が7月に劇的に良くなったわけではありません。クオリティスタート率は45%で、これも特別改善したわけではありません。負け続けた5月のクオリティスタート率54.2%よりも低い数字です。あえて良い部分を探せば奥川投手が復活したくらいでしょうか。
◆アビラ投手
7月の防御率は3.15で5・6月より良化しているのだけれど、被打率、WHIP、奪三振率は悪化している。諸数値が悪いのに、点は獲られにくくなっているという不思議。
◆奥川恭伸投手
7月の防御率2.70、WHIP0.90と明らかに復活。奥川投手の復活が全体に好影響を与えているのは間違いない。極論すれば、スワローズは奥川投手の状態次第のチームなのかもしれない。
◆吉村貢司郎投手
5・6月の防御率が2点台、WHIPは0点台なので、7月の防御率3.00とWHIP1.21が特別良いわけではない。
◆ランバート投手
7月は防御率4.71、WHIP1.71なので良くはない。それでも2勝している。
◆中村優斗投手
決して無双しているわけではなく成長過程。7月の防御率は先日の炎上もあり7.15まで悪化。
リリーフの安定感
石山投手が7/9の登板を最後に離脱。星投手と大西投手がダブルクローザーに。荘司投手がセットアッパーとして君臨。石山投手がいなくても勝ちパターンを確立できたことが非常に大きいです。勝負どころの1点を守れるようになりました。
◆大西広樹投手
7月防御率0.00、WHIP1.00の無双状態。
◆星知弥投手
7月防御率1.59、WHIP1.24、呻るストレートが頼もしすぎる。
◆荘司宏太投手
7月防御率1.04、WHIP1.04、ケガからの復帰後もクオリティーを保っているのが凄い。
◆木澤尚文投手
大事な場面の登板は減っているが、7月防御率0.00、WHIP1.05と状態が上がっている。
◆松本健吾投手
7月防御率0.00、WHIP0.80、というか6月含めた登板8試合で失点0を継続。去年の初完封後伸び悩んでいたが、こういうかたちで仕上がるとは驚き。
◆矢崎拓也投手
7月防御率0.00、WHIP0.88、現役ドラフト大成功。
チーム防御率の良化
主にブルペン陣の無双により、5・6月は3.60程度だったチーム全体の防御率が7月は3.18まで良化しました。ただ、投手陣全体で見れば、被打率、奪三振率、与四球率などの諸数値が劇的に良くなっているわけではなく、見た目の数値以上に点を獲られなくなった印象を持ちます。
ちょっと踏ん張れば打線が何とかしてくれるという信頼関係や、復調した打線との相乗効果が大きかったのではないでしょうか。
ついに上向いた打線
ずっと貧打に苦しんできた打線がやっと上向いたのが7月でした。5・6月まで.220前後の打率だったところ、7月の月間打率は.257まで上がりました。出塁率は.280前後だったのが7月は.318に、長打率は.300前後だったのが7月は.368に。先述したように勝負どころや得点圏での1本も出るようになり、リリーフの状態の良さと相まって接戦を拾うことができるようになりました。
◆内山壮真選手
7月打率.305で3番に定着。
◆赤羽由紘選手
7月打率.339、得点圏.545、OPS.937と大爆発。6月の打率は.095だったので、何がどうなって覚醒したのか知りたいところ。
◆山田哲人選手
7月打率.295、OPS.828で、やっとらしさを感じられる成績に。どうかいい状態が続きますように。
他にも古賀優大選手、宮本丈選手、オスナ選手、増田珠選手は、それぞれの役割でずっと良い状態を維持していて頼もしい限りです。また、並木秀尊選手は7/10に離脱するまで7月打率.300と奮闘していました。岩田幸宏選手も1番に定着して持ち味を発揮しています。
まとめ
打線とブルペンで勝つのがスワローズです。シーズン前半の苦しみを乗り越えて、チーム全体がかみ合うようになって来ました。先発はそこそこがんばってくれれば良くて、ブルペンが粘り、打線で勝つ、スワローズらしい試合が増えて来ました。
一時期は2割台に突入した勝率も4割台が見えるようになり、まさかのクライマックスが狙えなくはない状態に。村上選手と長岡選手の復帰、青柳投手の加入と、戦力的な上がり目も出て来ました。
終盤戦が楽しみになってきた今日この頃。7月の快進撃が8月も続くよう祈るばかりです。
