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【追悼】美輪明宏さんが91年の生涯で体現した愛と美と、名著に刻まれた平和への祈り

日本の音楽や演劇、そして精神文化など、幅広い分野で独自の美しさと生き方を貫き通した美輪明宏さんが、91歳で亡くなりました。

長崎での被爆体験という過酷な過去を持ちながらも、16歳でプロの歌手としてデビューして以来、単なるエンターテイナーの枠を超え、多くの日本人の心の支えとして活躍し続けました。

亡くなる前、美輪さんは直筆で「こんな世の中を生き抜く武器は愛の言葉しかありません。この世のすべての問題を解く鍵は愛です。愛があれば戦争なんか起こりません」というメッセージを遺しました。

世界で争いや悲しい事件が絶えない中、あらゆる差別や偏見をなくし、みんなが平和に楽しく生きられる社会を強く願っていたのです。

この記事では、美輪さんが書いた本や、彼と深い関わりがあった有名人たちの本をたくさん紹介しながら、美輪明宏という人物の魅力と、彼が私たちに伝えたかったメッセージを分かりやすくひもといていきます。


美輪さんの考え方の原点となった本

美輪さんの独特な考え方や不思議な魅力は、子どもの頃に読んだ本や、壮絶な人生経験から生まれています。

子どもの頃に読んだ本

美輪さんの世界観は、対照的な二人の作家から大きな影響を受けています。

  • 江戸川乱歩の作品(『陰獣』、『人間椅子』など)

子どもの頃からませていた美輪さんは、乱歩のミステリーやサスペンス小説をよく読んでいました。

人間の心の奥底にある欲望を描いたこれらの作品は、後になって美輪さんが大人の魅力たっぷりの舞台を演じるベースになりました。

  • 宮沢賢治の童話(『銀河鉄道の夜』、『注文の多い料理店』、『春と修羅』、『オツベルと象』など)

一方で、命の大切さや本当の幸せを問いかける賢治の童話も愛読していました。

見返りを求めない思いやりの心(無償の愛)や、弱い者が強い者に立ち向かうストーリーは、美輪さんの優しい人柄や歌の歌詞に大きな影響を与えています。

原点となる自伝『紫の履歴書』

美輪さん自身が書いた本の中で、最も重要で原点と言えるのが、自伝である『紫の履歴書』です。

裕福だった幼少期から一転、長崎での原爆体験、同性愛への目覚め、家族とのケンカからの家出、そして東京でのホームレス生活といった、どん底の経験が赤裸々に綴られています。

敗戦後、アメリカ兵が配るチョコレートをもらおうとする弟たちの手を強く握りしめ「あいつらは仇なんだから、貰いに行ったらいかん!」と止めたエピソードは、彼の心の強さを表しています。

美輪さんがただ美しいだけでなく、大変な苦労を乗り越えてきた強い心を持っていることがわかる一冊です。

なくなった直後で、転売ヤーがAmazonの値段つり上げてます。もしお読みになりたかったら、図書館か、近くの古本屋さんを巡ってみてください。

人生を豊かに生きるヒントをくれる本

美輪さんは、自分の苦労から学んだ「幸せになるためのルール」を、分かりやすい本にしてたくさん出版しています。

法則と美しさ

  • 『ああ正負の法則』

良いこと(プラス)があれば必ず悪いこと(マイナス)が起きる。悪いことの後には良いことが待っている、という、美輪さんの代表的な考え方をまとめた本です。

絶好調の時は油断しないように、どん底の時は希望を持つようにと教えてくれる本。

  • 『天声美語』

「私たちはこの地球に修業に来ている」という前提で、人生や人間関係について語っています。

美しい言葉づかいやマナーを身につけることが、自分を守る武器になると教えてくれます。

  • 『乙女の教室』

現代人が忘れがちな、思いやりの心や美しい品格の大切さを説く本です。

乱暴な言葉が飛び交いがちな時代に、美しく生きることの重要性を伝えています。

  • 『愛の話 幸福の話』

「恋はすべて自分のため、愛は相手のため」とわかりやすく説明し、人間関係だけでなく仕事や動物に対しても愛を持って接することで道が開けると教えてくれます。

笑顔と冷静さを保つ秘訣

90歳を迎えてからも、美輪さんは未来を生きる人たちへ向けて素晴らしい本を遺しました。なかなか90歳超えてから本書くってできない。

  • 『幸せの大盤振る舞い』

90歳の今だからこそ語れる幸福論。

若い頃に書いた貴重な文章も収められており、いつも笑顔でいること(微笑み)が運を開くカギだと教えています。

  • 『令和を生きぬく貴方たちへ』

未来世代へ向けた人生の教科書です。

どんなに嫌なことがあっても感情的にならず、冷静に頭を使うこと(理知)が、これからの不安定な時代を生き抜くために必要だと説いています。

  • 『おだやかに生きるための人生相談』

新聞の悩み相談コーナーをまとめた本です。

具体的な悩みに対して、時に厳しく、時に優しく、温かいアドバイスを送っています。

美輪明宏さんと深い関わりのあった有名人たち

美輪さんは、昭和を代表する天才たちから愛され、彼らに大きな影響を与えました。彼らとの関係を描いた本もたくさんあります。

三島由紀夫(作家)

三島由紀夫は美輪さんの美しさを「天上界の美(神様の世界の美しさ)」と大絶賛した作家です。

  • 『三島由紀夫が愛した美女たち』(岡山典弘 著)

この本には、美輪さんと三島由紀夫の面白い出会いが書かれています。

16歳だった美輪さんが、超有名作家だった三島に向かって「ぼくは綺麗だから、可愛くなくてもいいんです」と言い返し、三島を驚かせました。

その後、美輪さんは三島が脚本を書いた舞台『黒蜥蜴(くろとかげ)』で主役を演じ、大成功を収めます。

寺山修司(劇作家)

寺山修司は、演劇の世界で美輪さんの才能を引き出した天才です。

  • 『美輪明宏が語る寺山修司』(美輪明宏 著)

美輪さんだけが知っている寺山修司の素顔や、彼のお母さんとの複雑な関係について詳しく語られています。

寺山は美輪さんのために『毛皮のマリー』という不思議な舞台を作り、美輪さんの持つ魅力を見事に引き出しました。

※Amazonでは絶版で買えないので、図書館か古本屋さんで探してみてください。

瀬戸内寂聴(作家・尼僧)

同じ時代を生き、戦争の悲惨さを知っている二人は、固い絆で結ばれていました。

個人的には、この対談が大好きでした。

  • 『ぴんぽんぱん ふたり話』『これからを生きるあなたに伝えたいこと』(いずれも瀬戸内寂聴・美輪明宏 共著)

出家してお坊さんになった寂聴さんと、霊的な世界を信じる美輪さんの対談本です。

お互いを深く信頼し合いながら、戦争は集団人殺しであると強く否定し、平和の大切さを若い世代に熱く語りかけています。

江原啓之(スピリチュアル・カウンセラー)

テレビ番組『オーラの泉』で共演し、不思議な世界の話を日本中に広めたコンビです。

  • 『KO・NO・YO』(江原啓之関連・共著)

あの世や霊的な世界の考え方を語っています。

しかし、美輪さんが伝えたかったのは単なるオカルトではなく、心を掃除して、執着や怒りを捨てることが現実世界での幸せへの近道だという、しっかりとした道徳の教えでした。

他の人が書いた美輪さんの本

  • 『最後の異端者 評伝美輪明宏』(平坂純一 著)

美輪さんを単なるタレントとしてではなく、世間の空気に流されず、日本の大事な心を守り抜いた「強い信念を持った人」として評価している本です。

  • 『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」』(佐藤剛 著)

泥まみれで働くお母さんの無償の愛を歌って大ヒットした自作の曲『ヨイトマケの唄』に焦点を当て、美輪さんが実は日本初のシンガーソングライターであったことを解説しています。

また、美輪さんは声優としても大活躍しました。

スタジオジブリの『もののけ姫』(モロの君 役)や『ハウルの動く城』(荒地の魔女 役)、ポケモンの映画(アルセウス 役)などで圧倒的な声の演技を見せ、若い世代やアニメファンにも大きな感動を与えました。

平和と愛のバトン

美輪明宏さんの91年の人生は、戦争や貧困、差別といった人間の嫌な部分と真正面から向き合いながら、それを美しさと愛に変えていく旅でした。

つらい時や迷った時に、笑顔を忘れず、相手を思いやる愛を持ちなさいと優しく背中を押してくれる本ばかり。

「愛があれば戦争なんか起こらない」という最後のメッセージを胸に、残してくれた素晴らしい本を、ぜひ手に取ってみてほしいと心から思います。

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おすすめの本を紹介しまくる人 これからも毎日、本を紹介したいのですが、このnote、ずっと赤字状態です。もし本好きの方がいらしたら、チップを送っていただけると嬉しいです。

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